キングデシェレト
赤王。砂漠を統べたとされる
スメール砂漠を統べたとされる王。赤王とも呼ばれる。
神ではなく人でありながら、砂漠に王国を築いた。マハールッカデヴァータの雨林側とは別の道を選び、神に頼らない繁栄を目指した——という点で、カーンルイアと重なる話でもある。
その王国も滅び、今は砂漠に遺跡だけが残っている。砂漠側の人々が教令院に反発を持ち続けているのは、自分たちの王を持っていた記憶があるからだ。
一次資料での用例
20この言葉が出てくる場面
22研究を好む者は誰しも——それを楽しんでいるかどうかは別として——未知なるものへの好奇心を持っている。 ティナリも例外ではない。そんな彼の好奇心は、生まれ持ってのもののようだ。 同年代の子供たちがまだ童話を読んでいるような時期、ティナリはすでに両親の学術書を物色していた。 昆虫を研究している父から総合的な教科書を借り、古生物学者の母の部屋からはこっそりと化石の図面を持ち出したという… こうして、幼いティナリは自分の尻尾を引きずりながら、理解できたりできなかったりする知識を大量に蓄えていった。 しかし、ティナリは知れば知るほど、「知りたいと思う未知の世界」が広がっていった。 例えば、どうして他の人は自分や家族みたいに耳や尻尾がないのか? 家にあった古書をすべて探し回ったティナリは、先祖が残した「ワルカシュナ」に関する手記を見つけた。 記録によると、ワルカシュナはかつてキングデシェレトの配下であり、広大な砂漠に住む種族だったらしい。その多くは明るい色の毛と放熱のための大きな耳を持っていたようだ。 その後、厄災によってキングデシェレトの国土は滅びたが、ワルカシュナは草神の恩恵により生き残り、毛が緑色になった。 「…記載によると、『ワルカシュナ』はキツネ族に似ているようだが、その名の本当の意味は『砂漠の大型犬』だそうだ。」 「森と関係の深い人間の友人によると、『アランナラ』という小さな生物が『ワルカシュナ』の命名の由来になっているという。」 「なんだって!」ここまで読んだ幼いティナリは驚いて声を上げた。「僕は『砂漠の大型犬』だったのか!」 しかし実際は違う。ティナリの先祖はワルカシュナと共に生活しており、共生関係にあったため今のような血筋になったのだ。 だが、好奇心に駆られた小さな子供の目には、そんなことは関係ない。ティナリはすぐ父親に、次の砂漠への探検に自分も連れて行ってほしいと頼んだ。「砂漠の大型犬」は、砂漠を見てみたくなったのだ。 しかし、この話には予想外の結末が待っている。砂漠の中を数メートルも歩かないうちに、ティナリは日光に耐えられずにすぐさま雨林へと戻されたのだ。 「どうして…」ツリーハウスで意識を取り戻した幼いティナリは、深く悲しんだという。「『砂漠の大型犬』は、僕の代で退化してしまったのか。」 長い年月を経て、ただの子供から頼もしい学者へと成長したティナリ。この過去の出来事も笑い話となった。 今のティナリには、「アランナラ」という小さな生物がなぜそのような命名をしたのか、そしてどうして自分は砂漠の暑さに弱く、気絶してしまったのかを理解している。 前者は極めて単純だ。狐と犬は生物学的には同じイヌ科であり、この名前を付けたアランナラが特別博識だったというだけだろう。 後者については…認めたくはないが、当時自分の頭を撫でながら、父が笑顔で言っていたことが原因なはずだ—— 「この黒のように濃い緑。砂漠の暑さには、きっと耐えられないだろうな!」
大マハマトラのセノの名声は教令院だけに留まらない。 アビディアの森のレンジャー長いわく、大マハマトラが深夜の密林を無言で歩いているのを見たそうだ。アパーム叢林の外周部に住んでいる人は鮮明に覚えている。白い髪の少年が彼から飲み水をもらい、一人で荷物を背負って森の深くへ入っていったのを。ソベクオアシスで休息をとる冒険者は、セノに道案内をしたことがあると主張した。しかし、その行き先は魔物がはびこる地である。大赤砂海では無法な振る舞いをする傭兵や宝盗団でさえ、大マハマトラの前で問題を起こす勇気などない。法を犯した学者を匿ったことで砂漠の中に葬られた傭兵団の存在が、狂人たちの教訓となっている。 だが、セノの手に落ちた罪人たちからすると、大マハマトラに対する畏敬の念はまた別の事情が由来していた。 教令院から逃亡する際、罪人たちの大半はパニックに陥り、時には危険な状況に身を置かれて逃げられなくなる。しかし、それを捕らえに来たセノは罪人をそのまま危険な状況に置いておくのではなく、身の安全を必ず確保してから教令院に連れ戻し裁判を受けさせるのだ。 セノと共に大赤砂海を越えたことのある罪人が、審問の前に「なぜ、あのような行動を取ったのか」とセノに質問した。するとセノはこう答えた—— 「お前を裁けるのは教令のみ、俺の職務はお前を裁判にかけるため連れ戻すことだ。」 このヴァフマナ学院出身の学者は刑期を終えた後、セノと共に経験した冒険から『極悪人』という小説を書き、現在でも教令院では人気の読み物となっている。さらにこの学者はヴァフマナ学院の要請で講座を開き、彼の著書で「正義」が描写されている理由を詳しく語った。 しかし、セノによればこの本のいくつかのエピソードは「誇張されすぎている」そうだ。彼らはキングデシェレトの末裔が作った魔物に遭遇していないし、砂漠の底にある生きた迷宮に迷い込んでいない。巨大ワームのヒダで砂嵐を凌いでもいないという。 だが、少なくとも学者が本の中で記述している自身の罪に対する説明は、非常に正確で称賛に値するものであり、今後二度と繰り返さぬようにとセノは言葉を残している。
