スメール
知恵。雨林と砂漠に分かれる
一次資料での用例
37この言葉が出てくる場面
24彼女は西風騎士団の図書館司書。物知りな淑女である。 噂によると、スメール教令院の200年に一人の天才魔女でもあるそうだ。 詳細は明らかにされていないが、リサはスメール国で2年間勉強した後、モンドに戻った。 現在は西風騎士団で仕事をしており、騎士団蔵書の管理を任されている。
スメール教令院の学者に「200年に一人」の優等生と言わせるリサの博学多識は言うまでもない。 荒野にいる妖魔に関する禁忌とされる知識、元素に満ちた花薬の処理方法、磁碗を2重に使う事で蒸留過程を1回省ける醸造方法… リサはいつも分かりやすくその原理を解説できるため、若い騎士と錬金術師の間で「リサさんならきっと知っている」という共通認識が、いつの間にか生まれた。 もちろん、それは適切な時間に彼女の元を訪ねることが前提である。 うっかり二度寝の時間や、アフタヌーンティーの時間にリサの元を訪ねると、どうなるかは言わずもがなである。
スメール雨林の中で狂言を呟く学者や、評議会の最中に知恵を悟り、超俗の境地に入った賢者をその目で見た後、深淵のような「学問」が人にどんな痕跡を残すか、リサは深く理解した。 これほど重い代価…一体どれ程背負えば、魂の奥からそのような知識を掘り起こせるのだろう? リサはその全てに反感をおぼえ、スメールを離れた。 その後、リサは何事に対しても真剣な態度を取らなくなった。 「神様に過ぎた奇跡を求める時は、その代価を支払えるかどうか、きちんと考えなければいけないわ」 これは、彼女がモンドに戻った後、聞かせるべきだと思った3人だけに伝えた言葉である。
スメールを離れてから、恩師とは礼儀上の連絡を保っていたけれど、今はもう教令院とあまり関わりを持っていないの。幸い、期待を寄せられていた弟子たちが、わたくしのような怠け者ばかりじゃなくてよかったわ…弟弟子だったセノくん、あの子が相当活躍しているみたいね。
ん?スメール教令院の魔法を勉強したいの?でも今のあなたでは少し荷が重いわ…えっ?入門知識だけでも?じゃあ、この『序論』を読んでみましょう。大丈夫よ、800ページくらいしかないから。
剣客のお坊ちゃんである行秋は、よく知らない人の前では物静かだが、本当はとても活発で、親しい人に対してかなりお喋りである。そして、彼の兄ほどではないが、十分やんちゃでわんぱくでもある。 そんないたずらっ子な行秋の被害者は、主に璃月周囲の山道を往来する方士——重雲である。 「重雲、重雲、昨日幽霊が出る屋敷を見つけたよ。手慣らしにうってつけだ」 「重雲、重雲、信じてくれ、あのお化け屋敷の罠は僕の仕業じゃ…えっ?お化け屋敷じゃない?えっと、それは僕も予測できっこないよ…」 「重雲、重雲、そんなに睨まないでくれ…ほら、君あざだらけだから、休んだほうがいいよ…」 「重雲、重雲、うちにスメール国の貴族の家でオイルセラピーを学んできた使用人がいてさ、彼女に君の傷を診てもらおう。嫌とは言わないでくれよ…」
スメール教令院の学者が璃月の民俗に関する研究を行った。研究の結果は『琉璃岩間国土紀行』というスメールと璃月で2種の版が存在する本にまとめられている。 その内、璃月版は『匣中琉璃雲間月』へと書名を変え、巫術と神秘的な内容が大量に削除されている。 『空遊餓鬼布施法』に関する内容は、スメール教令院が蔵する完全版にだけ保留されている。 本によると、「仙衆夜叉」は凄まじい仙力と威厳を持つが、「業障」を背負うゆえに多大な苦しみと恐怖を経験しており、それは幾千万年も消えぬ空遊餓鬼の苦しみである。 また本には夜叉仙人をなだめる方法——例えば食の奉納、妙音による布施などが書かれている。これらの仕来りをなすと、夜叉は喜色を浮かべ、人々の平安を守ってくれる。 仙人の貴族たる夜叉は戦いが得意で、常に戦将が如き姿で自ら戦場を駆ける。しかし、この千年近くは戦乱が多く、夜叉一族も滅亡寸前の危機に陥っている。璃月地域には未だに降魔の夜叉の巨像が残っているが、既にその顔は無惨にも破壊されている。 ちなみに、スメールの学者が書いた内容はとても難解であったため、『匣中琉璃雲間月』の人気は、『テイワット観光ガイド』とエル·マスクの書いた各国の風土記ガイドには全く及ばなかった。
