夜叉
魔を討つ者。魈もその一人
魔神戦争のあと、璃月の大地には敗れた魔神の怨念が残った。それを鎮めるために帝君が召し抱えたのが夜叉たちで、魈はその最後の一人である。
夜叉の仕事には代償があった。討った魔の業障が討った側に降り積もり、仲間たちは次々に正気を失って倒れていった。魈が望舒旅館の屋根の上で一人でいるのは、その業が周りに及ぶことを避けているからだ。守るために人から離れるという形が、この一族の宿命になっている。
一次資料での用例
20この言葉が出てくる場面
12「魈」というのはこの夜叉の真名ではなく、安全のためにと、とある人が付けた偽りの名である。 かつて、若く何も知らなかった彼は魔神に弱点を突かれ、その支配下に置かれた後、あらゆる残虐な行為を強要させられてきた。 彼は数多の人を殺め、理想を踏みにじった——敗者の「夢」を無理やり飲み込むことさえあった。彼は苦しんでいた。しかし、体が思いどおりにならない彼は逃げる術がなかった。 やがて魔神戦争の戦場で、岩神モラクスが夜叉を支配する魔神と出会った。 歴史にはこの戦争の勝敗が記されている。 「岩王帝君」は夜叉を解放し、彼に「魈」という名を与えた。 「異邦の伝説で、魈というのは数多の苦難や試練を経験した鬼怪という意味だ。お前はまさにそのようである。今後、その名を使うと良い。」
スメール教令院の学者が璃月の民俗に関する研究を行った。研究の結果は『琉璃岩間国土紀行』というスメールと璃月で2種の版が存在する本にまとめられている。 その内、璃月版は『匣中琉璃雲間月』へと書名を変え、巫術と神秘的な内容が大量に削除されている。 『空遊餓鬼布施法』に関する内容は、スメール教令院が蔵する完全版にだけ保留されている。 本によると、「仙衆夜叉」は凄まじい仙力と威厳を持つが、「業障」を背負うゆえに多大な苦しみと恐怖を経験しており、それは幾千万年も消えぬ空遊餓鬼の苦しみである。 また本には夜叉仙人をなだめる方法——例えば食の奉納、妙音による布施などが書かれている。これらの仕来りをなすと、夜叉は喜色を浮かべ、人々の平安を守ってくれる。 仙人の貴族たる夜叉は戦いが得意で、常に戦将が如き姿で自ら戦場を駆ける。しかし、この千年近くは戦乱が多く、夜叉一族も滅亡寸前の危機に陥っている。璃月地域には未だに降魔の夜叉の巨像が残っているが、既にその顔は無惨にも破壊されている。 ちなみに、スメールの学者が書いた内容はとても難解であったため、『匣中琉璃雲間月』の人気は、『テイワット観光ガイド』とエル·マスクの書いた各国の風土記ガイドには全く及ばなかった。
甘雨は仙獣でも凡人でもない、仙と人間の世界を渡り歩き、己が責務を頼りに自我を保っている、それ故迷うのも当然だ。…我?殺戮と生きることしか知らない夜叉が瑞獣を導けと?…馬鹿げた話だな。
夜蘭はしばしば層岩巨淵一帯を巡廻し、最深部の暗闇を凝視する。 彼女は古い家系の生まれで、祖先はかつてこの地の巨大な災厄に抗った。 その一戦では無数の民の血が流れ、さらには仙衆夜叉でさえ、その地に骨を埋めたほどだった。苦しい戦いの後、生存していた者はほとんどいない。 二人いた夜蘭の祖先も、一人は亡くなり、生き残ったもう一人も精神に異常をきたしてしまった。このことが、夜蘭の一族に影を落としたのだ。 当時何が起こったのか、夜蘭はずっと知りたがっていた。近づいてはならないと理性が告げていても、体はしきりに引き寄せられていく。 まるで体を流れる血の中で、得体の知れない何かが彼女を巨淵へ誘っているかのようだった。 あるいはいつか、彼女もその暗闇に堕ちるのだろうか?当時祖先の身に纏わりついた災厄は、彼女の身にも降りかかるのだろうか。 おそらく、これが自分の奇怪な性格の原因だろうと夜蘭は思う。血筋に潜む未知なるものが、自分に恐怖を感じさせず、また危険を渇望するのだろう。 