ニコ
命ノ星座:レリクアリウム座 誕生日:9/29
所属:魔女会 CV:豊口めぐみ
人物
沈黙の「魔女」、声を捨てた「天の使い」。[1]
天の使いの中で、ニコは最も若い部類に入る。 高天の聖なる恩寵の下、彼女は他の「姉妹」たちと同じように霊智と聖権を授かり、至高なる意志のために責務を遂行していた。 年長の天の使いたちは彼女にこう語りかけた。 天の使いはかつて手のひらに炎を灯して夜の闇を切り開き、種や肉を調理し、恐ろしい野獣を追い払うことを人々に教えた。天の使いはかつて麻や野草をよって作った縄を崖に垂らし、衣服や草鞋を編み、大河をも渡る船を造ることを人々に教えた。天の使いはかつて哲学と理想を語り、それに従って励み、あらゆる困難を乗り越えて、人類だけの夢を形作ることを人々に教えた。 さらに… 年長の天の使いたちは彼女にこう語りかけた。 ある都市国家は種火を縛りつけ、城内の光が永遠に消えないようにしたが、彼らはその炎を同胞へと向けてしまった。太陽のように眩い炎の光は、何千何万の罪なき者たちの血肉を燃やし尽くした。焼き尽くされて鏡面のようにまっさらになった大地の上に、残された命はなかった。そしてまた、何千何万の罪なき者が流浪の旅を強いられた。最後に、高天はこの都市国家の種火を消して生気のない大地を掘り返し、罰されし者の命を用いて、再び「命」を呼び覚ました。ある地の人々は縄で万物を編み上げ、手にした金の縄で聖なる空へと登ろうとした。彼らはキャンバスに何億何万の金の縄を描き出したあと、それをキャンバスから取り出してより合わせ、逆さ吊りの塔に編み上げた。そしてそれを高天に向かって真っ直ぐ伸ばし、「至高の果実」を摘み取ろうとした。しかし結局、高天はその傲慢な縄を断ち切って、高天を越えようとした身の丈を知らぬ者たちをキャンバスの中に囚え、彼ら自身が編み出した金の縄で永遠に縛りつけた。そして、絵の外にいる者たちを、二度と空を仰ぎ見ることができないように平伏させた。ある都市国家は世の英知を極め、人々は究極の霊知を追い求めるために足手まといとなる肉体を脱ぎ捨て、海面に一つの抜け殻だけを残して光なき深海へと身を投じた。彼らはその抜け殻の目と手を駆使して世界を探索した。しかし、その視線がこの世の理の外にある暗き淵に届く前に、高天は海水を蒸発させ、彼らを狂信に導いた知能を綺麗に削ぎ落とし、彼らを最初の形状へと巻き戻して、罪なる狂想を断ち切ったのであった。 「掟に挑むべからず、律法を疑うべからず、規則に背くべからず。」 かつて最も高天の主に近づいた一番年長の「姉」は、ニコにそう告げた。 「罪を犯せば、罰を受ける。」 ニコも、そう深く信じていた——かつては。 ゲーム内「キャラクターストーリー1」
周囲からの評
声優
| 日本語 | 豊口めぐみ |
| 英語 | Sophie Shad |
| 中国語 | 云鹤追 |
| 韓国語 | 이소은 |
出典
- ゲーム内キャラクタープロフィール
- ゲーム内キャラクターストーリー
- 魔神任務/ゲーム内キャラクターストーリー
- ゲーム内ボイス
レベル
90計算式は既知の4キャラ・12項目で照合済み(誤差0)。突破は各レベル帯の最大段階。
天賦戦闘3・固有4
説明はゲーム内テキストの全文。数値は天賦Lv10時点のもの。

通常攻撃
原初の言葉で命令を下して最大3段の連続攻撃を行い、炎元素ダメージを与える。
重撃
一定のスタミナを消費して短い詠唱をした後、前方のエリアに炎元素範囲ダメージを与える。
落下攻撃
空中から落下して地面に衝撃を与える。経路上の敵を攻撃し、落下時に炎元素範囲ダメージを与える。
| 倍率など | Lv10 |
|---|---|
| 1段ダメージ | 63.3% |
| 2段ダメージ | 53.3% |
| 3段ダメージ | 83.1% |
| 重撃ダメージ | 202.2% |
| 重撃スタミナ消費 | 50.0 |
| 落下期間のダメージ | 112.3% |
| 低空/高空落下攻撃ダメージ | 224.6%/280.6% |

かつて高天の神権を代行した時のようなオーラを身にまとい、チーム内の近くにいるすべてのキャラクターに{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}{LINK#N11310002}{/LINK}効果を付し、それらのキャラクターの攻撃力をアップさせる。さらに、炎元素範囲ダメージを与え、熾光の護りを展開する。
熾光の護りのダメージ吸収量はニコの攻撃力によって決まり、炎元素ダメージに対して250%の吸収効果を持つ。
| 倍率など | Lv10 |
|---|---|
| スキルダメージ | 249.1% |
| シールド吸収量 | 攻撃力398.1%+3050.9045 |