セノが「神の目」を手に入れた方法について、教令院内では様々な説が流れている。 ある者は、「神の目」を模造する方法を研究していた学者を捕らえる命令を受けたセノが、その過程で得たと言っている。その学者は主のいない「神の目」を研究のために購入しており、それによってセノは手に入れたらしい。またある者は、セノが実はキングデシェレトの末裔であると唱えている。彼は小さい頃から大赤砂海のとある神殿に暮らしており、ある無名のヘルマヌビスの祭司に育てられたそうだ。その祭司がセノの武芸と精神を鍛え、準備が整うと彼に「神の目」を与えたという。そして、彼一人で砂漠を越えさせて教令院に向かわせた後、ヘルマヌビスの意志を遂行させていると説いている。またセノの「神の目」は、教令院の禁じられた技術と関係があると説く陰謀論もあった。でなければ、どうして砂漠の民が教令院であのような地位に就くことができるのか、と。 誰もセノに直接問いただすこともしなければ、彼自身もそんなおかしな流言に無駄な気力を費やそうと思わなかった。 実際のところ、彼が「神の目」を手に入れた経緯はとても簡単なものだ。 それは彼が「大マハマトラ」として着任する前日のこと。いつものようにマハマトラとしての仕事を終えたセノは、図書館に行き教令に関する書物を読んでいた。彼ははっきりと覚えている、その日、彼が読んでいた本は賢者たちが総括した「六つの罪」について述べたものであった。賢者たちによれば、それら罪は数々の罪悪の根源であり、現在の教令院における様々な教令の基礎は「六つの罪」から派生したものだという。彼が「恐れを知らずに奥秘について語ること」の罪を論述した章節を読んでいた時、いくつか内容の理解できないものがあった。そのため、彼は目を閉じて知恵を絞り深く考え込んだ。彼が目を開けると、「神の目」が本のページの上に横たわっていたという。 セノは「神の目」をじっくりと観察し、考えに耽った。彼はまず、既存の教令に「神の目」を授けられることを禁じた条項がないことを確認し、「神の目」に関するいくつかの学術的事例を調べ、この「神の目」が悪意を持った罠でないことを確信する。そして、自分が「大マハマトラ」となった後に直面するであろう課題と、この「神の目」が自分に与えてくれる力について熟考した…様々な判断を繰り返し、最終的にセノはこの神からの贈り物を真摯に受け取ることを決意した。 彼が考えを終えた時、窓の外には朝日が上り始めていたという。セノは「神の目」とまだ読み終えていない本を手にして図書館を去り、「大マハマトラ」の着任儀式の場所へと赴いた。 すべてが順調に進めば、彼は三十分後に教令院の新たな「大マハマトラ」となる。 彼にはまもなく神聖な裁決権が授けられ、そしてその「神の目」は神聖な権力のもと職権を円滑に行使できることを保証していた。
「アアル村こそが、キングデシェレトの末裔にとって最後の安息の地である。」 「アアル村の『ガーディアン』の使命とは、最後のキングデシェレトの民がいなくなるまで、この村を守り続けることである。」 八歳の時、キャンディスは正式に新たな「ガーディアン」に任命され、彼女に職位を授けた者からそう忠告された。 キングデシェレトが逝去し、彼ら末裔がこのような俗世から離れた地を手にしたのは何よりも良いことだった。 ガーディアンたちは代々、黙々とその職務を執行した。無数の村人が「キングデシェレトの末裔」としてこの世を去り、永遠の安寧を手に入れられるよう守り続けた。 そうやって村の中で静かに消失していくことが、アアル村の人々の悲願なのだ。 しかし、この古の村に新たな生命が現れた時…これまでのすべてが、変化せざるを得ないかもしれない。
掟を守らぬ者はアアル村の「敵」である。 砂漠に身を潜めるエルマイト旅団、冒険者になりすましてやり過ごそうとする盗賊、荷物を奪うため現れる宝盗団……この村を脅かそうとする者は、どんな手段で逃げ隠れしようとも最終的には相応の罰を受けることになる。 心から罪を認めて反省した者は赦され、砂漠を越えるのに十分な補給も与えられるが、その代償として彼らは二度とアアル村の周囲に姿を見せてはならない。 頑なに抵抗を続ける者の場合…その卑劣な魂は、その場で砂礫と運命を共にするだろう。 砂漠を離れたあるエルマイト旅団のメンバーはかつて仲間に対し、アアル村の恐ろしい「ガーディアン」キャンディスこそ真のキングデシェレトの末裔だと警告した。 彼女の盾にはアフマルの祝福が宿っている。盾を手にすれば、大赤砂海のすべての砂礫が彼女の呼びかけに従う。彼女が願えば、巨大な砂嵐を引き起こしてすべての敵を呑み込むことすら可能なのだ。 それだけに留まらず、彼女の琥珀色をした左目には未来を見通し、相手の運命を見抜く力があるという。これほどまでに恐ろしい存在の彼女だ、その追跡から逃れられる者は誰一人としていない。 人々は、キャンディスがこれら神通力でアアル村にとっての「敵」をすべて一掃したと信じている。