「凝光様は何でも知っている」。璃月の住人はよく外部の者にそう警告する。 法の抜け穴をつく商会、売り惜しみする悪徳商人、禁制品をこっそり持って帰る船隊…「天権」はこれらのことを全て把握している。 昔、とあるスメールの錬金術師が、璃月留学中に偶然、黒岩場の10年前の取引の帳簿を見てしまった。そして、その日の夜のうちに、凝光の近侍が彼の部屋を訪れ、彼を「群玉閣」へと誘ったらしい。 あの巨大な空中宮殿「群玉閣」には凝光の魔法がかかっており、璃月港にいる人々の言葉をすべて集め、一つ一つ凝光に聞かせているという噂もある。 しかし、凝光の本当の「耳」は、璃月港の街で無邪気に遊ぶ子供たちである。 見知らぬ人の来訪、秘密の会話などは全て子供たちに見られている。そして子供たちが「凝光お姉さん」の周りに集まる時、凝光の手にある菓子によって、彼らは持っている情報を全て凝光に渡すのだ。 凝光が子供の言葉に隠された真実を見つけた時、この璃月港で彼女の知らない事はなくなるのだろう。 彼女は誰よりも「人情」の価値を知っているからこそ、市井に時間を使うようにしているのだ。 もちろん、個人的な感情も少し含まれている——彼女は子供たちの笑顔が大好きなのである。
知恵の神ブエル、スメール全体を統治しているだけでなく、世界樹を守る責務も担っている。卓越した英知がなければ、それらを司るのは難しいだろう。世界樹を救ったことについては、テイワットにおけるすべての生き物が彼女に礼を言うべきだ。
「錬金」、その技術の歴史は古く、長い年月の中で多くの知識が失われてきた。そして現代において、錬金術は物質の欠片を組み合わせることで、僅かなモラを節約するためだけの技術として人々に認識されていた。 もし人々がこう話すのを錬金術師が聞けば「そんなくだらない学問ではない!」と叫ぶことだろう。 だが、アルベドがモンド城に現れたことでその認識は一変する。 彼は誰もが驚く技術を披露し、錬金術の真髄を皆に知らしめた。 スメール教令院ですら認知していない膨大な知識を持ってして、この少年は人々を魅了したのだ。 「宇宙——それは空の最果て。地層——それは時が忘れ去った夢。これは灰、生命という複雑な構造を最もシンプルにした状態である」 この奇妙な言葉を証明するかのように、アルベドは草スライムの頭に生えた花から燃えるような灰を手に取って掲げる。 すると数秒後、その灰の中からセシリアの花が咲いた。 「新たな生命の誕生だ」
研究経費の援助がないため、モナはいつも衣食の問題で困っている。 食費を節約するため、一ヶ月間、野生キノコだけを食べていたこともあった。途中、偶然にも助けを差し伸べられ、辛くも一命を取り留めたのだ。 実は、モナには、少しだけまとまった金がある。収入がないとは言え、食費を引いても多少は手元に残るのだ。 ならば、そのモラはどこへ行ってしまったのだろう?モナの研究室に行けば答えが分かる。そこには、たくさんの占星の工具と資料がある。 実際、モナの研究室にある研究装置は、どれも非常に高価だ。璃月の古書、スメールの占星の盤…送料だけでもかなりの出費だろう。 つまり、モナがお金に困るのは必然とも言える。 生活費を稼ぐため、モナはライターの仕事を始めた。『スチームバード新聞』の星座コーナーへの寄稿が、彼女の安定した最大の収入源だ。 毎月決まった収入を得られるようになり、やっと貧困生活に別れを告げられそうだ。しかし、占星術師として、知識への渇望を止めるわけにはいかない。 原稿料が入ってくると、モナはすぐにたくさんの占星資料を購入する…こうして、また貧困な生活に戻ったのだ。 このようなことが、毎月繰り返し起こっている。 そして今日も、モナはモラに頭を悩ませている。