彼女はずっとそう考えていた…成年に達し、層岩巨淵の封印が解除されるあの日まで。 そのとき、多くの仲間の助けにより、祖先に何が起こったのかが目の前にはっきりと映し出された。 あれは、分水嶺とも言える瞬間だった—— 以前の彼女は、ただ危険に引き寄せられる本能から暗闇に足を踏み入れる獣であった。 彼女が真にその本能の意味を知ったのは、その後だ。 彼女の血に潜み、絶えず彼女を呼び続け、憂慮をもたらしながらも、彼女を導いたもの。 その正体は、五百年もの長きに渡って叫び続けた英雄の血であったのだ。 恐れないのは、その勇気が彼女を強くするが故。危険を渇望するのは、英雄の血が平凡を望まないが故。 いつの日か、彼女は祖先と同じ道を歩むのだろう。 彼女は英雄の末裔であり、彼女もまた、後世の英雄となるのだから。
一族の年長者の話によると、「護法夜叉」には最大限の敬意を払うべきだと言われているわ。私の狂った先祖が望舒旅館の前を通った時、珍しく落ち着いていたらしいの。きっと、彼の邪を祓う威圧感の影響ね。でも、いつか私があの「降魔大聖」と肩を並べて戦う日が来ても、私は任務のほうに重きを置くつもりよ。彼の身分に気兼ねして後れを取っちゃいけないもの。
知音が散り行く前、時折仙人たちは一堂に会して共に音を奏で、絶雲の間にその音色を響き渡らせていた。 歌塵浪市真君は音楽に精通し、琴を奏でるのが得意で、塵の神·帰終は作曲が得意だった。 夜叉の伐難と応達はよく留雲借風真君と一緒に、歌塵浪市真君の琴音に合わせて歌を歌った。興が乗れば、留雲借風真君は様々な姿に変化し、風に乗って軽やかに舞った。 このような光景が繰り広げられるたび、山や水に棲む生き物たちは顔を上げ、耳を立て、静かに仙音に聞き入った。他の仙人たちも足を止めて、音に耳を傾けたものだった。 しかし、今や静まり返った絶雲の間では、風の音と鳥の鳴き声しか聞こえなくなった。 たまに奥蔵山にある仙府の奥深くから、留雲借風真君が弟子と会話を交わす声が聞こえてくるのみ… 憐れみの心から受け入れた数多くの弟子の中には、その哀れな生い立ちに心が痛む者もいたが、数年間の敬虔な修行を経て、その悲しみや辛さに満ちた雰囲気はすでに消え去った。霜に覆われた梅の枝が、雪が溶けた後に、より一層強い姿を現すように。 そんな弟子たちを見守っていると、かつての友人たちの願いに込められた美しきものが弟子たちに引き継がれていることを感じて、閑雲は微笑ましい気分になる。 だからこそ、「妾があの子たちを守ってやらねば」と思う。時に思いが行き過ぎて、かえって弟子たちを戸惑わせることもあるが、閑雲は大して気にしていない。 友人を亡くし、みながバラバラになってしまったことも、大地が血に染まるような壮絶な経験をしたこともない弟子たちに、真君が大切に想うすべてをはかれるはずがない。皆が無事で、元気でいてくれるなら…それだけで満足なのだ。
仙衆夜叉はモラクスと共に四方を平定し、輝かしい戦功を立てたけれど、業障に苦しめられたと聞くわ。生き残りが金鵬大将ただ一人だなんて…彼は、まだ業障に悩まされているのかしら。何かできることがあれば…え?既に誰かが癒したの?そう…平和に過ごしているようでよかったわ。
甘雨は仙獣でも凡人でもない、仙と人間の世界を渡り歩き、己が責務を頼りに自我を保っている、それ故迷うのも当然だ。…我?殺戮と生きることしか知らない夜叉が瑞獣を導けと?…馬鹿げた話だな。
一族の年長者の話によると、「護法夜叉」には最大限の敬意を払うべきだと言われているわ。私の狂った先祖が望舒旅館の前を通った時、珍しく落ち着いていたらしいの。きっと、彼の邪を祓う威圧感の影響ね。でも、いつか私があの「降魔大聖」と肩を並べて戦う日が来ても、私は任務のほうに重きを置くつもりよ。彼の身分に気兼ねして後れを取っちゃいけないもの。