キングデシェレトの民は永遠に誇りを捨てはしません。彼も同じはずです。例の件についても、最近聞きました——ヘルマヌビスの栄光が、能ある者と共にあらんことを。近頃はスメールシティで活躍していて、セノさんたちには、またアアル村にも来てくれると言っていたと聞きました。楽しみです。
今になっても、いつかキングデシェレトが復活すると信じている人たちがいますが、そんなことはあり得ません。過去は、吹かれた砂のようなもの。風と共に去ってこそ、ゆくべき場所へと辿り着けましょう。
彼女の体は、キングデシェレト遺跡に残留していた力に影響されてしまったの…まるで時間という大きな亀の背から落ちて、永遠に置き去りにされてしまったかのように。興味があるなら、あるいは…彼女を通して、過去のスメールの片隅を覗けるかもしれないわね。
多くの教令院の学者にとって、百年前に活躍していたファルザンは、ずっと「伝説の人物」であった。 学んだ期間は決して長くなかったが、彼女はその間にスメールの大半の遺跡やギミックを分析して解明した。このおかげで後世の人々が様々な謎を解く難易度は大幅に下がったのだ。 彼女が残した手記や論述は後世に学科発展の堅実な基礎を残し、クシャレワー学院の無数の学者が探求する道を照らしてくれた。 彼女の「結末」もまた、その伝説の人生をさらに彩るものだ——ある遺跡を探索していた途中、ファルザンは急に「消え」、それから消息が途絶えた。 百年もの歳月の間に、彼女の消失は次第に不思議さを増して伝えられるようになった。 ある人は、彼女はキングデシェレトの古い知識に触れて、沈黙の殿に監禁されたと話す。 ある人は、彼女は才能を神々に認められ、高天の上で神々と共にあるようになったと話す—— 伝説の人物には、伝説的な閉幕が相応しいと、人々は思っているのだ。 こうして、「伝説」は「現実」とかけ離れていった。 「じゃから、ギミックを解く時に普通に失敗して、遺跡に閉じ込められたんじゃ。何じゃ?大先輩が失敗してはならんというルールでもあるのか?」
「遺跡に閉じ込められていた」百年については、ファルザン自身の記憶も曖昧だ。 あの遺跡の由緒も、所在も知らない。覚えているのはただ、キングデシェレト文明と関係していたということだけだ。中には沢山のギミックがあり、壁は暗号文で埋め尽くされていた。 遺跡の謎の力によって、彼女の身体状態は閉じ込められた瞬間のまま停まっていた。空腹感もなければ、疲労も知らない。しかし、精神的な疲れだけは消えなかった。 持っているすべてのペンと紙を使い果たしても、暗号文は一つも解けず、一生分の知識を使い果たしても、ギミックは一つとして解けやしなかった。 ファルザンは数え切れないレポート用紙に囲まれたまま、暗号文でぎっしりと埋め尽くされた丸天井をぼーっと見上げた。 沈黙する古代の謎は、無言でファルザンの無知を嘲笑い、現代人のちっぽけさを嘲笑っていた。 自分が誇りに思う研究や、歴代の学者が一生を費やして得た知識の蓄えも、古代文明の前には価値なきものなのだろうか? ファルザンは再び這い上がると、石の破片を拾い、引き続き地面に何かを刻み始めた。 生きてさえいれば、まだ希望はある。今分からないことも、明日になれば分かるかもしれない。文明は存在し続ける限り、発展していくものだ。今の人々には解明できないものも、未来の人々は解明してくれるだろう。 最終的にここに骨を埋めたとしても、演算と試行錯誤の記録を残し、次の遭難者に生の希望を与えなければ。 これこそが古代言語学者の存在する意味なのだ。 一体どれほどの時間が経ったのだろうか——彼女の触れた地面には、難解な演算の記号がぎっしりと刻まれていった。 どれほどの時間が経ったのだろうか。記憶は曖昧になり、精神もぼんやりとしてきた。彼女は誰にも分からない言葉を呟きながら解読し続けた… どれほどの時間が経ったのだろうか。彼女はやっとこの謎の答えを見つけた。 しかし、意識が混濁していたファルザンは、まだ知らなかった。真の苦難は、遺跡の外で待ち受けているということを。
多機能遺跡探索補助端末——コードネーム「毘藍婆」。これはファルザンが教令院に帰還した後に経費を申請できた、数少ないプロジェクトのうちの一つだ。 このギミックには、護衛と見回り、魔物退治、土砂清掃など様々な機能が搭載されている。ファルザン個人の好みで、触ったり押したりと暇つぶしに使える部品も多い。 しかし、意外なことに、この「家庭用·旅行用何にでも使える神グッズ」はマハマトラの一団を呼び寄せた。彼らは有無を言わせずファルザンの工房に押し入ると、コードネーム「毘藍婆」を細かく精査し始めた。 そして、一見用途のない部品を大量に見つけると、マハマトラたちの疑いはさらに深まった。ファルザンの「それはただのストレス発散用じゃ!!」という主張を無視し、彼女の新作を解体してくまなく調べようとしたのである。 しかし幸い、駆け付けてきた大マハマトラのセノが部下たちを止め、事なきを得た。 謎の失踪を遂げた上、その間に起きたことについて言葉を濁しているからには、ファルザンは何らかの秘密を抱えていると、マハマトラたちは疑っていた。 クシャレワー学院の誘いを断ったのは、知論派の審査員がギミックのことを理解していない点を利用して、危険なものを再現しようとしているからではないか、と。 