武器ストーリー 632 文字
詩人の楽器のような美しい弓。放った矢は嘆き声のように心に響く。
原文632 文字
「西方の風が酒の香りを連れて行く」 「山間の風が凱旋を告げる」 「遠方の風に心が惹かれる」 「サラサラと君への想いを歌う」 かつて、いつも悲しげな騎士がいた。 この歌だけが、彼の心の癒やしであった。 広場でこの歌を歌う少女だけが、 彼の仕事の疲れを癒やしてくれた。 古国に降臨した災いの戦火はこの地にまで及んだ。 風が運ぶ喜びの詩は、毒龍の咆哮や、 大地を揺らす魔物の足音、そして啼き声と烈火に飲み込まれた。 王位継承を望まぬ風神は慟哭に気づいた。 旧き友の夢を守るため、風に恵まれた緑の野原を守るため、 風神は長い眠りから目覚め、天空の紺碧の龍と共に戦った… そして、騎士と騎士団も自分たちの国と故郷のために戦った。 猛毒の龍が氷結の山に落ち、紺碧の龍が尖塔の古城で眠りについた時、 騎士は谷戸で命を落とした。最期の瞬間、少女の姿が脳裏に浮かんだ。 「遠方に留学した彼女は無事だろうか。もっと彼女の歌を聞きたかった」 「まだエレンドリンとローランドが生きている。彼女が戻ってくる時、この災害は収まっているはずだ——」 神を称賛し、2体の龍の戦いを描写した詩はたくさんあったが、やがて失われていった。 少女が歌っていた大好きな歌も、彼女が帰郷してから歌詞が変わった。 「蒲公英は朝の風と旅に出る」 「秋の風は収穫をもたらす」 「しかしどんな風も」 「あなたの眼差しをもたらしてはくれない」 涙も歌声も枯れた時、少女は命を燃やし、世界を浄化しようと決めた…