璃月港
璃月の中心となる港町
一次資料での用例
46この言葉が出てくる場面
24アンバーの祖父は璃月港から来た傭兵の首領で、大陸を跨るキャラバン隊の護衛を担当していた。ある運搬任務で、キャラバンが巨大な魔物に襲われ、彼一人だけが西風騎士団の医師に助けられた。 故郷に戻る顔がないと思ったアンバーの祖父は恩返しのため、そのまま西風騎士団に加入した。 彼は騎士団のために偵察騎士小隊を作り、自ら騎士たちを訓練し、引率していった。 やがて、彼はこの土地で最愛の人と出会い、自分の家庭を作った。 時が経ち、幼いアンバーは偵察騎士を訓練する祖父の姿を眺めていた。朝になると木に登って、騎士たちの訓練を見て、夕方になるとこっそりと見たことを庭で復習する。 もちろん、アンバーの祖父はそれを知っており、自分の経験やコツを好奇心旺盛な賢い孫娘に教えた。 「モンドがわたしを受け入れたから、わたしはこの土地を守ることにした。いつか、お前も責任を背負う日が来る…かもしれないな」 頭をなでる祖父の手のぬくもりを感じながら、彼女は力強く頷いた。
北斗は「南十字」の頭領である。 「南十字」は、璃月港を本拠地に活動する武装船隊だ。 「武装船隊」とは文字通り、頼もしい火力を装備した船隊のこと。 余計なことは気にしなくていい。「南十字」のやる事なす事は全て七星の許しを得ている…大方はそうである。 北斗は船隊の船員全員にとって頼もしい頭領であり、彼らは北斗なら海の高波や嵐をも制圧できるとさえ信じている。 「だって北斗姉さんだぞ、嵐でもあの人の言うことを聞くだろ」
ある年の海灯祭前夜、帰航する時に嵐に遭遇して、夜になってようやく璃月港に戻れたことがあった。その時、海灯はもうなくなっていたが、孤雲閣の方を見ると宙に浮く少年の姿をした仙人がいたんだ。きっと噂で聞いたように、人々の見えないところで誰かがこの璃月港を守っているんだろう。
飛雲商会に行秋という名の坊ちゃんがいることを、璃月港の商人はみんな知っている。 行秋は穏やかで礼儀正しく、勉強熱心でもあるため、若い世代の中で優れた存在だと思われていた。 次男である彼は、商会を仕切る必要はないが、大手商家の出で勤勉な若者が少ないこともあり、行秋は教師たちからも一目を置かれる存在だ。 父親に商人としての心得を学んでいる行秋の兄も、行秋は将来大成すると思っている。 しかし実際の行秋は、商売の心得や先人の言葉などを読んだ後の時間、いつも武俠小説ばかりを読んでいる。 時にふと姿を消すこともある。一体どこに行ったのか、何をしていたのかと聞かれると、彼はいつも「儚い人生の中で一瞬の暇を得ただけだ」と答えている。
「義侠心」という言葉の解釈は十人十色かもしれない。 自由に生きることだったり、善悪がはっきりしていることだったり、正義感を持つことだったり… 行秋にとって、「義侠心」の意味はいいことをして、いい人になることである。 本来、璃月港の商人の子供として、彼の本分はビジネスの場で生きることだ。「義侠心」からは離れていくはずだった。 しかし「神の目」のおかげで、彼はかつて憧れることしかできなかった「伝説の逸話」を、自ら作れるようになった。 もちろん、商会のことを放っておくわけにはいけないが、自らの手で人助けすることは、行秋を満ち足りた気分にさせてくれる。 行秋の笑顔が崩れるのは、他人が「任侠」に対してくだらない憶測を述べた時だけだ。 地位、名利、闇取引…任侠の心をこう解釈されると、彼は表情には出さないが心の中で必ず相手をブラックリスト——彼の一番嫌いなニンジンよりも下等の位に入れる。
行秋が自分の経歴を元に『沈秋拾剣録』という武侠小説を書き、璃月港で出版しようとした。 しかしながら、璃月港の出版社に「常軌を逸した設定につまらない物語の展開、誰もこんな小説を読まないぞ」と出版を断られた。 納得行かなかった行秋は自分で数冊を印刷し、こっそりと勝手に行きつけの本屋「万文集舎」に置いた。残念ながらこの本に興味を持つ人はほとんどいなかった、行秋はかなりショックを受けた。 でも行秋は知らなかった。たまに通りかかった稲妻の商人がこの本を母国に持って帰ったところ、小説は稲妻で大人気を得た。さらに稲妻の文人は皆行秋の書き方を模倣し、たくさんの小説を書いたが、『沈秋拾剣録』を超えた小説はなかった。あれからこの小説は常に稲妻の文壇の一角を占めている。
「璃月七星」は璃月港のビジネスを管理している。高い位置にいると、自ずと狙いの的になることが多い。そのため、何事も慎重であるべきというのは彼らの共通認識であり、顔を晒すのは彼らが好むやり方ではない。 しかし、七星の中の「天権」星·凝光は唯一の例外である。 凄腕の商人、優しいお姉さん、玉京台の宴会で見かける美女、スイーツ業界一のコメンテーター…凝光の話になると、誰もが彼女について語れるが、話の内容はどれも異なっている。 ただ「凝光様はすごい人」ということだけが、どの話にも見受けられる共通点である。