何しろ、キングデシェレト文明に触れた学者は皆、その奇妙な英知に引き込まれずにはいられなかったのだから。そういう理由で、ファルザンがギミックを作り始めたと聞いた彼らは、ものものしい警戒態勢を取り、過敏な反応を見せたわけである。 セノはファルザンと関連するすべての記録を調べて、彼らの疑問点を一つひとつ潰していき、部下の僭越な行動についてファルザンに謝罪した。そして一人のマハマトラを残し、後始末を任せたのであった。 ファルザンはちょうど人手不足に悩まされていたので、この対応については大変満足だった。大マハマトラの公正な判断を気に入り、ファルザンは新作の命名を任せたいと思った。 すると、セノは少し考えた後、こんな意見を出した——このギミックは出力が高いし、マハマトラたちともこうして繋がりを持った…「大マッハマシン」にするのはどうだ? …その時のファルザンは、キングデシェレト遺跡を見た時よりも困惑した表情だった。 ありがたいことに、すぐ傍にいたマハマトラが、クシャレワー学院が既に同名のギミックを出しているからとフォローを入れてくれた。冷めきった顔でファルザンはその場でその提案を断り、セノに命名の「深意」を問わなかった。 だが「大マッハ」と「マシン」の組み合わせを参考に、ファルザンは新作の名前を思いついた——「毘藍婆重機」は、こうして誕生したのである。
あのキングデシェレト遺跡に迷い込まなかったら、ワシはスメールにもっと貢献できたじゃろう…だが幸い、過去の手稿と論文は無駄にならんかった。今では妙論派がそれに便乗し、そのすべてがギミック学の基礎となっておる。ふふん、じゃからワシは「先輩」という肩書きにふさわしいのじゃぞ。
破産した後、カーヴェはしばらく落ち込んでいた。アルカサルザライパレスは、様々な出来事で出来た彼の心の穴を一時的に埋めてくれたが、同時に彼に証明した——理想を叶えるには、いくら捧げても足りないということを。彼は戸惑い、モラがなければ何もできない世の中に苦しめられた。幼い頃から強がりだったカーヴェは、破産して懐に小銭しか残っていないことを同級生たちに知られたくなかった。仕方なく酒場でやけ酒にふけると、一本飲み干した後、テーブルの横で酔いつぶれてしまったようで、起きても同じ場所にいた。 酒場のマスターであるランバドがいつも好意で彼に席と無料の飲み物を取っておいてくれるもので、お返しに、カーヴェは酒場の二階にある特別席をデザインし直してあげた。たまに酒場で教令院の学友に出会うこともあったが、カーヴェはここで酒を飲みながらアイデアを練っているフリをした。そうしてカーヴェは酒場に半月以上も居続けた。その期間に、彼はもう友人とは呼べなくなった「彼」に再会したのである。 カーヴェの昔の友人と言えば、知論派出身の現書記官アルハイゼンを抜きには語れない。学生時代のアルハイゼンは同年齢の者たちよりも遅れて入学したが、成績はずば抜けていた。人々は高い点数を取った学生がいることのみ知っていたが、それが誰で、普段どこにいるのかまでは知らなかった。その学生のことと言えば、妙論派の年配学者までが首を横に振り、賢すぎて扱いにくい天才だと評するほどだった。 その年、カーヴェは母との離別を経験したばかりで、孤独な日々を送っていた。彼は偶然図書館でこの後輩と出会い、好奇心に駆られるまま話しかけた。こうしてカーヴェは知論派の天才アルハイゼンと知り合ったのだ。しかしその後…一方的な思い込みに頼って友人を作ろうとしてはいけないと、時間が証明することになる。自分より二歳年下のアルハイゼンは才能と知恵に富んでいるが、個性や人となり、学術の方向性から理想と観念に至るまで、すべてが自分とは真逆の人間だということにカーヴェはすぐ気が付いた。 学院にいた頃、カーヴェは様々な思い出を作ったが、最も不愉快だったのは、やはりあの共同研究課題だ。二人は互いに才能を認め合い、古代建築と古代文字および言語学の研究を行うプロジェクトを始動することに決めた。カーヴェはアルハイゼンに、研究チームの提唱者になることを勧めた。最初、研究グループには他の学生もいたが、課題が進むにつれ、みんなついて来られなくなった。個人間の、あまりに残酷で直観的な才能の差に、カーヴェは初めて気が付いた。教令院は才能と学術資源を限界まで結び付ける。そのため、人々はある理屈を切実に理解している。アルハイゼンの言葉を借りると、一部のことに関して上限を決めるのが才能で、下限を決めるのが努力だという。一般人と天才はいずれ現実的な要因によって分けられるのだから、属さないグループに無理やり入ろうとする必要はない——しかし当時のカーヴェは、それらは結果ではなく過程にある障害に過ぎず、知恵は多くの人によって共同で開発されるべきだと、頑なに考えていた。これ以上脱落者を出さないために、カーヴェは他の学生たちがやるべき仕事まで、己の時間と体力を割いて処理し、重い負担を自ら背負った。アルハイゼンはこれに始終反対していた…カーヴェがやることは理想主義的すぎる、と。学術は慈善事業ではないし、一時凌ぎの手助けでは現実を変えられないのだ。このようにして二人の意見は別れた。 そしてあるとき、ついにチームに残ったメンバーはアルハイゼンとカーヴェの二人だけになった。積み重なった問題は限界点に達し、一気に爆発した。