| シールド継続時間 | 20.0秒 |
| 虚己の恵みによる攻撃力上昇率 | 攻撃力15.0% |
| 虚己の恵みによる攻撃力アップの上限 | 600.0 |
| 虚己の恵み継続時間 | 20.0秒 |
| クールタイム | 16.0秒 |

天光の金糸で「定められた」運命を紡ぎ出して炎元素範囲ダメージを与え、「祈りの静観」状態に入る。
この状態の間、付近にいるチーム内のフィールド上キャラクターの攻撃が敵に命中すると、「ミステリウムの影」が生成され、敵に追加攻撃を行う。「ミステリウムの影」はそのキャラクターの元素タイプと攻撃力に基づいた元素範囲ダメージを与える。また、このダメージは前述のキャラクターが与えたダメージと見なされる。
この効果は3秒毎に1回のみ発動可能。また、ニコが「祈りの静観」状態に入るたびに、最大4回まで発動できる。
魔導キャラクターの「ミステリウムの影」は見た目が少し異なるようだ…
| 倍率など | Lv10 |
|---|---|
| スキルダメージ | 570.2% |
| ミステリウムの影のダメージ | 対応キャラクターの攻撃力180.0% |
| ミステリウムの影の攻撃回数 | 4回 |
| 祈りの静観の継続時間 | 20.0秒 |
| クールタイム | 15.0秒 |
| 元素エネルギー | 60 |

元素スキル{LINK#S11312}聖言黙示・顕れぬ光{/LINK}を発動した後の20秒間、ニコはチーム内の自分以外のフィールド上のキャラクターを「観測」し続ける。観測対象のキャラクターがフィールド上に3秒間留まると、そのキャラクターが持つ{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}効果が{LINK#N11310002}聖祝の導き{/LINK}に昇格し、攻撃力がさらに300アップする。なお、観測対象が魔導キャラクターの場合、虚己の恵み効果は直接聖祝の導きに昇格する。
ニコ以外のキャラクターが持つ聖祝の導きは、退場時に虚己の恵みに戻る。

付近にいるチーム内のフィールド上キャラクターの元素ダメージが敵に命中すると、ニコ自身が持っている{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}は{LINK#N11310002}聖祝の導き{/LINK}に昇格する。継続時間8秒。

戦闘状態ではない時、かつテイワットのそのエリアのトレジャーコンパスを既に持っている場合、ニコの重撃は「御使いの導き」を発動するようになる。これは近くの仙霊を呼び出して案内させるもので、現在いるエリアのトレジャーコンパスと同等の効果を持つ。
この効果のクールタイムは5秒間。秘境、征討領域、深境螺旋では発動しない。

魔女の課題・導きの職務…?を完了すると、ニコは魔導キャラクターとして扱われるようになる。チームに魔導キャラクターを2名以上編成すると、魔導秘儀効果が発動し、魔導キャラクターは強化される。
魔導秘儀
魔導キャラクターの{LINK#S11315}ミステリウムの影{/LINK}が与えるダメージがニコの攻撃力の300%分アップする。
命ノ星座全6重
同じキャラをもう1体引くと1重ずつ開く。第3重と第5重は元素スキル・元素爆発のレベルが上がる枠で、 残りの4つが挙動そのものを変える。

チーム内にいる自身のフィールド上キャラクターの攻撃が敵に命中した時、追加で特殊な「ミステリウムの影・合性」を発動して敵に攻撃し、そのキャラクターの元素タイプに対応する元素範囲ダメージを与える。ダメージ量は攻撃を命中させたキャラクターの攻撃力の600%分となり、そのキャラクターによるダメージと見なされる。
この効果は6秒毎に1回のみ発動可能。

元素スキル{LINK#S11312}聖言黙示・顕れぬ光{/LINK}の効果が強化される。{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}は追加で攻撃力を300アップさせ(この効果による攻撃力アップは上限には含まれない)、{LINK#N11310002}聖祝の導き{/LINK}はキャラクターの元素タイプに基づき、周囲の敵の対応する元素耐性を25%ダウンさせる。同じ元素タイプの元素耐性ダウン効果は重ね掛けできない。
また、ニコが元素スキル聖言黙示・顕れぬ光を発動した時、周囲のフィールド上のキャラクターにも熾光の護りを付与する。

元素スキル{LINK#S11312}聖言黙示・顕れぬ光{/LINK}のスキルLv.+3。
最大Lv.15まで。