平蔵は、自分の幼少期のことをほとんど語らない。それは、決して幸せなものではなかったからだ。 彼は稲妻の辺境の村で生まれた。父は武道家として少し名を馳せており、一応、名門の家柄である。 しかし、世の反抗期の子供たちと同じように、彼は家業を継ぐことから逃れたいと願いながら、仕方なく父から武術を学んでいた。 そんな状態が、とある祭りで裕福な商家出身の友人ができるまで続いた。 この友人は実に聡明で、よく「家の蔵にあったものだ」と言っては、いろいろな目新しい物を持ってきて平蔵と一緒に遊んだ。 スメールの本、フォンテーヌの不思議なおもちゃなど…これらは、単調になっていた平蔵の生活に大きな安らぎを与えてくれた。 大きくになるにつれて彼らの友情も深まっていったが、平蔵はあることに気づいた—— 友人の服がいつも汚れており、髪もボサボサなのだ。とても金持ちの商人の息子とは思えなかった。 そこで、彼は友人と胸の内を打ち明け合うことにする。それはまるで大人同士の会話みたいであった。 意外にも、友人はすぐに平蔵に嘘をついていたことを認め、贈った物はすべて地元の商会から盗んだものだと告白した。 初めて出会った祭りの時も、平蔵から貴重品を盗むつもりだったそうだ。しかし、いつの間にか仲良くなっていたという。 まるでこれは面白いことかのように、彼は豆を流す如く大笑いしながら話した。 平蔵は怒りを露わにした。だが、自分が何に怒っているのか理解ができない。一番の友人に騙されたからだろうか?それとも、友人が犯罪者だったからだろうか? 平蔵は彼に向かって、「君とはもう仲良くできない!」と声を張り上げた。 激怒した彼は家に帰り、貰った物を一つ一つ探し出して、すべて投げ捨てる。そして、最後に残ったのがある緑の石であった。 これは、二人が小川で釣り上げた一対の「お宝」のうちの片方で、二人が一枚ずつ持っていた。これだけは窃盗品ではなく、二人の友情よりも純粋なものだったかもしれない。 平蔵はそれを見つめ、心を鬼にして窓に向かって投げた。しかし、それは窓の枠に当たって跳ね返り、寝台の下へと転がっていってしまう。 平蔵の苛立ちが収まることはなく、まるで腹に穴があいた蛙のように、床に横になって動かなくなった。 彼は落ち込んで天井を見ながら、いつかこの嫌な思い出を忘れようと自分に言い聞かせた。だが、この世にある嫌なことは、忘れようと思えば思うほど、心に根付くものである。 一年後、その友人と初めて出会った祭りの日に、平蔵はなぜか寝台の下から小石を取り出し、それを握りしめて祭りに行った。 自分でも何を期待していたのか分からない。しかし、運命はすでに答えを用意していた…思いもよらない形で。 平蔵は祭りで再び友人と会ったが、なんと彼は血を流して道端に倒れており、観客も悲鳴をあげていた。 平蔵が到着するその少し前、親友は悪漢に財布を取られそうになっていた。そして二人は口論となり、取り乱した相手が短刀で親友の心臓を突き刺したのだ。 平蔵が親友の怪我を確認するため駆け寄ると、その拍子に手に持っていた石が地面に転がり落ちる。その石を見た親友の目が、一瞬光ったように見えた。 「平蔵…僕に会いに来たのか?」 平蔵は親友の胸元に手を押し当てるも、指の合間から血が流れ続ける。一年前よりも激しい怒りが湧き上がり、親友に向かって平蔵は怒鳴っていた。 「この馬鹿ッ!もういい、喋らないでくれ!」 親友は首を振って、命がけで守っていた財布を必死に開けた。中にはモラなど入っておらず、もう一枚の緑の小石が入っていた。 彼は最後の力を振り絞り、平蔵に石を差し出すと、血に染まった口角を持ち上げ、一年前に別れた時よりも大きな笑みを見せた。 「ぼ…僕も平蔵に会いに来たんだ…」 …… その後、どうやって家に帰ったのか、平蔵は覚えていない。頭の中は完全に真っ白で、あるのは怒りと吐き気のみであった。 その瞬間から、彼はあるものに対して怒りと嫌悪感を抱くようになる。自分とそれは常に敵対する存在であると認識したのだ。 それのせいで友情に偽りが混じり、命を突如終わらせてしまった。それこそが罪悪である。 しかし、それは友人の偽称や窃盗とは異なるもので、ましてや盗人が犯した殺人の罪でもない。もっと抽象的な、より高い段階にある何かであった。 それは、この世に漂うあらゆる罪の集合体であり、空を覆う大きな黒い影のように、美しい世の中を冷たく見下ろし、そしてそれを死に至らしめようとするもの。 一ヶ月後の早朝、平蔵は別れの言葉を残して静かに家を出た。宿敵を見つけた平蔵は、これから戦いの旅に出ることにしたのだ。 今回、彼の旅に同行するのは友情の証であるあの石ではなく、決意に満ちた神の目に変わっていた。