カーヴェは、アルハイゼンは個人主義的すぎた、より多くの人を助けてやればもっとみんなに受け入れられたはずだと主張した。一方アルハイゼンは、カーヴェの現実離れした理想主義は現実逃避にすぎず、いつかは人生の負担になる。そしてその根源はカーヴェの内にある、避けられない罪悪感から来ていると指摘した。ここまで話してきて、何よりもカーヴェの心を刺したのは、最も親しい友人の核心を突く言葉だった。アルハイゼンは彼が長年直視出来なかった事実を突き付けた。そうしてカーヴェは初めて、現実に傷つけられた痛みを感じ、賢すぎるこの男と友人になったことを後悔したと宣言した。 別れた後、アルハイゼンはためらいもせず論文から署名を削除し、カーヴェは怒りのあまり、己が担当した箇所の論文を破った。しかし、しばらくするとまた後悔して、それらをかき集めて貼り合わせたのだった。カーヴェはあの友人を変えられないと気づいた。逆もまた然りだった。 後日、二人は学術的刊行物に何度も正反対の意見を出し、互いの論点に反駁し合った。『キングデシェレト文明の古代遺跡における古代文字と建築デザインの方向性についての解読』の研究はすでに、学術界に著しい進展をもたらしていた。言語学における成果について言えば、一部の古代文字における、欠けていた文法的理論の空白を埋めたおかげで、複数の重要な古文書の解読を可能にした。建築学における成果もなかなかのもので、一部スメールの特殊地形における家屋の耐力構造を最適化し、偏狭の地に住む民の生活を大幅に改善した。教令院はこれを奨励して、この研究プロジェクトに特別な研究場所を提供した。しかし、人材不足と、主たる研究者の価値観のすれ違いによって…このプロジェクトは最終的に中止となった。 研究課題の失敗は、カーヴェの人生における、消せない過去になった。あれから数年間、何度も挫折を経験したカーヴェは、独りよがりの考えを堅持することが必ずしも役に立つとは限らないことをようやく認めた。すべてを失って初めて、彼は過去の友人の言葉に含まれた深意を理解した。——何にも頼らず天上の花園へと登ろうとすれば、足を踏み外して落ちて死ぬことは避けられない。カーヴェは天才でありながら群集に憧れ、のけ者にされることを無意識に恐れている。彼とアルハイゼンの違いは、まさにそこにあった。 時を酒場のテーブルへと戻そう。それは数年ぶりの再会だった。カーヴェはたまたま酒を買いに来たアルハイゼンの出現に驚き、アルハイゼンは彼が置かれている最悪の現状を一目で見破った。長く生活に追い詰められていたカーヴェはすべての悩みを打ち明けた。問題はどうせ隠せるものではない。それに、唯一関係性が破綻しているこの友人の前でなら、取り繕う必要もなかったからだ。彼は様々な愚痴をこぼした。夜が更けて酒場をあとにし、かつて家だった方角を見るまで、彼は口を閉じなかった。アルハイゼンはと言えば、話を聞くと、またカーヴェのことを見透かしたように、答えにくい質問をした——「君の理想はどうなった?」 学者に間違いを認めさせられるのは現実だけだが、カーヴェは何が現実なのか分からなかった。逃げる必要など無いほどに美しい幻境を追い求める彼は、自分自身を代償として支払うことさえ厭わない。故に、この理想自体は間違いではなく、それを実現する自分の手段のほうが間違っていたと、彼は未だにそう信じていたのだ。 諦めてはいけない。たとえ彼の施した善行が埋め合わせのためだったとしても、それがもたらした結果は一部の人にとって有意義なことだった。理想の国に辿りつけなくても、その輝きが人々を惹きつけることは紛れもない事実なのだ。 幻のような現実…例えば、帰る場所をなくした彼がひょんなことから昔の友人の家に住み着いていること。この書記官名義の不動産は、まさに当時教令院が提供してくれた研究所を転用したもので、あの頃カーヴェがそれを放棄していなければ、余った学術資源も合法的なルートを辿って住宅になることはなかっただろうということ。アルハイゼンが無条件で善いことをしたりしないと知っているカーヴェは肩身が狭く、家事の手伝いを自ら提案したが、結局はすべての雑務を引き受けることになったこと…それらはドン底にいる人間にとって、一応の悩みではあるが、同時にあることを証明してもいる。変えられない友人こそが、人生の中で揺るぎない過去なのだと。理性と感性、言語と建築、知識と人情…これらの決して融け合うことのできないものたちは、いつも鏡の表と裏を、ないし世界全体を形作っている。
酒に酔った飲み友達たちはセトスの物語に出てくる隠者のことなど覚えていない。宝物庫の鍵を管理する謎の人物、その話を覚えているのは店主のランバドだけだ。彼は酒や料理を楽しもうと訪れる客に尋ねた。「語り部から聞いた話なんだが、どう思う?そんなことが本当にこの世にあるんだろうか?」 そこにいる者は互いに顔を見合わせた。ドリーはフィッシュロールをフォークで刺して、ぽつりと言った。「そんな人がいたらとっくに大金持ちになっているでしょうね」 「それかどこかの部族のリーダーになっているかもしれませんね?そういう物語が生まれるのは砂漠でしょう」隣のテーブルのキャンディスが答えた。 ディシアは笑ってある人物を思い浮かべ、こっそりランバドに尋ねた。「どうしてありえないと思うんだ?若者にだって謎めいた肩書くらいある。