付近にいるチーム内キャラクターの{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}が{LINK#N11310002}聖祝の導き{/LINK}に昇格した時、ニコはそのキャラクターに「導きの加護」効果を付与する。継続時間20秒。この効果は、各キャラクター16秒毎に1回のみ獲得可能。
「導きの加護」を持つキャラクターの通常攻撃、重撃、落下攻撃、元素スキル、元素爆発が与えるダメージは、ニコの攻撃力の70%分アップする。この効果は8回発動時、または継続時間終了時に解除される。
同時に複数の敵に命中した場合は、命中した敵の数に応じて発動回数を消費する。チーム内に「導きの加護」を持つキャラクターが複数人いる場合、それぞれの発動回数は独立してカウントされる。

元素爆発{LINK#S11315}聖言黙示・天路歴程{/LINK}のスキルLv.+3。
最大Lv.15まで。

ニコが持っている{LINK#N11310001}虚己の恵み{/LINK}が{LINK#N11310002}聖祝の導き{/LINK}に昇格した時、付近にいるチーム内のキャラクター全員の持っている虚己の恵みが、同時に聖祝の導きに昇格する。また、昇格した聖祝の導きが虚己の恵みに戻らなくなる。
また、聖祝の導きを持つキャラクターは、敵の防御力を40%無視してダメージを与える。
育成
推奨(聖遺物・武器・編成)は原神 Wiki* のこのキャラのページに載っている構成の名前と並び順をそのまま写したもの。選ばれている理由や評価は向こうの本文にある。素材の必要数はゲームデータそのもの。
聖遺物
| 部位 | メインOP |
|---|---|
武器
並びは推奨順。
| 武器 | レア | 入手 |
|---|---|---|
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★★ | 祈願 |
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★ | イベント |
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★★★★ | 限定祈願 |
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★★★★ | 鍛造 |
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★★★★ | スターライト交換 |
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★★★★ | 鍛造 |
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★★★★ | 祈願 |
| 金珀・試作(データ未収録) | ★★★★ | 鍛造 |
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★★★ | 祈願 |
編成例
2原神 Wiki* に載っている編成の名前とメンバー。
必要な素材
ここはゲームデータそのもの。モラは突破と天賦を合わせて 5,377,500。
突破(Lv90まで)
天賦(戦闘天賦3種をLv10まで)
1種だけ上げるならおよそ3分の1。知恵の冠は1種につき1個。
ゲーム内のキャラクターストーリー全 8件。原文のまま。
キャラクター詳細
ニコが構想する物語の多くは、「昔々…」という一文から始まる。 昔々、諸国の灯は金糸のように大地を彩っていた。昔々、高天の娘たちは神々の庭と只人の都の間を憂いなく行き交っていた。昔々、暗黒に堕ちた往日の主は未だ災厄を故郷へ持ち帰ってはいなかった。昔々、夜空にはまだ三つの明月が高く輝いていた… 時は留まることなく、月日は絶えず流れていく。楽園の火種は絶望の輪廻の中で生命と共に滅び去り、主に忠実だった従者は主によって創造されし生命のために主に背いた。漆黒の龍王は星々の間より帰還し、銀月の色を纏う車は琉璃の如く砕け散った… 「ちょっと待って。漠然としすぎてない?どれか一つをピックアップして話を膨らませるだけでも、本が一冊書けそうだ。」物語を執筆する魔女は手でニコを制すると、眉をひそめて思案した。物語が壮大すぎるせいで思考が散らかって、かえってどう筆を進めればいいか分からなくなってしまったのだ。 「いいじゃない。それだけ次々と謎が出てくれば、大勢の読者を惹きつけられるんじゃない?」陽気な魔女は、愛用するドドコのぬいぐるみに背中を預けたまま、笑って言った。実のところ、親友の著作が本当に一般読者に届くとはあまり思っていなかったが、こうしてお茶会を開けたというだけで、なんとも嬉しい気分だった。 「ふふふ…一般読者だけじゃなく、さらに高位の『ゲスト』を呼び寄せるかもしれないね。」未来を視る魔女は、ふっと笑った。