キャラクター詳細
プルーネと魔女の間に、一体どのような確執があるのか——モンドの多くの掲示板に貼られた「討伐声明文」に、その断片的な記録が残されている。
「魔女ハンター」の物語に対するモンドの住人たちの反応には、大きく三種類のタイプがあった。
一つ目は善意の微笑みを浮かべ、アップルサイダーを一杯いかがと勧めてくるタイプ。二つ目は分かったような分からないような様子で頷き、大人はどこにいるのかと尋ねてくるタイプ。三つ目はガイアを代表とする行動派で、復讐計画に熱心に耳を傾けたうえで、実行可能かどうかにかかわらず、具体的なアドバイスをしてくれるタイプ。
しかし、プルーネはそのどれに対しても、やや不満だった。
とはいえ、すでに慣れっこでもあった。彼女からすれば、理解されないのはハンターの宿命であり、「おままごとをする子供」のように扱われることなど、日常茶飯事なのだ。
実際、見識の広さという点で言えば、プルーネは確かに多くの同年代を、ひいては一部の大人をも凌駕している。彼女の話は筋が通っており、言葉選びも的確で、たまに思いがけない豆知識を何気なく披露しては、隠しきれずに得意げな表情を見せることもある——それは彼女が飾らない子供らしさを見せる、数少ない瞬間だ。
ところが、ある程度付き合ってみると、彼女の知識は幅広いものの、決して深くはないことに気づくだろう。それも無理はない——子供が本当に重要なことなど、どれほど知っているものだろうか?それゆえ、彼女が誇る見識は、肝心な場面で現実にしっぺ返しを食らうことがよくある。そんな時、彼女は唇を噛みしめ、「これで…終わりだと思うなよ」と言い残し、振り返らずにその場を立ち去るのだ。
しかし、だからといって彼女をただの強がりな子供だと評するのは、尚早だろう。
なぜならば、彼女は言葉通り、本当に戻ってくるからだ。翌日、彼女は必ずもっと十分な論拠とさらに分厚いノートを持って、いっそう不服そうな顔で再び現れる。
この負けず嫌いな頑固さは、ハンターとしての天賦の才なのか、それとも子供の意地なのか——おそらく彼女自身も分かっていないのだろう。だが、一つだけ確かなことがある。何度挑むことになろうと、彼女はあの邪悪な魔女との間にある様々な遺恨を、ひとつ残らず清算するつもりだということだ。
キャラクターストーリー1
プルーネの両親はモンド人だ。しかし、若い頃、「人生は荒野だ」といったロマンチックな宣言に心を打たれた二人は、背嚢を背負って世界を旅して回り、チャンスと混沌に満ちた地、ナド・クライに住み着いたのであった。有象無象が入り乱れ、商人、冒険者、詐欺師、密輸業者が複雑な人間関係の網を織り成すこの地は、どう考えても子供を育てるのに適した環境ではない。実際、父親は埠頭で骨の折れる仕事に従事し、母親は二つの仕事を掛け持ちしていたが、それでも一家の生活はギリギリだった。できる限り服や食べ物に不自由させないこと——それが両親からプルーネへの、精一杯の愛情表現であった。だから、プルーネにとって、両親に傍にいてほしいと願うことは、考えられないほど贅沢なことだった。
ある時、母が珍しく夕食前に帰ってきて、プルーネは外へ駆け出して出迎えた。喜び勇んで母の服の裾をつかんだプルーネは、街で商人がモンドの風車のおもちゃを売っていて、それがとても綺麗なのだと伝えようとした——
しかし、母の荒れた両手を握った時、父が引き出しに隠している、借金がびっしりと記録された帳簿のことを思い出して、少女は言葉を飲み込んだ。
あんなぐるぐる回るだけのもの、ちっとも実用的じゃない——そう、自分に言い聞かせた。「だいたい、あんなの好きじゃない…ちっとも好きじゃないのだ…」
そんな言葉を、彼女はもう幾度も自分に言い聞かせてきた。
キャンディの屋台の前を通り過ぎる時にも、プルーネは小声で自分をなだめた。「甘いものは歯に悪いし…あたしはとっくに、あんなのは卒業したのだ…」