仙衆夜叉はモラクスと共に四方を平定し、輝かしい戦功を立てたけれど、業障に苦しめられたと聞くわ。生き残りが金鵬大将ただ一人だなんて…彼は、まだ業障に悩まされているのかしら。何かできることがあれば…え?既に誰かが癒したの?そう…平和に過ごしているようでよかったわ。
曲「夜叉の追想」 魔神任務間章第二幕
曲「夜叉の追憶」 魈 金翼鵬王の章 第一幕
そのほかのゲーム内テキスト
40たしか、魈には「護法夜叉」っていう別名があったよな…
軽策山でよく見られる街灯。提灯を保護するために頑丈な屋根が付けられていて、雨にも風にも負けない。 かつて旅行商人になりすました夜叉が荷物を背負い、危険な領域に入っていった。暗闇の中、二丁の提灯で妖魔を引き付け、それらを断ち切ったという。 その伝説を今でも信じる人が多く、退邪灯を見ると魔物が怖がって近づかなくなると言われている。
璃月の『護法仙衆夜叉録』の登場人物の性別を全部反転させて、『傾城夜叉伝。』って名前に変えたんだよ。
つまり、護法夜叉がしてきたのと同じ?
こちらの詩は琉璃の国の夜叉に捧げましょう。アビスが民を呑み込もうとしたときも、彼は戦場に赴き、兵士たちと共に突撃しました…帰ってくることはありませんでしたが…
それに、あの「護法夜叉」と比べて、全然雰囲気が違う…
確かに、ヘンな本だけどよく書かれてる。元の仙衆夜叉にも興味が湧いたよ。
山民が夜叉のために作ったと言われる冠。古朴な見た目だが、光沢があり艶やかである。
あの岩王帝君と言えば、それは仙人たちの祖、彼の側には七大護法夜叉がついており、どれも優れた腕前の持ち主だ!
今でも夜叉に関する書籍をしきりに集めています。
あの邪気を帯びたヒルチャールの正体、それにあの「天君」と夜叉の関係が、この事件の要だと思うぞ!
さっき『護法仙衆夜叉録』って本を…買ってたみたいだぜ?
やがて、彼の物語も儚く消えていった。「千岩軍の宝」や、「夜叉の遺産」といった物語に取って代わられたのさ。
さっき『護法仙衆夜叉録』を読んだ。
大丈夫です、問題ありません。夜叉のためにお寺を修繕すると聞いた総務司が、護衛の千岩軍を何名か派遣してくれたんです。
夜に「夜叉石像」へ向かう
「帝君の命に応え、岩槍は漆黒の奔流を貫いた。狂気に呑まれた夜叉もまた彼らと肩を並べ、山間にて血を浴びながら戦い抜く。戦陣を守るべく、太威儀盤は敵も味方も区別なく、その行く手を阻んだ。」
紀芳と会話し、『護法仙衆夜叉録』の情報を聞き出す
スメール学者マイソディによる民族百科事典『琉璃岩間国土紀行』の璃月バージョン『匣中琉璃雲間月』、内容が難しすぎるため、読者からの人気はかなり低い。『護法仙衆夜叉録』はそのうちの1冊で、岩の神と共に戦っていた夜叉たちのことが記されている。
そういえば、荻花洲で仙人を目撃した人がいるという噂を聞いたことがあるけど、おそらくあれが例の護法夜叉だと思う…
「夜叉は刹那の明晰を得て、傍らにいる戦友がもはや昔のままではないことに気づいた。去り際に『浮舎』と名乗り、捨てがたい戦友の記憶を託した。」
層岩巨淵の一戦は終わったが、それでも数多くの千岩軍将士と無名の夜叉が、巨淵の底に永遠に残ることになったんだ…
…もう完全に消えたのかな、「銅雀」って夜叉がいたこと、人々にも知ってもらいたいな。
この文章を残した人は、「仙衆夜叉」の一員だな。
層岩巨淵の地下深部の暗闇の中、夜叉の浮舎と術師の伯陽は、かつて互いに支え合いながら生きていた。とうに狂った浮舎は自分が何者で、何をしていたのか忘れてしまい、時折伯陽を戦友と勘違いした。時が経つにつれ、伯陽はもう二度と家族と会えないこと、そしてここで唯一の仲間である浮舎が人生…
「夜叉強大なれど、業障に囚われ、憎悪に染まらん。」
「靖妖儺舞」…それが「護法夜叉」に与えられた力なのか?