彼女はとうの昔に未来のベールをめくっていたが、自らの見聞きしたことを口にしようとはしなかった——運命の色というものは、そうやすやすと人に明かせるものではないのだ。 「そうか?それは面白そうだな。その『ゲスト』たちに会えるのが楽しみだ。」知識を求める魔女はそう言って、興味なさげに手を叩くと、黙り込んだ。しかしその表情は、本当に招かれざる客の訪問を期待しているかのようであった。 「……」間もなく再び旅に出る魔女は黙ったまま、厚底ブーツのヒールで地面を叩いた。傍らのスーツケースの中でカサカサと鳴っていた音が即座に止む。すると、彼女はようやくほっとしたようにお茶を楽しみ始めた。 「そ、そう…?じゃあ、もうちょっと具体的な物語について話そうかしら?」 声なき魔女は瞬きをして考えた。 どのみち、お茶会はまだまだ続くのだ。別の物語を語る時間は十分にある。 「昔々…」ゲーム内テキスト
キャラクターストーリー1
天の使いの中で、ニコは最も若い部類に入る。 高天の聖なる恩寵の下、彼女は他の「姉妹」たちと同じように霊智と聖権を授かり、至高なる意志のために責務を遂行していた。 年長の天の使いたちは彼女にこう語りかけた。 天の使いはかつて手のひらに炎を灯して夜の闇を切り開き、種や肉を調理し、恐ろしい野獣を追い払うことを人々に教えた。天の使いはかつて麻や野草をよって作った縄を崖に垂らし、衣服や草鞋を編み、大河をも渡る船を造ることを人々に教えた。天の使いはかつて哲学と理想を語り、それに従って励み、あらゆる困難を乗り越えて、人類だけの夢を形作ることを人々に教えた。 さらに… 年長の天の使いたちは彼女にこう語りかけた。 ある都市国家は種火を縛りつけ、城内の光が永遠に消えないようにしたが、彼らはその炎を同胞へと向けてしまった。太陽のように眩い炎の光は、何千何万の罪なき者たちの血肉を燃やし尽くした。焼き尽くされて鏡面のようにまっさらになった大地の上に、残された命はなかった。そしてまた、何千何万の罪なき者が流浪の旅を強いられた。最後に、高天はこの都市国家の種火を消して生気のない大地を掘り返し、罰されし者の命を用いて、再び「命」を呼び覚ました。ある地の人々は縄で万物を編み上げ、手にした金の縄で聖なる空へと登ろうとした。彼らはキャンバスに何億何万の金の縄を描き出したあと、それをキャンバスから取り出してより合わせ、逆さ吊りの塔に編み上げた。そしてそれを高天に向かって真っ直ぐ伸ばし、「至高の果実」を摘み取ろうとした。しかし結局、高天はその傲慢な縄を断ち切って、高天を越えようとした身の丈を知らぬ者たちをキャンバスの中に囚え、彼ら自身が編み出した金の縄で永遠に縛りつけた。そして、絵の外にいる者たちを、二度と空を仰ぎ見ることができないように平伏させた。ある都市国家は世の英知を極め、人々は究極の霊知を追い求めるために足手まといとなる肉体を脱ぎ捨て、海面に一つの抜け殻だけを残して光なき深海へと身を投じた。彼らはその抜け殻の目と手を駆使して世界を探索した。しかし、その視線がこの世の理の外にある暗き淵に届く前に、高天は海水を蒸発させ、彼らを狂信に導いた知能を綺麗に削ぎ落とし、彼らを最初の形状へと巻き戻して、罪なる狂想を断ち切ったのであった。 「掟に挑むべからず、律法を疑うべからず、規則に背くべからず。」 かつて最も高天の主に近づいた一番年長の「姉」は、ニコにそう告げた。 「罪を犯せば、罰を受ける。」 ニコも、そう深く信じていた——かつては。ゲーム内テキスト
キャラクターストーリー2
「御使い様、また一つお伺いしたいことがあるのですが。」 ある朝、一人の少女がアクロポリスの頂にそびえ立つ神殿の扉を叩いた。 ニコは敷物の上に座り、微笑んで少女に話すよう促した。奥の間に足を踏み入れた少女は嬉しそうに微笑み、昨夜考えた事、思ったことをひとつ残らず打ち明けた。水面をかすめて飛ぶ小鳥のように早口であったが、ニコはきちんと聞き取れた。なにせ、彼女は「すごい」天の使いなのだ。 この少女はその都市国家の中で、最も勤勉な者であった。ニコがこの地を護るために遣わされて以来、彼女は誰よりも多く、誰よりも奇妙な質問を投げかけ続けた。まるで、彼女にとっては世界そのものが不可解な謎であるかのようだった。 しかし中には、この少女が分不相応な質問をして都市国家に災いをもたらすのではないかと危惧し、枷で少女を牢に縛り付けて、飢餓と恐怖によって彼女の妄想を止めようとする愚者もいた。 しかし、五日後に愚者たちが牢の扉を開けると、少女は手枷の角で、床に複雑な計算式をいくつも刻んでいたのだった。人々がためらいながら部屋に足を踏み入れた時、彼らに向けられたのは屈服でも沈黙でもなく、甲高い叱責だった。 「私の数式に触らないで!」 