そして、隣の子供が新しいおもちゃを抱えて自慢してきた時は、顎を上げて「幼稚だ」と言い放った。
来る日も来る日もそうして言い聞かせるうちに、小さなプルーネはいつの間にか、「大人びたしっかり者」という名の高い壁を自分の前に築き上げていた。
彼女は自分でご飯を温め、自分で服を繕うことを覚え——さらには帳簿の数字の確認まで手伝えるようになった。ある時など、雇い主が母の三日分の給料を少なく計算しているのを発見したこともあった。こうして大人の役に立てることが、彼女の誇りだった。
だから、毎晩父と母が疲れた体を引きずって家に帰ってくる頃には、プルーネはとっくに寝る準備を済ませてベッドに横になり、「寝たふり」をしていた。本当は暗闇が怖くて、添い寝してほしくてたまらなかったが——それが知れてしまえば、二人は自分を責め、悲しみ…過労の上に、重い罪悪感を募らせるだろうと分かっていたのだ。
「あたしはもう子供じゃないのだ。」——少女の口癖は、鎧でもあった。
キャラクターストーリー2
幸い、この世にはさほどお金のかからない趣味も少なくない。読書は、その中でも比較的安上がりなものの一つだ。
「ミーミル書店」の店主は購買力のあるターゲットに投資証券を売り込むことに忙しく、毎日やって来ては本棚の前にしゃがみ込み、静かに本をめくるプルーネのことは気にも留めなかった。そうして、真新しいものから色褪せたものまで、様々な本のページは、彼女が世界を認識するための最初の窓となった。
彼女の読書の範囲にはまったく決まりがなく、判断基準は「表紙とタイトルが魅力的かどうか」、それだけであった。最初は色彩豊かな童話の絵本を読んでいたが、すぐに王子とお姫様のハッピーエンドでは満足できなくなった。そのうち彼女は、文字の書かれたあらゆる物を貪り読み始めた。しかし、モンドやスメールの図書館とは違い、ナド・クライに溢れていたのは、古くなった新聞や偽のニュースで埋め尽くされた新聞、誤解を招く旅の指南書、海賊版、誤植や誤訳まみれの小説、そして子供には不釣り合いな重苦しい歴史の読み物ばかりだった。
読書量が増えるにつれて、プルーネは次第に数多くのマイナーな知識を握る「情報強者」となり、知的な優越感に悦びを覚えるようになった。こうして得た断片的で年齢にそぐわない知識は、あまりにも早く彼女の脳内で、複雑で灰色がかった認識の枠組みを作り上げてしまった。
そんな本の数々を、果たして彼女は本当に理解していたのか——否、大抵の場合は中途半端にしか理解しておらず、まったく分からないことすらあった。それでも彼女は、難解な専門用語や見知らぬ概念を、きらめく貝殻を収集するかのように、飽きもせず頭の中に詰め込み続けた。
近所の子供たちは何度かプルーネを遊びに誘ってくれたが、彼女は思考に没頭するあまり誘いの声に気づかないことがあった。そして、参加した際には無自覚のうちに他の子には分からない言葉を使って、ゲームのルールを分析した。
「ちょっと待ってくれ!」プルーネは手を挙げた。「ゲームの基本ロジックを確認させてほしいのだ…」
「『海賊』には地形の優位性と時間的な猶予があるんだから、こんなに早く突破されるはずない!『ホラガイ団』が明確に定義されてない『奇襲』を使って、戦力システムのバランスを崩さない限り…」
子供たちは顔を見合わせ、次第に彼女を遊びに誘わなくなった…
プルーネも、疎外感に気づかないわけではなかった。しかし、そんなことはどうでもいいと鼻で笑った。世界には数多くの奥深い謎や複雑な原理、解明を待つ現象があり、それらこそ時間を費やす価値のあるものなのだから、と。
プルーネはすでに、周囲の子供たちとは別の道を歩んでいたのだ。
キャラクターストーリー3
それは、様々な思惑の入り乱れる午後のことだった。