そいつもお酒を飲みに来たり、普段は仕事を探したりしてるかもしれないぜ」 その頃、セトスは遠く離れた土地にいた。彼は旅行鞄を背負い、軽快に歩を進める。太陽が徐々に姿を消し、夜の闇が遠方から這い出ようとしていた。同行者の因論派の学者は消えゆく太陽を見て、怯えた表情を浮かべた。セトスは雇い主を見ると、無言で飲み水を手渡した。 セトスの歩調は学者に合わせた、ゆっくりとしたものだ。夜になると、雇い主とガイドは大きなテントを共に使った。学者はセトスの建てたテントの脇に座り、感激の面持ちで火に当たった。 「お金に苦労している様子もないのに、なぜ砂漠を目指す者のガイドを引き受けたのだい?君はどうやら砂漠暮らしが長いようだね」 「ヒマだし、手伝ってくれって言われたから来たんだよ。僕は砂漠で育って、教令院の試験には落ちた。君たちがどんな研究をしてるか興味もあったしね。こうして学者さんのガイド兼護衛をするのも、おもしろいと思って」 セトスは落ち着き払っていた。様々な場所で物語を聞かせるときと同じように、一切ボロを出さない。その顔は誠実そのものだ。学者もそんな彼を無視できず、教令院の面白話や、同級生や同僚、研究の愚痴を話し始めた。セトスは頬づえをつき至極真剣に話に耳を傾けた。学者の暮らしに興味津々といった様子だ。 それから一週間、セトスは名もなき学者の実地調査に付き添い、彼を教令院まで無事に送り届けた。謝礼を受け取ったセトスはそれを確かめもせずポケットに放り込むと、手を振って正門から出て行った。 彼は院を出てすぐに大マハマトラ·セノに遭遇した。セノは彼と遠くにいる学者を交互に見て、納得した顔を見せた。 「副業のほうはどうだ?あの学者の研究はおもしろかったか?」とセノが尋ねた。 セトスはセノに倣って手すりにもたれかかり、沈む太陽を見つめた。 「まぁね。でもああいう学者は頭が固すぎる。あの人は知恵のある部族が砂漠に隠れ住んでると思いこんでるんだ。いくらキングデシェレトの霊廟のそばにはいないと伝えても信じない。しまいには僕の実家があの辺にあると言っても、信じなかった」 「そいつに言ってやるといい。俺やティナリやコレイ、ディシアのみんなが、お前の出身地を証明するとな」 「いや、それだとあの人は僕をただの嘘つきだと思うだろうね。いくらヒマでもそんなやつがガイドなんかするかってさ」
スメールでキングデシェレト文明を研究する者、キングデシェレト·アフマル及びその配下七柱の名前を淀みなく、そらんじることができるその信奉者は、みな「沈黙の殿」の存在意義を理解している。 それは極めて古い組織である。その使命を知る者がいるとすれば、「崇高」と「管理」という二つの言葉でそれをまとめるはずだ。 知恵の頂点であるヘルマヌビスが沈黙の殿を建ててからすでに千年以上が経つ。彼らの唯一かつ最も崇高な目的は、門外不出の知識を管理することだ。幾千年もの間、砂漠では動乱が起きた——その中で沈黙の殿は彼らの有するあらゆる知識を携えて戦火を逃れ、各地を転々とした。一旦は雨林や教令院に身を寄せたものの、教令院の権力者に対する不信感からその地を離れ、結局は忘れられし土地に逃れることとなった。 ストーリーの語り部セトスは、まさにその沈黙の殿の出身であった。彼は自分で言うような平凡な人間では決してない。それどころか、平凡な身分が彼の人生の穴を埋めてくれたとも言える。 セトスは砂漠に生まれた。母は商人、父は傭兵であったと聞く。ある者は様々な手がかりを繋ぎ合わせ、彼の両親は希少な砂漠の部族出身だと推理した。だが残念ながら、セトス本人に実の両親の記憶はない。物心つく頃にはすでにバムーンに引き取られ、血の繋がらない孫として沈黙の殿で暮らしていた。 数年後、セトスは特異体質であることが判明する。ヘルマヌビスの跋霊を受容できる体質だったのだ。それゆえ彼は、自分に憑依した偉大な力と神聖な絆を築くことができた。 幼い頃、彼と似た体験をしたもう一人の人物、大マハマトラ·セノはいち早くスメール人の尊敬を集めていた。セトスはセノのように名を馳せ注目されるのをよしとせず、スメールシティに来てからは名前や身分を隠してごく普通の人間として過ごした。 彼は平凡で完璧な家庭環境をでっち上げ、住む場所を手配し、時おり砂漠のガイドや商隊の手伝いをして暮らした。退屈すると色々な場所で友達を見つけておしゃべりし時間をつぶした。 もちろんそれは暇な時だけで、忙しくなると状況は一変した。時々クラクサナリデビに呼び出されて、賢者たちと共に協力の過程で生じる諸問題を検討することもあった。そう、セトスはすでに前首領のバムーンから沈黙の殿の指導者という立場を引き継いでいたのだ。彼は沈黙の殿を率い、再び教令院と協力関係を結んだ。 平凡なスメールの新住民セトス、沈黙の殿の新たな首領セトス。二つの身分は天と地ほど違うが、そのどちらもセトスが実際に経験していることだ。 彼にどちらの暮らしが好きか尋ねても、きっと選ぼうとはしないだろう。そしてこう言うのだ。「いやいや、その必要はないよ。人って、取捨選択をしすぎると生きるのが辛くなるんだ。だってほら、お酒とコーヒー、どっちかを捨てる必要ある?どっちも自分のものだろ?」
おっ、すごい。アアル村からキングデシェレトの霊廟まで、ノンストップで突っ走れる気がするよ。冗談じゃないって。やってみせようか?