璃月港の薬屋には、時折奇妙なケガ人が訪れる。 ある時はスメールの傭兵、ある時はフォンテーヌの冒険者、またある時は不注意で水に落ち、岩に頭をぶつけたモンドの釣り人… これらの人々は年齢も身分も異なり、それぞれ遠く離れた場所から来ているが、いずれも——痛みを求める少し変わった癖を持っているらしい。 その者たちはあざを押したときの痛みや、傷口に薬草を塗るときの痛みを好む。 中には、強い痛みを伴う治療であっても、麻酔の有無を気にしない人までいるほどだ。 新人の薬剤師の多くは、その負傷者たちの並外れた忍耐力に気を引かれ、その者たちがみな同一人物であることに気づかない。 そう、上述した人物たちはいずれも、変装した夜蘭なのである。優れた変装の技を用いて、彼女は常に人目を忍ぶ。 体に出来た生傷は当然、相次ぐ危険な行動によるものだ。 珍しい仕事をしているとはいえ、夜蘭はこの世界にさほど興味がない。 もちろん普通の人のように食事も睡眠も取るが、心の底から彼女の興味を惹くような物事はほとんど存在しないのだ。 立ち回りが上手いのは人をからかうためではないし、書物を広く読むのも、本が好きだからというわけではない。 様々な場所を渡り歩き、数々の国へ行ったことがあるが、遠出や旅そのものに興味はない。 夜蘭からすれば、成し遂げなければならない物事は、趣味とは言えないのだ。 そのせいか時折、どうやって暇つぶしするかでさえもサイコロで決めることがある。 彼女はまるで、辛いものに舌が慣れてしまい、普通の食事では満足できなくなった辛党と同じだ。 「平淡なときは無頓着、激しいときは明晰に」 そのような理念のもと、彼女はより過酷な生き方を選び、身を潜めながら各地を旅している。 危険、秘密、そして強い達成感…それらと共に行動することで、初めて彼女は自身の存在を深く実感できるのだ。
教えてあげる!スメールには木の上に建てられた家がいっぱいあるんだよ!はぁ~、あんなところで毎日ひなたぼっこが出来たら、きっと気持ちいいんだろうな…わざわざ下まで降りて食べ物を探す必要もないんだよ!え?知ってたの?そっかぁ…それじゃ、あの家がどうやって作られたかは知ってる?前に配達があった時、爪で登ったら疲れ切っちゃったよ。木があんなに高くっちゃ…あのスメール人には爪もなかったのに、一体どうやって建材とか家具を運んだんだろう?うぅ、謎すぎる…
テイワットには由来が定かではないが、恥をかいた時の状態を表すことわざがある。 「——木のうろがあったら入りたい。」 コレイが本で覚えたばかりの言葉を繰り返しながら、森の中を歩いていた時のこと。 スメールへ戻る前に、彼女はある友人と約束をした——将来、自分と同じように重い病で絶望している人たちを助けるため、優れた医術を身につけると。 しかし、誓いを立てるのはその一瞬の熱意で済むことだが、実現をするには何年もの努力が必要になる。先ほど終わった試験で、コレイはまたしても現実と夢の間に立ちはだかる壁にぶつかった。 「こんなこと…アンバーには言えない。」 しかも旧友に手紙を書くには、師匠に代筆を頼まなければならない。試験が上手くいかなかったことを誰かに相談したいなんて、師匠にどう言えばいいのか。 ちょうどその時、コレイの独り言を聞いたかのように、人がひとり入れるくらいの大きさの木のうろがパトロール中の彼女の前に現れた。 「いやいや、童話ではアランナラに悩みを打ち明けるなんていうのがあったけど…さすがにそんな年じゃないし…あっ、でも周りに誰もいない…」 気が付くと、コレイは木のうろの中で頭を抱えながらしゃがみ込んでいた。 堅固な要塞のような暗闇が、現実のあらゆるプレッシャーを遮断してくれた。 コレイは内向的な性格なため、分け隔てなく明るく人と接することができない。そして、アンバーのように明るい人を真似ても、困難や寂しさを無視することができなかった。 頭を悩ませていたコレイは、スメールに帰ってから溜まったストレスを嵐のように木のうろへとぶつけた。 「コレイ、またあの辺りをパトロールしているのか。」 数日後、最近頻繁にコレイがパトロールしているルートと、彼女が進歩していることの分かる答案用紙を見て、ティナリは考え込んだ。 「森で成績を上げる方法でも見つけたのだろうか?うん、いいことだ。他の巡回路は他のレンジャーたちに任せて、コレイの邪魔はしないでおこう。」