「子供がそんな本を読むんじゃない」と大人たちから言われながらも、プルーネはなんとか『北の果て、祈りの歌』第一巻を読み終えた。しかし、本を閉じた頃には冒頭もラストシーンも忘れ、中盤もあまり覚えていなかった。難解な詩の数々は、今のプルーネにはまだ難しすぎたのだ。知的探求による疲労と、分かち合う相手のいない孤独感が、潮のように深く心に満ちていった…
少女はいつものように傍らの虚空に向かって、一方的な長話を始めた。そんな時、彼女の想像の中では、常に聞き手がいた——それは現実の事情で飼えなかったあの小さな野良犬だったのか、はたまた本の中の思慮深く寡黙な智者だったのか。自分が一体「誰」に向かって話しているのかすら分からないまま、プルーネはただ来る日も来る日も、「分かち合いたい」という行き場のない思いをそこへ注ぎ込んだ。しかしその日は、空気がかすかに揺らぎ、幻想の中の友達がはっきりと目の前に浮かび上がった。
「キミなんだな…キミが…」
プルーネは興奮して名前を呼ぼうとしたが、これまでずっとその友人を「キミ」としか呼んでいなかったことに気がついた。
目下の課題は、名前を付けることだ。まず「毛玉」や「フォルテ」、あるいは「チビ」といった愛玩動物らしい名前は除外しなければならなかった。明らかに、それは甘えん坊のありふれた子犬などではなかったからだ。わずかにひそめられた眉には知性が溢れ、深い光をたたえた瞳は見る者にその心を悟らせない。そして、何よりも素晴らしいのは青と紫が混ざり合った毛色だった。神秘的でありながらも落ち着いたその姿は、プルーネの美的センスにぴったり合っていた。
「デカルト」——最終的に、プルーネは哲学的な雰囲気に満ちたこの名前を選んだ。格調高く、自身の卓越した学識もアピールできる名だ。
デカルトの到来は、プルーネの毎日を大いに豊かにしてくれただけでなく、彼女をより…個性的に見せた。
ある雨上がりの午後、プルーネは道端にしゃがみ込み、水たまりに映る影を観察していた。
「見ろ、デカルト…この水たまりの中の世界と現実の世界は、まったく逆なのだ…それなら、あたしたちが『もっと大きな水たまり』の中で生きてるわけじゃないってことは、一体どうやって証明すればいいんだろうな?」
通りすがりの人々は歩みを緩め、水たまりに向かってブツブツと独り言を呟く少女を奇異の目で見つめた。
「もしかしたら…」プルーネは続けた。「あたしたちが『真実』だと思ってるものは、もっと高次元の存在の『影』にすぎないのかもしれないな。そう思わないか、デカルト…?」
彼女は傍らの虚空を見つめ、真剣に頷いた。
「うん…あたしもそう思うぞ。本質的に、すべての認識は相対的なもので、絶対的な真理なんてそもそも存在しないのだ。」
やがて、親切なおばあさんが彼女に近寄り、心配そうに尋ねた。「お嬢ちゃん、あなた…大丈夫?一緒に家族を探してあげましょうか?」
プルーネは顔を上げ、真剣な目で尋ね返した。「おばあさんは、この世界が本物だって信じてるのか?」
「……」
「…いいのだ。多くの人は年をとっても、こんな問題について考えることなんかない。」プルーネは立ち上がった。「行こう、デカルト…虚影の中で生きるのが、多くの大人の日常なのかもしれないな…」
おばあさんは去っていく変わった少女を見送りながら、思わず胸の前で祈るように手を組んだ。「どうか、月光があなたを守ってくれますように…」
しかし、ナシャタウンの路地は狭く入り組んでおり、慈悲深い月光でさえも隅々までは照らしきれない。
この氷のように冷たい現実の隙間で、影のように寄り添い、本当の意味でプルーネを「庇護」していたのは、実のところデカルトだけだった——言葉はなくとも、いつも一緒にいてくれる…その事実だけが、幼い少女の独りの時間を満たしてくれたのだった。
キャラクターストーリー4