彼女の目に燃ゆる英知に恐れ慄いたのか、それともついに愚者が智者に向けるべき敬意に気付いたのか——人々は畏縮しつつも彼女の枷を外し、ニコの前に連れてきた。 彼女の尽きない疑問は、ニコにはかえって嬉しいものだった。天の使いの中で、最も若い世代に生まれた彼女は、これまで人類を本当の意味で導ける機会には恵まれなかったのだ——彼女がやるよりも前に、すでに多くの天の使いが人々を啓蒙しており、今や地上に住まう人々は非常に賢くなっていた。その賢さは一番上の「姉」をいささか困らせるほどでもあり、ニコが力を発揮する余地をなくしていた。 そんな中で、ついに貴重な機会が巡ってきたのだ。 「御使い様、なぜ木に実っている果実は、いつも下へと落ちるのですか?」 「…なぜ雷のとどろきは、いつもその閃光より遅れて届くのですか?」 「…なぜ月はいつも私たちの前で昇ったり沈んだりして、遠くへ飛んでいかないのですか?」 ——ふぅ、重力や光と音の速さに関する問題ね…計算したり、数式を導き出す必要がなくてよかったわ。とりあえず、口頭で概念と理屈を簡単に説明するだけで済みそうね…これくらいなら楽勝よ。それにしてもこの子…学ぶのが早すぎやしないかしら?このままだと、数日後には流体力学や星の軌道計算、さらには熱力学のことなんか聞いて来たりして…勘弁よ!あたしにそんなこと説明できるわけないじゃない…!それに、流石にこの吸収速度はおかしいわ。「お姉様」から聞いた話では、あの琅玕とかいう都市国家では、まだ布の織り方を学んでいる頃だったはず…いや…でも…そういえば、あちらはあちらで奇妙な学び方をしていたわね。ある集団が布の織り方を学び終えると、すぐにまた新たな集団が数学の計算方法を学びにくるという具合に、皆が別々のことを学んでいると聞いたわ。人数が多い分、早く学べるということなのかしら…それにしても、あちらの天の使いも、よく教えきれるものね。「お姉様」から名前を聞いた気もするけれど、なんて方だったかしら…待って待って、今はそんなこと考えてる場合じゃないわ!まずは目の前の問題をなんとかして、他の知識の予習もしておかなくちゃ。ええ、そうしましょう。 とにかく、少女の期待に満ちた眼差しを受けて、敷物の上に鎮座する天の使いは得意満面になった。彼女は咳ばらいをして姿勢を正し、再び質問に答え始めた。 「コホン、その質問の答えは——」ゲーム内テキスト
キャラクターストーリー3
「御使い様…」 聡明な少女は、昔と変わらぬ姿のニコの前に正座していた。少女はかの最初の智者の末裔であり、すでに先人たちと同じく無数の問いを投げかけていた。都市国家も彼女の賢さを認めていた。 窓の外では、船が飛ぶような速さで航進していく。船上の操舵手が、巧みに風を操っていた。絹をまとった人々は自由に哲学と文学について語り合い、彼らの部屋の灯は静かに、そして永遠に燃え続けていた。 しかし、憂いも悩みもないはずのこの都市国家で、最も聡明なる者は迷いの最中にあった——彼女を悩ませる問題は、これまでの智者たちが考えたこともない問題だった。 そうしたわけで、少女は無数の問いに答えてきた天の使いを再び訪ねたのであった。彼女は、おずおずと自らの疑問を口にした。 「この世界の目的とは、いったい何なのでしょうか?」 不可解な問いに、天の使いは困り果ててしまった。高天より賜りし英知をもってしても、この問いにどう答えるべきか、見当もつかなかったのだ… 目的とはすなわち、終点である。至高の権能によって創られた万物の終点は、「消滅」にある。あらゆる物事は永久に存在すべきではないのだから。 しかし、かつて一番上の「姉」は、この世界も至高の権能によって創られたのだと言っていた。それならば、この世界も…消滅してしまうのだろうか? ところが… ニコの思考はそこで突然停止した。言葉に詰まり、気まずくなったわけではない。 天の恩恵が、突然彼女の呼びかけに応えなくなってしまったのである。 この地に独り住まう天の使いは、思考の迷い道に放り出された。世界がこれほどの静寂に包まれたのは、彼女にとって初めての経験だった。突如として訪れた虚無の平穏に、途方に暮れるばかりであった… ある日、開け放たれた扉の向こうに、羽と炎からなる赤い雨が天地の間に降り注いだ。巨大なる裁きの釘が大地を罰したのだ。轟音が響き渡るたびに、街が一つ沈黙した。 「…逃げるわよ。」 「天の御使い様…」 天の使いは勢いよく立ち上がると、少女の肩を掴んで揺さぶりながら、大声で叫んだ。 「今すぐ全員集めて、あたしについてきて!早く!」 ——たとえ何の恩恵も残されていなかったとしても、まだ人々を連れて逃げることはできる。 こうして、戸惑いに満ちた過酷な旅が始まった。人々は自らの手で生き延びる術をとっくに忘れてしまっていた。すべてを失った彼らは途方に暮れた。美しい絹の衣服は、街の外に出てしまえば、雨風も寒さも凌げない布きれでしかなかった… 「大丈夫よ、あたしが教えてあげる。