「…確かに、交渉の材料としては十分だ、ネフェルさん。」 「北の大陸情報網」からの使者は、ネフェルからの思いがけない提案を受け入れた。使者は「秘聞の館」に、裏切り者を見つけて制裁を加える手伝いをしてほしいと依頼しに来ていた。だがネフェルは全てを予見していたかのように、目的の人物は3日後、取引のため「秘聞の館」を訪れると語った。その後、裏切り者のことは好きにしていいという。 そしてネフェルが見返りとして要求したのは、「トップの人間と話をさせろ」というものだった。 使者は老齢のエージェントを思い浮かべた。「北の大陸情報網」において絶大な権限を持つその人物は、後継者探しを始めていた。そして今回の「秘聞の館」の訪問も、ほかならぬ彼が許可したことだった。もしかすると、あの老人は既に…… ネフェルとエージェントの会談が実現すれば、「北の大陸情報網」のトップの座は、思いがけない人物の手に渡るかもしれない。 使者は不必要な波風を立てかねない思考を胸の奥にしまい込むと、ネフェルに礼を述べてから立ち去った。 …… 使者の後姿を見つめながら、ネフェルは天高く放り投げた「月の輪」をキャッチした。 その「月の輪」は、使者との話を終えた後、使者が持ってきた贈り物の箱の底に現れたものだった。真珠や黄金の中に紛れているそれを、ネフェルはすぐにただならぬ逸品だと見抜いた。普通の人間には作り出すことなどできず、ましてや贈り物のリストにも含まれていない。 だがネフェルが気になったのは、「月」にまつわるもう一つの出来事だった。 昔、彼女はアアル村で虚言の名人と話をしたことがあった。「トキの王」と呼ばれるその佞臣の口達者ぶりは、今でもよく覚えている。彼は自分がどうやって3つの月を渡り歩いたか、いかにして地上の愚かな人々を導き、万物の運命の糸を紡ぎ、万物を反映させたかを自慢げに語っていた。そして彼はスメールにたどり着き、キングデシェレトに見出され、偉大なる「キングデシェレトの七柱」の長になった。キングデシェレトと酒を酌み交わし、花神と共に緑を育て…要するには、彼の恩寵を受け入れれば、並外れた力が手に入るという話だった。 ネフェルはそんな戯言を信じるはずもなく、老いた詐欺師が自分の信頼を勝ち取るために即興で仕立てたデタラメだと一蹴した。そもそも、キングデシェレトにより罰せられ、アアルに閉じ込められた佞臣は3人いる。長い歳月の中でその3人が結託し、民を騙すための作り話をでっちあげていても不思議ではない。 「お前は何も信じないというのか?」子猫に憑依したトートは、怒りを露わにして言った。彼の毛は逆立っていたが、それはわざとではなく、猫が怒るとそうなってしまうというだけだった。 「神がその知恵をもって騙そうとすれば、人は必ず騙されるだろう。」ネフェルは肩をすくめた。「だから、あんたの言うことは一言も信じられないのさ。」 「でも、あんたがあたしにくれるという力のことは信じよう。」故郷を失った砂漠の人間は微笑んで言った。「あたしにはもう何もないんだ。それ以外に信じられるものは、もう何も…」 …… ネフェルは「月の輪」を弄びながら、思わずニヤリとした。 ——トートの数々の嘘の中にも、少しだけ真実が混じっていたようだ。 それから、彼女は待ちわびたこのプレゼントを書類袋に放り込んだ。 3日後の会談で、このとんでもない品が相手を縮み上がらせてくれるだろう。
親切な「熾鬣の獅子」の名前は以前から耳にしてる。自腹で子供たちの面倒を見る傭兵なんて、そういないからね。風の噂じゃ、彼女がはめてるガントレットには、キングデシェレトに由来する力が宿ってるとか。ま、スメールの砂漠ってのはそういうところさ。一見まったく無関係に思えるものが、実は深いところで絡み合っていて、然る時が来たら地面を突き破って「サプライズ」をもたらす。 幸い、ディシアの雇い主はそんなこととは無縁の裕福な人らしい。
トートが求めてる答えはまだ見つかってない。人の…いや、神の言いなりになるのはどうにも気が進まないね。あたしの答えも面白いって、トキの王は思ってるみたいだけど、残念ながら、キングデシェレトが認める「正解」じゃないらしい。いや、そもそもあたしが正解したらトートは自由になって、「贈り物」は再び詐欺師の手に戻ることになってしまう…あ~あ、困ったものだよ。
彼女の体は、キングデシェレト遺跡に残留していた力に影響されてしまったの…まるで時間という大きな亀の背から落ちて、永遠に置き去りにされてしまったかのように。興味があるなら、あるいは…彼女を通して、過去のスメールの片隅を覗けるかもしれないわね。
親切な「熾鬣の獅子」の名前は以前から耳にしてる。自腹で子供たちの面倒を見る傭兵なんて、そういないからね。風の噂じゃ、彼女がはめてるガントレットには、キングデシェレトに由来する力が宿ってるとか。ま、スメールの砂漠ってのはそういうところさ。一見まったく無関係に思えるものが、実は深いところで絡み合っていて、然る時が来たら地面を突き破って「サプライズ」をもたらす。 幸い、ディシアの雇い主はそんなこととは無縁の裕福な人らしい。
キングデシェレトの民は永遠に誇りを捨てはしません。彼も同じはずです。例の件についても、最近聞きました——ヘルマヌビスの栄光が、能ある者と共にあらんことを。近頃はスメールシティで活躍していて、セノさんたちには、またアアル村にも来てくれると言っていたと聞きました。楽しみです。
そのほかのゲーム内テキスト
40前回、前々回、前々々回…すべては同じ目標——キングデシェレトの眷属を探すためのもの!