暇を持て余したとある魔女が、道端で大きな本を抱えて読みふけっている少女に目をつけた。
「どうしてあっちの子たちと遊ばないの?」
「『遊ぶ』のは好きじゃない。」プルーネは顔すら上げず、本をめくり続けた。
「何を読んでるの?」アリスは本を覗き込むと、宝物を発見した時のように、目を輝かせた。
「観光ガイドみたいな本なのだ…でも海賊版だから、印刷されてないところもあって、作者は分からない…」
「ご感想は?」
「まあまあかな。作者はすごく自己中心的なやつって感じがする。行間からも、けっこう悪趣味なところが滲み出てるしな…」
「あら!」
その日から、アリスはことあるごとに「偶然」プルーネのそばに現れては、様々な話題を投げかけ、「討論」を仕掛けるようになった。「水スライムにキャンディを入れたら、甘い飲み物になると思う?」「自分に打ち克つって、私が勝ったってこと?それとも負けたってこと?」…
アリスがこうしたでたらめな挑発を楽しむ一方で、プルーネは毎回大敵に遭遇したかのように身構えていた。少女は厳密な論理展開によってそれらの「偽命題」に反論しようと試みたが、真剣なその姿には、彼女の不器用でかわいい一面がにじみ出ていた。少女がいろんな文を引用しながら一生懸命語るところを頬杖をついてニコニコと見つめるアリスは、まるで面白い演目を鑑賞しているかのようだった。
アリスは、プルーネのそばにいた空想の友達の姿が、陽の光を浴びて蒸発する朝露のように、次第に薄くなってきていることにも気が付いていた。
ところで、プルーネは最初、アリスの「魔女」という身分を気にも留めていなかった。ナド・クライは元々、多様性に富んだ地だ。「饗月の膳」を受け取るために一緒に列に並んでいる普通のおじさんが、自分は実は引退した凄腕の大盗賊なのだと言い出すこともある。幼稚な言葉遣いで話しかけてくる、スケスケの大きな帽子をかぶった派手なおばさんが一人増えたところで、気になるところは一つもなかった。
だから、この「いい歳をして幼稚なやつ」が、彼女の運命の宿敵になろうとは思いもしなかった——
「数式以外の方法を使って三角形の辺の長さの関係を証明するなんて…こんな難問ももう解けちゃうの?すごいね。」
「おばさん…これはせいぜい十二歳レベルの基礎問題なのだ…」
「じゃあ、私がもう一問、十四歳レベルの問題を出すから、勝負しよっか!」
「そのレベルでしか張り合えないのか…?あたしは家に帰ってご飯を食べるのだ…デカルト、行くぞ。」
しかし悲しいことに、この時のデカルトはすでにほとんど透明になっており、今にも消え入りそうなほど弱々しかった。
「ふふっ。」アリスは突然、大げさに悪役の表情を作ってみせた。「実は——私は邪悪な大魔女なの!今から…あなたの一番大切な友達をさらっていっちゃうよ!」
「な…なんだと…?」
「『その子』のことだよ——」アリスがパチンと指を鳴らすと、プルーネの目の前でデカルトの姿が跡形もなく消え去った。
あまりのことに、プルーネの小さく聡明な頭は、珍しくショートしてしまった。
「おまえ、頭がおかしいんじゃないのか…!」彼女はアリスの服の裾を必死に引っ張った。「デカルトに何をした!早く返すのだ!」
「もう手遅れだよ~!今から、あなたは大魔女が直々に認定した『魔女ハンター』なの!空想の友達を助け出したければ、まずは私を倒さなきゃダメ!」
「魔女と悪い魔女は本質的に違うのだぞ!これじゃ、完全に悪い魔女じゃないか…早くデカルトを返すのだ!」
「うふふ、今のは嘘。」アリスは一層楽しそうに笑った。「空想の友達を助け出したいなら・・・世界中のすべての魔女を倒さなきゃダメなの!ふふ、彼女たちにも痛い目見てもらわなくっちゃ。」
「モンドへ行って、クレーを探してね。世界で一番可愛いあの子なら、手がかりをくれるかも。」
そう言うと、アリスは爆発の煙の中に消えていった。