木材をこんな風に削って、炎の上に置いて炙るの。そうすれば…きゃっ!燃えちゃったわ!ダメダメダメ——」 「まずは石を削って尖らせて。ええ、そうそう…ほら、簡易的なナイフの完成よ。」 「えっと…小屋を建てるには…杭を打ち込まなければならないわ。力に自信がある人を数人連れてきてちょうだい!…まあ、一人もいないの?仕方ないわね、それなら人手を集めてちょうだい!」 また長い長い導きの日々が始まったに過ぎない。そうニコは思った。なにせ彼女は、「すごい」天の使いなのだから。きっとお姉様たちと同じように、一から人々に教えられるはず。生きるすべ、木の実の見分け方、栽培のやり方、飛ぶ鳥と獣、魚の獲り方、紐の編み方、暦の数え方…一足す一が二になる原理から、再び宮殿と神殿をどう築き上げるかまで—— しかしこの時の世界は、彼女が全てを一から教えることを許してくれるほど、優しくはなかった。 彼女が知る世界では、飢饉があれば天が食物と恵みの雨を落とし、大地が不毛であれば鉱脈と宝玉を生み出していた。 しかし、荒涼とした冷たい大地が死装束のような白き災いに見舞われた時は、実りの少ない野草の種をどう蒔けばいいのだろう。疫病と飢饉が弱き者たちの命を奪おうとしているとき、何もないところから万病を癒やす万能薬をどう創り出せばいいのだろう。そんなことは、誰も教えてはくれなかった。玉座に座する至高なるお方も、大地で国々を統べる代行者たる「お姉さま」も… 「すごい」天の使いは、人々を幸せにするため、その時代のあらゆる理論と知識を懸命に学んだ——しかし、理論は理論に過ぎず、知識は知識でしかない。 …… 最後にニコの腕の中で永き眠りについたのは、あの最も聡明な少女だった。 「御使い様…」 少女は尋ねた。 「この世界の目的とは、いったい何なのでしょうか…」 「……」 「わからないわ。」 ニコは答えた。 それは「すごい」天の使いが口にすべき言葉とは言えなかった。 しかし、彼女には本当にわからなかったのだ。ゲーム内テキスト
キャラクターストーリー4
天上の戦いが終焉を迎えた。 叛逆の羽は破られて、呪われた血肉が滴り落ちた。深淵の禍々しき影は、空と共に燃やし尽くされた。 しかし、分不相応な考えは、とうに天の使いたちの魂に刻み込まれてしまった。空を覆う羽が、刹那の夢の中で自由を謳歌し、真実の愛と憎しみを思うがままに振りまくのを目の当たりにしてしまった。たとえ一目見ただけだったとしても、あの燃え盛る愛と欲望を記憶の底から締め出し、自らの首に再び枷を嵌めて、天上の暴君のために讃美歌を謳うことなど——今更どうしてできようか。 そうして、かつては恩寵を賜った天の使いすらも、罰せられ、大罪への贖いを求められた。 ある者は手にした権能を手放すことを拒み、霊知を剥ぎ取られて穢れた魔物と化し、来る日も来る日もさらなる罰を下そうとする眼差しから逃れ続けた。ある者はすべてを失った——ほんのわずかな思念だけを残し、黄金の翼を羽ばたかせて深海へと潜り、運命に定められた楽章が奏でられる時まで、海に身を任せて漂った。ある者はあらゆる手を尽くし、喧騒と共に流転する黄砂に身を隠したが、結局金色の砂に魂のすべてを削り去られるまで、永遠につきまとう罰から逃れることはできなかった。ある者は高天が世界に与えるしがらみを憂い、俗世の大災害の中で庇護された苗の生命を全力で繋ぎ留め、あまねく存在するはずの風すらも届かぬ刹那を、永遠に彷徨い続けることとなった。そしてまたある者は大地に溶け込み、至高なる存在の黙認の下、生気なき赤砂のために命の新芽を捧げ、祝福した… そしてついに、ニコにもその番が巡ってきた。 ニコは知恵の半分を差し出した。なぜならば、その叡智はすでに高天によって人々を屈服させるための枷へと鍛え上げられていたからだ。その測りえぬ心の移ろいに伴い、霊智は時に世界を慈しみ、時に世を罰する。万物はすべてこの霊智に囚われており、諸天の使いでさえ、その根本を揺るがすことはできない——彼女自身、この枷がいかに理不尽に罪なき人々を苦しめるかを、目の当たりにした。 もし知恵を持つ代償が、全てを見て見ぬふりをすることだというのなら、彼女は黙って仄暗き泥沼へと飛び込み、自ら世の答えを追い求めることを選ぶ。 ニコは力の半分を差し出した。なぜならば、彼女は幾万の人々と同じ凡人になってしまうことを恐れてなどいなかったからだ。高天の恩寵に見放された時、彼女は凡人たちと共に険しい道を歩み、肩を並べて荒野を進んだ。そこで人々の血と涙を目にし、悲鳴と懇願を耳にした。それは、彼女がかつて庭園に鎮座していた頃には、決して見聞きできなかったものであった。 もし力を持つ代償が、全てに耳を貸さないことであるというのなら、彼女は黙って所詮自分のものでない翼を切り落とし、自ら存在する理由を探し求めることを選ぶ。 そして、ニコは一人で静寂に包まれた地上へと戻った。 かつて「すごかった」天の使いは、未だ、この世界の目的を理解できずにいた。ゲーム内テキスト