…層岩巨淵一帯を巡廻し、最深部の暗闇を凝視する。 彼女は古い家系の生まれで、祖先はかつてこの地の巨大な災厄に抗った。 その一戦では無数の民の血が流れ、さらには仙衆夜叉でさえ、その地に骨を埋めたほどだった。苦しい戦いの後、生存していた者はほとんどいない。 二人いた夜蘭の祖先も、一人は亡くなり、生き残ったもう一人も精神に異常をきたしてしまった。このことが、夜蘭の一族に影を落としたのだ。 当時何が起こったのか…
「我が名は浮舎、『仙衆夜叉』の一人、帝君と共に魔物と戦い、病を払ってきた。夜叉は強い力を持つが、業障に囚われることは避けられず、憎しみに染まれ…」
璃月を守る仙人。またの名を「降魔大聖」、「護法夜叉大将」という。 世代も声望も仙人の中では上位であるが、人間の間での名声はあまり高くないようだ。 長い歳月、暗所で魔神の残骸からなる魔物と戦ってきた彼は、いつしか「業障」を背負うようになった。 思いがけず護法夜叉の戦う様子を目撃した人のほとん…
璃月の先住民がその近くに寺を建て、夜叉を祀っていたんだ。そこでなら祭事に使われていた物が残っているかもしれない。
一族の年長者の話によると、「護法夜叉」には最大限の敬意を払うべきだと言われているわ。私の狂った先祖が望舒旅館の前を通った時、珍しく落ち着いていたらしいの。きっと、彼の邪を祓う威圧感の影響ね。でも、いつか私があの「降魔大聖」と肩を並べて戦う日が来ても、私は任務のほうに重きを置くつもりよ。彼の身分に気兼ねして後れを取っちゃいけないもの。
(夜叉を数千年苦しめた「業障」…)
本には、太古の璃月の夜叉について記載されている。昔の璃月は、疫病、妖魔と異変が至る所に存在した。敗北した魔神の残骸が憎しみと怒りを膨らませ、「妖魔」を生んだのだ。 「夜叉」は岩王帝君の御召しで妖魔を祓いに向かった。長い血戦の中、彼らは妖魔の憎しみに汚染され、多くの痛みを経験し、最終的に「降魔大聖」だけが生き残った…
意気軒昂で威風堂々とした明霄の灯。ある夜叉を記念して作られたと言われており、灯中の夜叉は猿のような姿で儺面を身に着けており、煌煌たる憤怒の形相で、四方の妖魔を降参させるような勢いがある。灯火がともると、その勢いはさらに高まり、灯りを見る人の安泰を祝福するだけでなく、璃月港の安寧まで守ってくれそうな印象がある。じっと眺めていると、みやびやかな気分になってくる。
天衡山南部の道路わきに、「夜叉石像」が二体あるのは知ってるか?
伝説によると、璃月で妖魔を鎮める夜叉一族は、その地の特色がある面を被ってるらしい…はぁ、興味があるが、この目で見られることはないだろうな。
あまりにも難解で、人々の間ではさほど流行していないと聞いた。しかし、その本に書かれている何人かの夜叉は、確かに実在していた。
あの視認できぬ者が…なのか?夜叉の…誇り…
「銅雀」という夜叉から…