「アリス——!!!この恥知らずの大悪党め…!」
こうして、怒りに満ちた咆哮とともに、プルーネの長きにわたる討伐の旅が始まったのだった。
キャラクターストーリー5
モンドに到着するや否や、プルーネは直ちに魔女狩り作戦を開始した。手始めに挑発的な告知を貼り出し、次に「魔女B」の疑いがある占星術師モナを路上で問いただし、魔女の交友関係も調査して回ったのだ。しかし、それらの作戦行動がことごとく失敗したことで、彼女はさらに極端な手段を検討し始めたのだった。
とある狂気じみた考えが脳裏をよぎった——クレーを誘拐して、アリスをおびき出す…
簡単な計画だ。ターゲットを人の少ない場所に誘い出して残酷な拷問を行い、魔女に関する重要な情報を取得する。プルーネはノートに行動ルート図まで描き上げていた。
もちろん、節度ある魔女ハンターとして、彼女は結局すぐにこの計画を切り捨てた。
クレーがアルベドや西風騎士団全体を後ろ盾にしているからではない。当然、それが実戦において最大の障害になることは間違いないが——理性と衝動のせめぎ合いの末、最終的に道徳心が恨みに打ち勝ったのである。
「『竜捕りが悪竜になる』、か…ベタだな…子供をいじめるなんて、あたしはそんな恥知らずなことはしないのだ。」
彼女は行動計画図に大きなバツ印を書き込むと、新しいページを開いて「プランB」と書き込み、ぼんやりと空白のページを見つめた。
次の作戦を練る日々の中で、クレーはお菓子とおもちゃを携えて、来る日も来る日もプルーネの部屋の扉を開けて入ってきた。
「プルーネお姉ちゃん、今日はお天気がいいから、晶蝶を捕まえに行こう!」
「プルーネお姉ちゃん、今日は雨だよ!ドゥリンお兄ちゃんを探して、一緒に水たまりで遊ぼう!」
「プルーネお姉ちゃん——」
そうこうしているうちに、プルーネはいつの間にか自分がクレーの遊び相手になっていることに気づいた。クレーが壁に落書きするのに「無理やり」付き合わされたり、クレーがそれぞれのドドコの名前と性格を大真面目に紹介するのを聞かされたり、風立ちの地の草の斜面に引きずり込まれて、一緒に転げ回らされたり…
「…じょ、情報のインプットをしてるのだ…」プルーネは毎回そう自分に言い聞かせた。
そうして、何度かの「インプット」を経て、プルーネはついに真に実行可能な作戦を編み出した——情報収集をゲームに変え、「拷問」を「火あぶり」にするのだ!
ゲームのルールはいたって簡単だ——プルーネが質問をし、クレーは一つ答えるごとに、ご褒美として焼きたてのお菓子を獲得する。質問は浅いものから深いものへと段階的に進み、対象に警戒されないうちに、核心的な情報に少しずつ近づいていくというわけである…
「クレー。最近、ママから手紙は来てるか…?」
「うんっ。ママはよくお手紙をくれるよ。お手紙がない時は、ドド通話機でおしゃべりするの。クレー、チョコレート味のクッキーがいいな。」
「クレー、ママの犯した犯罪…いや、過失…主要なものだけでいいのだ。何か知らないか…?」
「果実酒?ダメだよ、大人の飲み物は子供が飲んじゃいけないってママが言ってたもん。プルーネお姉ちゃんも飲んじゃダメだよ。飲むならミルクにしよう!」
「えっと、じゃあ…ママのアジトを知らないか?例えば、秘密基地とか…?」
「秘密基地!クレー知ってるよ。」
「どこだ!?」
「——心の中!あのね、ママが言ってたの。誰にとっても一番安全な秘密基地は、自分の心の中にあるんだって!」
午後いっぱいを費やした「火あぶり」の末に、プルーネが手に入れたのは、クレーの描いた七枚の「情報図」だった。そのうち五枚は「ボンボン爆弾の使い方」、一枚はドドコの家族写真、そして最後の一枚はクレーがどうしても描くと言って譲らなかった、「プルーネお姉ちゃんとクレーが一緒にお魚ドカーン」の図だ。プルーネは思いがけずボンボン爆弾の安全な起爆距離について学ばされる結果となったが、この時、プルーネはクレーの「安全」という言葉に対する認識に重大なズレがあることを確信した。