キャラクターストーリー5
「世界の目的?えっと…その話題について話し合うなら、まずは世界を表現するのに擬人化という手法を使うのはやめておくべきだと思う…」——魔女Mは瞬き、羽ペンの羽先で自分の髪をもてあそびながら、おかしな質問に困ったような笑みを返した。 「破滅への抗いだろうね。」——絶え間なき破滅に追われ続け、わずかな余暇を辛うじて享受していた魔女Oは、相変わらず瞳を伏せてはいたが、珍しく口を開いた。そしてしばらく沈黙した後、こう付け加えた。「…でも、その後は結局、破滅させられるんだ。」 「わしには分からんし、究明するのも面倒だ。」——あくびをしながら言った魔女Bは、この頃はまだ大きな帽子の弟子とは出会っていない。「それともなんだ、もし世界の目的がわしと違っていたら、この世界から飛び出さなければいけないってのかい?…そういえば、アリスはどこに行った?まだ来てないなんて、どうりで静かなわけだよ。」 「飛び出せるなら、それに越したことはないさ。」魔女Rは鼻で笑って言った。彼女は手のひらの中にある「命」を育むフラスコを見つめていたが、やがてそれを置き、軽く手を叩いた。「でも、問い自体は悪くない。検討するに値する課題だ。」 お茶会は魔女たちの気ままな——あるいは支離滅裂な——会話の中で続いていった。月がさらに一周した頃、魔女Mは本を閉じて席を離れ、それに続くように魔女Rと魔女Bが揃って退席した。やがて魔女Oも、ニコに向かって頷くと、自身のトランクを引いて去っていった… ニコは静かにため息をついた。どうやら、「すごい」魔女でさえも—— 「ハ~イ♪ニコ、準備はいい?」 突然、お茶会にいなかったはずの魔女Aが、背後からニコの肩に手を伸ばした。帽子を鈴のように鳴らした彼女の背後には、人二人分ほどの高さがありそうなトランクがそびえ立っている。大きなトランクの頂上には、巨大な魔女のとんがり帽子があしらわれていた。 「アリス?あなた…一体何をするつもり?その大きなトランクは何よ?」 「さっき私たちに、世界の目的を聞いたでしょう?」炎のように赤く、明るい魔女は楽しそうに笑い声をあげて、きっぱりと言った。「私は知らない!」 「だから、他の『世界』を見てみましょうよ。安心して、『境界』を越えたりはしないから。ただ面白い『漂流物』を見に行って、インスピレーションを待ってみたり、暇つぶししたりするだけ。」 「本当は私もオクタヴィアみたいに、あなたを実際に他の世界へ連れて行ってあげたいけど…境界の管理って規則が厳しいのよね。」 「境界の外から戻ってくる時は、この世界に属さない物はすべて取り除かないといけないの。記憶以外、こちら側に持ち帰ることはできない——時には記憶すら、許されない。」 「だって、『言葉を話す雲』や、『音の中に潜む虫』、『光を喰らう塵』、それから『十字を見てはならぬ生きた八面体の柱』なんてものを一般人が見たら、言いふらさないと気が済まないでしょ?」 「でも、あまりがっかりしないで。今度帰って来たオクタヴィアを捕まえて、連れて行ってもらいましょ。どうしてもダメなら、一緒に彼女のスーツケースの中に隠れちゃえばいいのよ!」 「さてと、それじゃ…とりあえず『ちょっとしたサプライズ』でも見に行かない?」 そうして、「すごい」天の使いと「すごい」魔女は…そう長くはない旅の準備を始めた。今回、彼女は一人ではない。道中、頭を悩ませる問題と言えば、アリスがどこからともなく持ち出してきたお菓子を、どう断るかくらいだ。 ——世界の目的とは、一体何なのか。 高天に縛られた「天の使い」が、答えを見出せないのなら… 自由奔放な「魔女」に、答えを探してもらえばいい。ゲーム内テキスト
「境界通行ハンドブック」
今回はこの世界を離れるわけでもないし、何の問題もない——アリスは帽子をぽんぽんと叩いてそう保証してくれたが、それでも「境界」では、必要書類などの手続きを色々とこなさなければならなかった。唯一他人よりマシな点があるとすれば、彼女たちには休める椅子が二脚あったことくらいだ。 およそ丸一日を書類作りに費やした後、ニコはようやく分厚い「境界通行ハンドブック」を受け取った。その際、彼女はこのハンドブックを少しも破損させてはならないと念を押された。それはたとえホイップクリームが少しついただけでも再発行が必要となる代物で、境界を出入りする際に汚れや破損が見つかった場合は、管理エリア内に留置されて様々な審査を受け、すべてが正常と確認されてから、ようやく通行が許可されるということだった。 面白いことに、申請者の種族によって、受け取る「境界通行ハンドブック」の形態も異なるようだった。