筆記試験を除けば、コレイの成績は悪くない。特に「サバイバル」に関しては優れたスキルを持っている。 スメールの森には毒を持つ野獣や防ぎようのない想定外の事態など、危険が数多と潜んでいる。レンジャーを目指すなら、それらに対して万全の準備を整えなければならない。 だが、コレイはそういったことに対する心得を持っている。筆記試験の成績が同僚よりも劣っているのは、ただ本に触れるのが人よりも遅かったせいだ。実戦における彼女の能力は優れたもので、驚くような発想を見せてくれる。 とげのあるツル草を靴に巻きつけてグリップ力を高めたり、潰した毒キノコの汁で獣を捕る罠を作ったり… これらアイデアを用いることで、彼女は森の中を安全に行き来する。そして、森で迷子になっている人や毒のある物を食べてしまった人、獣に襲われている不運な人たちを助けてきた。 コレイに助けられた通行人は、誰もが彼女の不思議なサバイバルスキルに驚かされ、その優しさと熱意に心を打たれる。 危険が差し迫ろうとも、食料が不足していようとも、そして助けられた人が情緒不安定になろうとも、コレイは太陽のような温かさで受け止めてきた。 彼女は自分が傷だらけになり、飢えることになろうとも気にせず、一心に人を助ける。 ただ唯一受け入れがたいのは、コレイが危険に遭遇した時に食べているものだろうか。すり潰したザイトゥン桃の種だけでなく、頭を取り除いたホタルも容赦なくいただく。体力さえ補えれば、彼女は気にしないのだ。 そんな彼女に会った人は、このレンジャー見習いの過去がどうしても気になってしまう。 ——まるで、大自然を自分の故郷のように扱う彼女。どのような生い立ちがあって、このあどけない少女をこのようにしたのだろうか。
スメールに戻る前、コレイは長いこと流浪していた。 流浪と旅の違い、それは出発点は分かるが終着点が不明なことだ。 彼女の流浪はとある焼けた廃墟から、またはそれよりも前、ある病気に罹った時から始まった。それは、闇へと続く果てしない悪夢に至る運命。 彼女と共に廃墟から脱した仲間は、空を舞う風や砂に紛れたか、魔神の残骸による苦しみに倒れていった。 病と呪いに蝕まれた彼らに、身を寄せるところなどない。ゆえに、誰もいない森と原野に助けを求めるほかなかった。 大自然は優しくも残酷だ。病気だからといって恵みを与えることを拒まないが、呼びかけたからといって何かを与えることもない。 仲間はどんどん倒れていき、彼らの残した教訓が後に続く者に危険な状況下で生き延びるすべを教えた。 そして、最後の仲間が倒れた。コレイがそこから学んだのは——「誰にも手を差し伸ばしはしない」ということだった。 当時、コレイたちは崖を背にして、命がけで走っていた。その背後からは野獣の唸り声が迫る。 道が狭かったからか、それとも別の原因か、唯一残っていた仲間とぶつかり、コレイは崖から落ちてしまう。 幸い、彼女は間一髪で生えていた枝を掴むことができた。もう片方の手を思いきり伸ばし助けを呼ぶ。 しかし、仲間は複雑な表情を浮かべた後、迷わず一人で逃げてしまった。 ただ、その仲間はあまり遠くへは逃げられなかったようだ。野獣の唸り声は逃げていく足音よりも速く、瞬く間に追いつかれたことが分かった。野獣の捕食本能は、崖の下で震えるコレイに目もくれなかった。 コレイは密かに手を引っ込め、今にも折れそうな枝にしがみつきながら、頭上の気配が消えるのを待った。 そして、野獣の唸り声と仲間の悲鳴が消えた。 コレイは一緒に逃げてきた仲間を憎みはしなかった。もし立場が逆だったら、違う選択をしていたとは言い切れなかったからだ。 この時、コレイの頭に浮かんだのはただ一つの思い。 人を助けるにせよ、助けられるにせよ—— 「もう誰にも手を差し伸ばしはしない。」
