武器ストーリー 2,386 文字
至純の水をまとう杖。遥か昔、海原の上の至高なる権威を象徴していた。
第1部1,111 文字
「深き罪が永遠の都に没落をもたらし、無数の奴隷と僭主が闇夜の荒波に沈んで命を落としました」 「我らはエゲリアの名にかけて誓う。純水の杯を探し出し、あの方の国に返すと」 「これこそが、我らの生まれ持つ原罪を償い、同じ死を避けるための唯一の方法…」 「いかなる犠牲を払おうとも、純水騎士の名において、必ずや気高き使命を果たしましょう」 壮大な楽章の終わりも、また定められし終演を迎えた。揺らぐことなき正義を守る人々は、古の世の栄華を失った廃墟でこう誓いを立てたのだ。 この水色の杖は、かつてエリニュスという騎士が所有していたものだ。調和と栄光の歌が響き渡る時代、彼女は高海諸国の神に抗う人々を束ねた。 伝説によると、彼女の故郷は遥か昔、神王の憤怒によって燃やされた。そして黄金の都より来た軍団は、彼女の親族をみな奴隷のように酷使し虐殺した。 その運命から逃れられたのはたった二人。一人は戦火の中で高慢な調律師と出会い、最後には権威の継承者に抜擢された。 もう一人は衆の水の主から憐れみを受け、アルモリカ島の領主に引き取られ育てられた。そして、神王に奪われていない純水を守護した。 同じ故郷を持つ末裔であろうとも、運命は彼らを善と悪に隔てた。まるで水中の浮萍が最後には四散するかのように。 こうして、海風と、湖中の少女の優しい囁きに従い、気高く逞しい騎士達は確固たる足取りで旅に出た。 想像を絶するほど多くの試錬と、世にも稀な困難を幾多も乗り越え、ついに人々の最も誠実な願いを高天に伝えた。 善良なる清き心によって、無数の犠牲を経て得られた純水の杯により、最終的に衆の水の女主人は古の幽閉から解き放たれた… 「衆の水の主よ、慈心のエゲリアよ、あなたの審判を所望します」 「かつては多くの善行と功績を為した私も、この旅の中で深き罪に染まってしまいました」 「あなたの理想は一点の穢れも受け入れるべきではありません。私の心が安らぐためには追放されるしかないのです」 「衆の水の主よ、慈心のエゲリアよ、どうか最後の悲願を聞き入れ給え——」 湖水の煌めきのように清く澄んだ朝日の中で、切実で悲痛な言葉が、衆の水の主の心を打つ。 慈心に満ちた神は、人の子の願いを聞き届け、彼女の前途を祝福した。 神も知るように、無私な者にとっては正義の審判だけが寛大な赦しとなる。 あるいはそうすることで、その崇高な決意はいわゆる運命をも染め上げたのかもしれない。 湖水の煌めきのように潔白な水色の長剣は、エゲリアの祝福を伴って澄んだ光の中に沈んだ。 剣の持ち主だった騎士は感慨に耽った様子で顔を上げた。谷を去った後、その行方を知る者はいない。
第2部1,275 文字
「深き罪が永遠の都に没落をもたらし、無数の奴隷と僭主が闇夜の荒波に沈んで命を落としました」 「我らは母なる神の名にかけて誓う。純水の杯を探し出し、あの方を幽閉する束縛を打ち砕かんことを」 「これこそが、我らの生まれ持った原罪を洗い流し、同じ死を避けるための唯一の方法…」 「いかなる犠牲を払おうとも、必ずや正義の名において為すべき使命を果たすのです」 壮大な楽章の終わりも、また定められし終演を迎えた。報復に耽溺する人々は、古の世の栄華を失った廃墟でこう誓いを立てたのだ。 この水色の杖は、かつてエリニュスという歌い手が所有していたものだ。調和と栄光の歌が響き渡る時代、彼女は高海諸国の神に抗う人々を束ねた。 伝説によると、彼女の故郷は遥か昔、神王の征服によって滅ぼされた。黄金の都より来た軍団は、多くの先住民たちを奴隷のように酷使し虐殺した。 その運命から逃れられたのはたった二人。一人は戦火の中で高慢な調律師と出会い、最後には権威の継承者に抜擢された。 もう一人は崩れた骸骨の間に身を隠し、アルモリカ島の首領に拾われ育てられた。そして、神王に奪われていない純水を守護した。 海風がそよぐ中、共にあの水色の美しい歌に耳を傾けた仲であろうとも、運命の流れはついに二人を背反の彼方へと引き裂いた。 こうして、潮汐と、精霊の優しい囁きに従い、仇敵の壊滅に目をむいた剣の歌い手はついに旅に出た。 想像を絶するほど多くの試錬と、世にも稀な苦難を幾多も乗り越えたが、いまだに純水の杯を見つけ出せずにいる。 ちょうどその時、高天が万水の女主人を選んだ。そして彼女を古の幽閉から呼び戻し、黄金の君主の座を引き継いで諸海の廃墟を統べるよう命じた… 「万水の主よ、誉れある原初の母よ、どうかあなたの戒めをお与えください」 「かつてあなたのために多くの不義なる者を皆殺しにし、無数の城郭を陥落させました」 「どうか教え給え、諸海の後継ぎはどうすれば絶滅を免れるのか」 「万水の主よ、誉れある原初の母よ、どうかこの一度だけ慈悲を——」 滴る血のように暗い夕暮れの中で、切実で悲痛な言葉が、万水の主の心を打ち、 慈心に満ちた神は、かつてフォルトゥナの君主に述べたことのすべてを人の子に語った。 神だけが未だに知らない。独りよがりな願望の報いは、独りよがりな絶望でしかないことを。 あるいはそれによって、その幻想に満ちた破滅がいわゆる信仰の背景をも染め上げたのかもしれない。 とうの昔に血で汚され、漆黒に染まった水色の長剣は、最後の理性と共に砕け散った。 剣の持ち主だった歌い手は力なくよろめいた。谷を去った後、その行方を知る者はいない。 名誉と報復に酔いしれた首領はついに彼女の夢の国を目にすることができなかった。かつて、同様に偉大な志を抱いた神が、 いわゆる救いを探し出せなかったように。何年も後、黄金の狩人と称される楽師がその名を思い出したとき、 彼の脳裏に浮かんだのは血でも涙でもなく、遥か遠くで響く葦笛の音と、あの水色の月下で揺れる美しい舞いだけだった。