ここへ来てから、ニコは石製、木製、液体製、気製(非化学情報体)、そして光製(脱能燃素)のハンドブックを目にした。 「境界の管理って本当に大変なのね。」ニコは、山積みの粘土板状のハンドブックを抱えた人が急いで目の前を走り去るのを見て、感嘆した。 「そう、だから私、ここに長居したくないの。」そう言いながらアリスは足を上げて、サラサラと流れていく水銀のような液体に道を譲った。すると、その液体は通り過ぎた後、まるで感謝を示すかのように、礼儀正しくその場で一回転した。 「書類仕事より、私はやっぱり外回りの方が好きね…あっ!クライナー、こっちこっち!」 アリスは飛び上がって、遠くにいる人に大きく手を振った。すると相手も、両手に八つの紙袋を提げたまま、力強く手を振り返した。 「ほらほら、行きましょ!美味しいもののお出ましよ。食べ終わったら、また色々面白いものを沢山見ましょう!」ゲーム内テキスト
神の目
人々は常に「神」を必要とする。祈りが聞き届けられること、そして誰かが自身の代わりに重荷を背負ってくれることを切望しているからだ。 天の使いが消えた後、地上は様々な姿の「魔神」たちに引き継がれた。彼らが手招くだけで、絶望した人々は追随し、集まった。彼らが少しばかり約束を交わすだけで、人々は舞い上がり、歓声を上げた。彼らが少しばかり奇跡を見せただけで、追随者たちはありがたがって、深い感謝を捧げた。 「今の人類は大変ね。」 ニコは人々から離れ、心の中で思った。かつての「お姉様」たちは、今の様々な姿をした魔神たちよりも、ずっと神聖で美しかった。魔神の中にも、容姿端麗な者はいるが… 足元をぐるぐると回るかつての「お姉様」を見て、ニコは思わず心の中でため息をついた。仙霊となった「お姉様」は、いまのニコの姿があまりにも人間に近いため、ニコを宝箱に導こうとしているのだった。 ニコはまた、水面に映る自分の顔を見た。どんなに表情を作ろうとも、厳かな雰囲気は微塵も出せそうになかった。 「天の使い」は世界から身を引いたが、それでも人々は常に神を必要としている。 その後、随分と長い時間が経ち——世界の変化に敏感なニコは、わずかな「規則」の変化に気がついた。 「神の目」という名の授かり物、人間だけが歩むことのできる偉大な旅路——ニコは心を動かされた。ニコは「神の目」の原理を理解しており、この道が行き着く最終的な結末も知っていた。それでも彼女は、これほど人間に近い状態にある自分が、一筋の視線を勝ち取れるかどうかを知りたかったのだ。結末など、彼女にとって些末な問題だった。光から生まれた意識は、たとえ俗世に堕ちたとしても、常に再び光へと這い上がろうとするものなのだ。 ニコはあらゆる方法を試したが、いっこうに天空に認められることはなかった。数千年もの間、口に出せない言葉ばかりが、渇望の風船を破裂させるのに十分なほどあふれ返ったが——彼女はただひたすら、無視され続けた。 彼女は失望してナタへと流れつき、まだ言葉で英知を語ることのできる唯一の同胞を見つけ出した。 「『天の使い』は計画と秩序から排除されてしまったわ。これからも、貴方は無視され続けるだけ…」 「…つまり、必死に人間社会に溶け込めばいい、という事ね。」 繋がりがないなら、繋がりを作ればいい。自分が計画に含まれていないなら、自分の影を計画の隅々にまで潜り込ませればいい。 彼女は遠くから様子を伺うことをやめた。まず、彫刻の依頼を受けてその報酬を宝箱に入れた。そして、道に迷った人々を黙って——ちゃっかり彼らに道草を食わせて宝箱を見つけさせるのは忘れなかったが——導いた。そしてさらに、彼女は迷える学者にこっそりヒントを与えることもあった… ニコがついに神の目を得た時、彼女は別に大きな事件を解決していたわけでは無かった。しかし、彼女がとある老人を助け終えた後、ついに天空は彼女のもたらす影響をこれ以上無視できなくなった。日々の積み重ねが、ようやく実を結んだのである。 人々は常に「神」を必要とする。しかしそれは逆も同じで、天の使いにとって、無視され、必要とされなくなることは、世にも恐ろしいことなのだ。 ニコは自分の神の目を眼の前に掲げて、天空の島の輪郭を覆った。 あたしの創造主よ—— 「——やっとあたしを人間だと認めてくれたのね。これからは、あたしを赦して、もっと大切にしてちょうだい。あたしも、もう少し自由気ままに生きることにするから。」ゲーム内テキスト
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本人のボイス
「〜について」
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ゲーム内で読める書物・武器ストーリー・聖遺物ストーリーのうち、「ニコ」が本文に出てくる箇所。原文のまま。