成長とは、未熟な過去の自分に勝つことである。 コレイはよくガンダルヴァー村の子供たちのためにおもちゃを修理したり、レンジャーの同僚から木の枝などに引っかけて破いた衣服の修繕を頼まれたりする。 とはいえ、コレイは生まれつき手仕事が得意だったわけではない。それどころか、初めて服を縫った時は、とんでもない状況になったそうだ。 これはコレイがちょうどモンドを離れることが決まり、修繕した古着をアンバーに返すようリサに頼んだ時の出来事だ。 縫いはしたものの、くねくねと踊るような縫い目が服全体を這っており、それを着て人前には出られないほど酷い状態だったそうだ。 リサは笑うか批判するだろうと、コレイは予想していた。 だが意外にも、リサは背中に回してたコレイの手を取り、丁寧に手当てしてくれたのだ。 彼女はコレイの指先が傷だらけになっているのを見てもまったく驚かず、「まるでググプラムをボールにして一晩中遊んだみたいね。」と言った。 「スメールで勉強する時は、そう焦っちゃダメよ、コレイちゃん。」と、リサは笑いながらアドバイスをした。「何事にも初めてはあるわ。その初めての難しさに慣れていくことが、成長というものよ。」 コレイは気づくと顔が赤くなっていた。彼女はまだ、人の親切を受け入れるのに慣れていなかったのだ。 彼女はまだ子供で、そして子供はいずれ成長する。 この世に絶望していた子供は希望を取り戻し、苦手だったパチンコも次第に狙いを定めることができるようになった。 傷ついた子は、他の子のお手本になるよう少しずつ成長していく。 ガンダルヴァー村では、やんちゃな子供たちがコレイの周りに集まり、憧れの眼差しを送っている。 「かわいい猫!本当に手先が器用なんだね。」「コレイ姉ちゃん、その子なんていうの?」 コレイは精巧に、そして丁寧に縫われた猫の人形を高く挙げると、珍しく誇らしげに顔を輝かせた。 「こいつの名前は——『コレアンバー』だ!」
スメールに来る前、野外をさすらっていた時期がある。食べられるものも、食べられないものもたくさん食べたから、野外には慣れてるって言えるかも。だから、ここに来てからはパトロールの仕事をし始めたんだ。もし「野外サバイバル」って科目があれば、及第点をとれる自信があるよ…えっと、筆記テストがない限りは。
モンドに行くまでは、「友達」なんてものはあたしの人生に一生関わりがないと思ってた…でも、あれからスメールで師匠と出会えて、そしてお前に出会えた。やっぱり、あたしは幸運なんだ。
か…彼の話をしないでくれる?いや、大マハマトラは悪い人じゃないよ。彼があたしをモンドからスメールに連れ戻してくれたから、あたしにも落ち着ける場所ができたんだ。ただ、スメールに帰る前の、あの「封印」のことを思い出すと…うぅ、首の後ろがまた痛くなってきた…
えっと…正直、あの先輩との付き合いはあまり得意じゃないんだ…あの方からよく真面目で勉強熱心だって褒められるけど、あたしは学ぶのが遅くて仕方ないから補習してるだけで…!それに前に一回、あの方の研究ノートを偶然見たことがある。あれは…絶対にスメールの中で一番恐ろしい本だ!——内容が全部古文で書かれてて、一文字も分からなかったよ。
あたしのこと?もしスメールに来る前のことを聞きたいのなら、うーんと、その…手紙でアンバーに聞いてみたら?あっ、やっぱりダメだ。もし騎兵隊長のガイアに知られたらおしまいだ…うん、彼なら絶対気づく!や、やっぱりあたしから言うよ、ふぅ——ごめん!やっぱりもう少し心の準備をさせてくれ…
「ドリー·サングマハベイ——アルカサルザライパレスの主にして、すべてを有する万能なる大商人!」 ドリーの名刺を手に取ると、そのような文言が堂々と書かれている。 事実、彼女はスメールに数いる商人の中でも最も特別と言える人物だ。 すでに数え切れないほどの富を有しているが、それでもモラを稼ぐことに高い情熱を注いでいる。 彼女は名高いキャラバンを数隊所持しているものの、自らの足でスメールを回り、品物を売っている。 そんな彼女が扱う商品は、実にバラエティに富んだものだ。特製の旅行バッグ、野外用乾燥機、全自動雪玉ランチャーなど…その品揃えの良さは、モラさえあれば何でも買うことができるほどである。
そのほかのゲーム内テキスト
40彼女は大きな災難を前にして、己を犠牲にスメールの土地を守った。
実家はスメールシティで、家族もシティにいるの。私は商船の管理がしやすくなるために、オルモス港に引っ越してきたのよ。
スメールに滞在することを決めた放浪者は、時間を見つけてトレジャーストリートへ足を運ぶと、そこでおもちゃの人形の作り方を商人に聞くことにした。 賑やかな街の一角、とある白髪の親切な老人が隣に座るよう手招きすると、布と糸を使って彼の求める物の作り方を一…