夕暮れ時、アルベドがクレーを迎えに来て、今日は楽しく遊べたかと優しく尋ねた。
クレーは自分のぽっこりしたお腹をポンポンと叩き、可愛らしい笑顔を浮かべた。
「プルーネお姉ちゃんの作ったクッキー、すっごく美味しいんだよ!クレー、今日はもう晩ごはんいらないや!」
ちょうどその時、プルーネは真剣な面持ちで「第一回火あぶり作戦実行報告」をまとめていた。
「【有効情報】なし。【消費物資】小麦粉一袋、ミルク五本、大量のチョコレートとキャンディ。【備考】ターゲットには天性の対尋問の才能があると思われる。今のところ突破手段はない。」
彼女はしばし手を止めて、一番下にごく小さな字で一行書き足した。
「…『一緒にお魚ドカーン』の図は、悪くなかった…ファイルに収めておこう。」
「魔女を誘う鈴」と「災いを狩るハンマー」
デカルトが「誘拐」された後、プルーネはかつてないほどの不安に襲われた。
彼女は部屋に閉じこもり、戦場へ赴く兵士のように、アリスとの攻防の細部を一つ一つ振り返り始めた。討論でアリスを追い詰めると、あの女は決まって、ニコニコしながら貴重なお宝を取り出し、それを魔女に勝ったご褒美として渡してくるのだった。
当時の彼女は、それを単なる子供騙しだとしか思っていなかった。大人たちがよくやるように、キャンディと引き換えに黙らせようとしているだけなのだと——
しかし今になって、鋭い疑問が心に浮かんだ。あれほど絶大な力を持つ魔女が無造作に取り出したこれらの「小物」は、果たして本当にただの玩具なのだろうか?
プルーネは戦利品を一つずつ広げ、厳かに戦力を整理し始めた。華やかなパッケージのお菓子の数々、子供っぽい絵柄のキラキラシール、何の特殊効果も持たないぬいぐるみ——そうした明らかな「ノイズ」を排除していく。最終的に、最もポテンシャルのある二つの品が目にとまった。
一つ目は、精巧な作りの小さな鈴だった。「鈴が鳴れば魔女が出てくるかも」——アリスのふんわりとした説明から、プルーネはこれを魔女捕獲器だと推測した。「かも」という言葉の曖昧さについて突っ込まなかったために、それがかつて、お茶会の始まりを告げるために使われていたハンドベルだということを知る機会を逃したのである。真相は——その昔、このベルの音を合図に、手の空いている魔女たちは気分次第で集まっていた、というだけであった。しかし、プルーネによって存在を再定義された今、鈴は彼女の冒険でも役立ち始めていた。鳴らしても現れるのは魔女とは限らなかったが、その音色はいつも彼女を不思議な巡り合わせへと導いてくれた。
二つ目は、視覚的インパクト抜群のハンマーだった。数ある戦利品の中で最も大きく、最も重く、振り回せばブンと唸るそれは、凄まじい威圧感を放っていた。プルーネは知らなかったが、実はこのハンマーは、アリスが魔女・ニコに贈ろうとしていたプレゼントであり、れっきとした彫刻用の道具だった。しかし、あまりに豪快な心遣いは「あたしの趣味は彫刻であって解体作業ではない」という文句とともに丁重に断られ——行き場を失くしたハンマーは、アリスの在庫整理品となったのだった。
「大魔王」からの贈り物は、プルーネの理性的な再解釈と実用的な武器としての改造を経て、新たな名前を与えられた。
その名こそ、「魔女を誘う鈴」と「災いを狩るハンマー」である。
神の目
「強く願った者に、神の視線が降りそそぐ」——プルーネは以前、そう聞いたことがあった。もしその言葉が嘘でないのなら、「雷元素の神の目が欲しい」という執念が十分に強ければ、理論上、その願いは実現するはずだ。