キングデシェレトの霊廟の入口へ向かう
もしかしたら、いつの日かキングデシェレトが…あるいはマハールッカデヴァータ様が戻ってくるかもしれない…
正直、おれもよくわからないんだ。草神を信じるべきだっていう大人もいれば、キングデシェレトを信じるべきだっていう大人もいるし…
沈黙の殿の記録によれば、アアルはキングデシェレトの至高なる構想から生まれ、人間の職人と神の手によって造られた、霊廟の最奥に隠された奇跡だよ。
…宝の地図をもとに、あなたたち一行はついに伝説のキングデシェレトが残したという宝庫を見つけた。しかし、そこに入るには宝庫の前に立ちふさがるキノコンと…ヒルチャールを片付けなければならない! 【特殊ルール】異変の石:敵の出撃キャラが与えるダメージ+2。敵のキャラが2体倒されると、異変の石は排除される。
「実はキングデシェレトの配下には、歴史の影に隠された第八柱がいたのだ。似たような話はたくさんあるが、ここだけの話、それらは全て真実だ…」 ぼろぼろの奇妙な服を着たこの人物は、高らかに続けた。「実は…私こそが第八柱の末裔なのだ!今はキングデシェレトが第八柱に託した権能を探して回っている。だが、少々資金が底を尽きそうで…もし資金を援助してくれるなら、君を新たなキングデシェレトの七柱にしよう!」
スメールでキングデシェレト文明を研究する者、キングデシェレト·アフマル及びその配下七柱の名前を淀みなく、そらんじることができるその信奉者は、みな「沈黙の殿」の存在意義を理解している。 それは極めて古い組織である。その使命を知る者がいるとすれば、「崇高」と「管理」とい…
防砂壁の向こうにいるやつは気に入らないが、オレは頭は悪くないほうだ。キングデシェレトの復活なんてリアリティのない妄想はもうしない。
キングデシェレトの七柱——聖ノ頂・聖者シェセプアンク。 三王とは異なり、キングデシェレト・アフマルが創り出した知的構造生命体である。キングデシェレトは彼にこの世のすべてのジンニーを管理する責務を命じた。 シェセプアンクは自由意志を持っていたが、キングデシェ…
あそこはキングデシェレトの遺跡が一番密集してるけど、僕が調査チームにいた時、一番多くの問題に遭遇したエリアでもあるんだ。
「キングデシェレト陛下は月娘の都から大ジンニーを遣わし、国を建設して、砂漠を流浪する民を集めるのに手を貸してくれた。それから人々と権力者たちはそれぞれの生活を送り、ともにキングデシェレトの導きに従った…」
ジンニーは「花の女王」の眷属だった。 女主人が亡くなった後、彼女たちは傲慢の罪でキングデシェレトに銀の瓶へと封印された…だが、一部の者は赦され、キングデシェレトと常人の間の使者となった。
#、早く早く!オイラ、今すぐにでもキングデシェレトの大きな椅子に座りたいぞ!
キングデシェレトが砂の中から復活するってなら、小さな苗も土の中から出てきてすぐに、大きな木になるってことかよ?
キングデシェレトの霊廟·未知なるエリア2
キングデシェレトの承諾を得られるって、新しい道が開かれるって意味だよな。
キングデシェレト遺跡には、近くのものを透明にしたり、具現化したりすることのできる装置があり、冒険者の足を止めようとする。
しかも隠されているとは…キングデシェレトの技術のようだな?
キングデシェレトの霊廟·下層
それから、キングデシェレトの霊廟でレンガ運びをしていた労働者のヴェニエプが命を受けて再現した、砂漠風の建築群「砂上の楼閣」もあるよ。
それでは——苦難を乗り越え、流離う旅人さん。キングデシェレトにまつわる古い伝説を聞きたいですか?それともアアル村の過去についてお聞きになりますか?
琥珀色の左目を持つ、キングデシェレトの末裔。アアル村のガーディアンをしている。
砂漠にある無数の神殿の中で、秘儀聖殿は最大のものではない。しかし、民と深い関わりを持っている。すべての民はこの中に足を踏み入れ、頭を垂れてキングデシェレトの全知を讃えるのだ。
はっはっは、キングデシェレトの霊廟にはお宝がわんさかあるからな。
ジュラバド廃都·キングデシェレト神殿
天空の島から得た花神の知識と技術を利用し、天理の創世を模倣して構築された理想郷。キングデシェレトはこれによって、幾千万の知恵と理想を統合する黄金の眠りを創造しようとした。計画は失敗に終わったものの、今なお多くの砂漠の民の魂がその地を彷徨っている…
キングデシェレトの臣下たちがどこに住むべきかなんて、私に決める資格ないよ…
キングデシェレトの霊廟・内部
キングデシェレトの霊廟の南西側·中層の通路
骸を啄む大型の鳥類。赤い羽が陽光に照らされ、ややまばらに見える。 これらの鷲は元々砂漠に生息していたわけではなく、キングデシェレトの支配下にあった古代文明が滅んだ後に出現した。また、その特殊な習性から、砂漠の住人からは死と災いをもたらす生き物だと考えられている。
伝説によれば、キングデシェレトの霊廟は古の邪悪な神の陵墓であり、無数の秘密を隠しているという。
…受けたセノが、その過程で得たと言っている。その学者は主のいない「神の目」を研究のために購入しており、それによってセノは手に入れたらしい。またある者は、セノが実はキングデシェレトの末裔であると唱えている。彼は小さい頃から大赤砂海のとある神殿に暮らしており、ある無名のヘルマヌビスの祭司に育てられたそうだ。その祭司がセノの武芸と精神を鍛え、準備が整うと彼に「神の目」を与えたという。そして、彼一人で砂漠を越えさせて教令院…
キングデシェレトの七柱——明ノ頂・聖者ベンヌ。 三王とは異なり、キングデシェレト・アフマルが創り出した知的構造生命体である。キングデシェレトは彼に「アアル」の扉を守る責務を命じた。 ベンヌは自由意志を持ち、「アアル」の中にある永遠の理想郷——黄金の眠りを守…
不毛の砂漠から知恵を秘めた森の王国を眺めると、遠くにある深緑のシルエットが砂嵐を防ぐ高い壁の向こうより、熱風に揺れる砂の国を冷たい目で睥睨している… キングデシェレトの国が滅び、諸国が崩壊した時代、王たちもここから憎しみの目で、豊かな国を眺めていただろう…
キングデシェレトの民の様に歩く
キングデシェレトの七柱は何も言わなかったのかい?
キングデシェレトの霊廟・中層
草の龍王が現れるとは…吾輩の目がおかしくなったわけではないだろうな?ここは本当に「キングデシェレトの霊廟」なのか?
教令院の学者ティルザードが長年にわたって研究対象にしていた。その紋様と職人技から、キングデシェレト文明の遺物だと判断できる。キングデシェレト遺跡の装置を動かす力があるようだ…