高純度の風元素生命体、コードネーム「ベト」。 「無相」というのは生き物としての形や生き方を捨てて到達する純粋なる領域。 無相元素に関する研究は主にスメール教令院の学者が行っている。しかし危険性が故に、コードネームとネーミング以外、目ぼしい成果がいまだにない…
現在ターゲットは四人いるが、手がかりがあるのは三人のみ。詐欺の容疑で懸賞がかけられているスメールの占星術師、ヒディンバ——南の港周辺によくいるそうだ。
#パイモン:前にスメールで素敵なカフェを見たけど、フォンテーヌ人もコーヒーが大好きみたいだし、スメール人とあんま変わんないんだな! :うん、コーヒーは眠気覚ましの効果が高いんだよね。それに作業中であれば気力を回復させて、効率よく仕事できるようサポートしてくれるって…
スメールの家庭料理。香ばしいカレーに加わる海の香り。パリッとおいしく調理されたエビがカレースープの味を引き立て、食欲をそそる一品に仕上がっている。スメールのほとんどの家庭で作られているが、味は千差万別だ。千の家庭があれば、千種類のカレーシュリムプがあると言えるだろう。
スメール地域にある千尋の砂漠の全ての地霊壇の封印を解除する。
フン…スメールでキリヤに命を狙われると分かってたら、ずっとメロピデ要塞にいたさ…ルシアンだって死なずに済んだ…
「スメール-スメールシティ」のワープポイントを開放する
スメール地域の珍奇な宝箱報酬
周知の通り、「三十人団」はエルマイト旅団の数多い組織単位のうちの一つだ。スメールの防衛を担っちゃいるが、兵力や訓練、物資面の管理は比較的緩い。
む、むずかしい…イアンサコーチが読んでる本、いったい何が書いてあるの…スメールとフォンテーヌの人が研究して編み出した「科学的なトレーニング」って、すっごく複雑…「体脂肪率」っていう数字が高すぎるから?イアンサコーチは甘いものをお腹いっぱい食べさせてくれないし、野菜の割合を倍にするよう言ってくるんだぁ…わたしにはチンプンカンプンだよ~
ああ、ちょうど栄誉騎士と一緒にスメールから帰ってきたところだ。そうそう、お前とクレーの分のお土産もあるぜ。二つでワンセットなんだが…ちょっと待っててくれるか…
ええ、このスメールの森にしかいない野生動物です!緑色で丸々として、森の中で暮らしています。私たちもキノシシの跡をつけて、珍しいキノコを探すんですよ。
すっごく良かった!サイードさんよりも上手!今の曲、前にサイードさんがみんなのために風花祭で演奏したものなの。スメールの伝統的な音楽なんだって。
実はこの前、スメールの学者から、「七聖召喚」っていうカードゲームのプロトタイプを稲妻の八重堂まで届ける依頼を受けたんすよ。
「冷酷で非情」という評価でスメールに名を馳せる、大マハマトラのセノ。数えきれないほどの学者が、「その名を口にすることさえ怖い」と感じている。 しかし、そんなイメージはあくまでも犯罪者を恐れさせるための手段に過ぎないことを、彼をよく知る者たちは皆分かっている。学者という生き物…
コレイからの手紙によると、スメールで奇妙なことが起きているようだ。スメールシティに戻って詳しい状況を確認しよう。
「…お前は作り話の達人だな。新入りさんよ、スメールだか砂漠だか、どこの出身か知らないが…」 無礼なトレジャーハンターは肩をすくめ、目の前の砂漠の人間を一瞥した。「仲介人」によれば、彼女はナド・クライの期待の星だとかで、蛇のような狡猾さと知恵を持ち合わせているらしい… トレジャーハンターはこ…
スメールの鉱物について…
…らかっているのだろう。 レイラは今まで進んできた道のりを振りかえってみた。しかし故郷から教令院に至るまで、どの知り合いにも、こんなことをする動機はなさそうだ。 スメールのことわざで、「天から降ってきた論文」というのは本来起こりえない奇跡を例えた言葉だが、彼女の遭遇している出来事はまさに「天から降ってきた論文」としか言えないものだった。 まさか本当に奇跡が起こったのだろうか?偉大なる星空はレイラが占星学の研…
はぁ…まだ覚えてくれていないのか?スメール教令院の学者、ホッセイニだ。これまで何度も手伝ってくれただろう?