なぜ「雷」なのか?彼女には、自身を納得させられるだけの理由があった。炎は激しすぎるし、水は穏やかすぎる。かといって岩は重すぎるし、氷は孤独だし、風は気まぐれすぎるし、風は何だか活発すぎる。雷は冷酷かつ迅速で、あの狡猾な魔女を制裁するのにはうってつけだと思った。
実際、その理由がどれもこじつけ気味であることは否めない。本当の決め手は、おそらく紫色の「神の目」が、彼女こだわりの黒と金属の飾りでまとめたコーデに一番ぴったりだったから——ただそれだけのことだろう。
目標が明確になると、成長課題において常に先走りしがちな魔女ハンターは、ここでもフライング気味な行動に出た——予習である。
彼女はアリスがくれた『元素力ハンドブック』を三回熟読し、雷元素に関する知識を完全に心に叩き込むと、さらに脳内で雷元素をコアとする数パターンもの「魔物狩りコンボ」のシミュレーションを行った。
しかし、そんな彼女も、戦闘演習で行き詰まってしまった。「災いを狩るハンマー」はあまりに重すぎたのだ。プルーネは「てこの原理」を利用して柄を長くし、巧みな力加減で振るおうと試みたが、重いハンマーは改造してもなお、持ち上げるだけで一苦労——実戦で使うことなど、到底考えられなかった。
「小説の中のやつらは…なんで自分より何倍もでかい武器を、あんなに簡単に持ち上げられるのだ…?」
彼女はため息をついた。ふと脳裏に、童話の本に出てきた、力を召喚するセリフが浮かんだ。
「お笑い種だな…あんなもの、信じるのは子供だけなのだ…」彼女は小馬鹿にするように唇を歪ませた。
「でも、考えてみると…理屈から言えば、神に願掛けしてるのと同じだよな?試してみても損はなさそうだぞ…」
「め、目を覚ませ!おままごとじゃないんだぞ!」
「でも、どうせ誰もいないし…」
激しい葛藤の末、プルーネは顔を真っ赤にして歯を食いしばり、思い切ってなりきろうとした。
「闇の力を秘めし『災いを狩るハンマー』よ…あたしの前に、その真の力を示すのだ…!封印解除——」言い終わると、彼女は目を閉じて勢いよくハンマーの柄を握りしめた。すると不思議なことに、あれほど重かったハンマーが、羽ペンを握っているかのように軽くなっていた。
様々な兆候は、「願い」が叶ったことを証明していた——
「こ、こんなに簡単なのか…?」
半信半疑でもう片方の手を伸ばすと、手のひらに元素力が急速に集まり、凝結していくのを感じた。光が強くなっていくにつれ、緊張と期待から、プルーネは呼吸すら忘れて、無意識に両目をぎゅっと閉じた。やがて、ずっしりとした「神の目」が手のひらに落ちてきた。彼女は勝利の喜びに胸を膨らませながらそっと目を開け、狂暴さと冷酷さを象徴する紫色の雷霆の輝きを迎え入れようとした——
しかし、手のひらに乗っていたのは、緑色の光を放つ、純粋な風元素の神の目だった。
プルーネは十数秒もの間、呆然としていた。
「…なんでだ!?」
プルーネの脳裏に、熟読した雷元素のノートのことがよぎる。思いがけない事態に、わなわなと激しい苛立ちが沸き上がった。
そしてたまらず、空に向かって抗議の声を上げた。「ちょっと、誰かちゃんと管理してるやつはいないのか!?絶対おかしいじゃないか——雷元素の予習しかしてないぞ!!!」
彼女はしばし呆然としていたが、やがてハンターとしての理性が感情を上回った。いずれにせよ、これが本物の「神の目」であり、力の証であることに変わりはない。
予期せぬ事態を受け入れることもまた、成長に繋がる道だ。プルーネは気を取り直し、黙ってこの神の目をピカピカに拭き上げた。「…どうってことないのだ。風元素の章をもう一度学び直せばいいだけなのだ。」強者は決して現状を嘆いたりしない。たとえ味方するのが一陣のそよ風であろうとも、それを利用して魔女の罠を吹き飛ばしてやればいいのだ。
ブツブツと文句を言いながらも、その口元には彼女自身も気づかぬうちに、かすかな笑みが浮かんでいたのだった。