からくり械画-「スメールシティ」
草の国「スメール」の旅の途中で発見したもの、内部には技を鍛える典籍が入っている。 使用すると以下から1つ獲得できる: ·「忠言」の導き ·「創意」の導き ·「篤行」の導き
それに、我らをアアルという牢獄から解放したのは、他ならぬスメールの民です。時代が移ろう中で、人間は確かな知恵を身につけたようですね。
俺たちスメール人は、草木に恵まれた場所で生活をしてる。砂漠の中を生きなくてもいいのは、すべて草神様の恩恵によるものさ。
…たら、つい熱が入り過ぎて疲れちゃってね。ちょっと集中力が落ちてたんだ… すると、フレミネがリフレッシュできるポーションを差し入れてくれたんだよ——聞くと、それはスメールから帰ってきた商人に売ってもらったものらしい。 その商人に会って少し話をしてみたら、発明者が君とパイモンだと知ってね。ほんとさすがだよ! 君たちのおかげで、僕とリネットは新しい「目玉演目」のリハーサルを上手くこなせた。 次の公演では事前に招…
(膨大な量の難解な植物学理論が記された手記。残念ながら、スメールのアムリタ学院の学者以外には、その内容を理解できる者はほとんどいないだろう。)
あれ?このギミックって、前にスメールの砂漠で…
それは何とも言えないっすね。今はただ、何か凄い力がスメールの不安要素を一掃してくれることを祈るばかりっす。
明るいオレンジ色の花。スメールの郊外でたまに見かける。パルディスディアイの研究室でも栽培されている。観賞の用途以外に、この植物の花からは特別な染料が抽出でき、蛍光材料を染色することができる。多くの場合、室内の光源は暖色系が適切だが、量産できる蛍光材料の多くは白色か冷色系のものが多いため、この花による調和が必要になってくる。
スメール、フォンテーヌ地域「征討領域」挑戦報酬
スメールの記念品ショップで購入
ん?スメール教令院の魔法を勉強したいの?でも今のあなたでは少し荷が重いわ…えっ?入門知識だけでも?じゃあ、この『序論』を読んでみましょう。大丈夫よ、800ページくらいしかないから。
「マハールッカデヴァータ」はスメールの雨林を創造しただけではなく、教令院を通じてその英知も民に授けた。この世から去った今も、その英名は世に流布される物語によって語り継がれている。 それに対して、その神が逝去してから賢者たちにスラサタンナ聖処へ迎え入れられた「クラクサナリデビ」…
「狩猟」と呼ばれる略奪のほかに、取引もタニット部族の主な収入源だ。 彼らのワニ革の製品や香料オイルは、スメールの市場で非常に人気がある。
最近はまあまあっすね。スメールのほうの貿易ルートも結構安定してきたっす。
スメール特有の大型座席。縦長の枕がセットされており、端に座れば食事ができ、横になって休むこともできる。また、その上に小型テーブルを置けば、あぐらをかいて座り、食事を囲んで話に花を咲かせることも可能だ。本来であれば非常に便利な家具だが、人々がこの寝台…
スメールやモンドに着いた時みたいな興奮とか緊張は感じない。とても安心できて、落ち着くんだ。