璃月港の上空には、浮石で駆動する空中宮殿が浮いている。それは凝光の産業、「群玉閣」である。 晴れた日には、宮門外のデッキから璃月港の景色を見下ろすことができる。 何か大きな問題を処理せねばならない時、凝光は3名の腹心を連れてこの空中宮殿に来る。腹心たちに資料を整理させ、結果が出次第、要点をまとめて壁に貼ってもらうのだ。一方、凝光自身は手すりに凭れて璃月の景色を眺めながら、静かに考え事をする。 そうして、壁が資料で貼り尽くされる前に、凝光は必ず解決策を思いつく。その後、彼女は全ての書類を粉々にし、まるで粉雪を降らすかの如く、大量のくずとなった紙を窓の外に捨てるのだ。 紙くずに染みた筆跡は、璃月港にいる全ての商人にとって、雪の上の墨を零したように目立って見えた。 そして、この「粉雪」が降る度に、璃月港の商売合戦に大きな変化が訪れる。
「凝光様は何でも知っている」。璃月の住人はよく外部の者にそう警告する。 法の抜け穴をつく商会、売り惜しみする悪徳商人、禁制品をこっそり持って帰る船隊…「天権」はこれらのことを全て把握している。 昔、とあるスメールの錬金術師が、璃月留学中に偶然、黒岩場の10年前の取引の帳簿を見てしまった。そして、その日の夜のうちに、凝光の近侍が彼の部屋を訪れ、彼を「群玉閣」へと誘ったらしい。 あの巨大な空中宮殿「群玉閣」には凝光の魔法がかかっており、璃月港にいる人々の言葉をすべて集め、一つ一つ凝光に聞かせているという噂もある。 しかし、凝光の本当の「耳」は、璃月港の街で無邪気に遊ぶ子供たちである。 見知らぬ人の来訪、秘密の会話などは全て子供たちに見られている。そして子供たちが「凝光お姉さん」の周りに集まる時、凝光の手にある菓子によって、彼らは持っている情報を全て凝光に渡すのだ。 凝光が子供の言葉に隠された真実を見つけた時、この璃月港で彼女の知らない事はなくなるのだろう。 彼女は誰よりも「人情」の価値を知っているからこそ、市井に時間を使うようにしているのだ。 もちろん、個人的な感情も少し含まれている——彼女は子供たちの笑顔が大好きなのである。
金を稼ぐことにおいて、凝光は多くの人と同じ、金は多いに越したことはないと考えている。 彼女にとって、稼いだ金は自身の富であると同時に、勝利の象徴でもある。 凝光は、民衆に対しては優しいが、相手が同業者になると話は別である。 ビジネスの場での競争は、彼女にとってはかけがえのない刺激的なゲームであり、商人たちが仕方ないと言って渡してきたモラは彼女の笑顔を濃くする。そして、商会が彼女の言うことを聞く様子を見る度に、彼女の機嫌がよくなるのだ。 重なる勝利は「璃月七星」の財力を強くし、璃月港の経済の日々の発展は、凝光に更なるビジネスゲームと利益をもたらす。この双方にとって好都合な展開は、「璃月七星」全員を満足させた。 すでに巨万の富を持っているのに、なぜまだビジネスの場から引退しないのかと凝光に聞いてくる人はよくいる。 「巨万の富?それはもちろんいいことでしょう」 変わった質問に、凝光は困惑する。 「でも、モラは多いほうがいいに決まっている…そうでしょう?」
規則を守って暮らすのが璃月での決まり事である。規則は人々の利益を守るもので、それを守らない人々には処罰が与えられる。 これらの規則は璃月の守護神「モラクス」が最初に作った法律であり、絶対的な信憑性を持つ。そして、璃月の数千年の歴史の中で、歴代の「天権」が法律の解釈を担当するのだ。これらの法律は本にまとめられ、279ページの解釈付録をつけて全ての璃月の住人に配られる。 凝光は規則に守られた璃月港が大好きだ。それは、きちんと整った秩序はビジネスをよりパワーアップさせるからであり、彼女本人が誰よりも秩序の細部を理解しているからでもある。 しかし、ある「北斗」という名の船長は、珍妙な貨物と唯一無二の情報を武器とし、何度も規則を破った。凝光の中では、彼女は璃月の規則を破る厄介者である。 凝光は「天権」として、規則を破った北斗に重い処罰を与えてきたが、いつも平然として受け入れている北斗に彼女は少し驚いたものだ。 立場上のためだけでなく、彼女自身も個人的に、何度も北斗にやり方を変えるよう遠回しに言及していたが、北斗にいつも「人助け」、「助太刀に入った」、「船隊を養うため」などの理由でごまかされてしまう。 時間が経つにつれて、「頑固者」という言葉以外で、凝光がこの船長を評価することはなくなった、
凝光のような魅力的で富に溢れる女性を、もちろん男たちが放っておくわけがない。 玉京台出身の貴公子、若い事業家、七つの国を周遊する船長、誰もが凝光の笑顔を得るためにあの手この手を尽くした。噂によると、あるフォンテーヌ廷のオーナーは、偶然凝光と言葉を交わしただけで、璃月港との貿易ルートを開けと部下に命令したという。なんでも、ただ彼女と話す機会がもっと欲しいためだけだということだ。 凝光は、こういった男たちにはいつも礼儀正しく、優雅に振る舞いながら、適度な距離を保つ。そのため、凝光様を射止めるのは一体誰なのかという話題は度々、港に上がった。 ——凝光は「有限」なものを愛さないし、「有限」に囚われるつもりもない。 「群玉閣」、この璃月港の上空を飛ぶ、凝光だけの宮殿は最初は一部屋ほどの大きさだったが、今では璃月上空の月を隠せるほど広くなった。 凝光が稼いだ金の一部はいつも「群玉閣」に使われる。トップクラスの職人を招聘して、「群玉閣」をより広く、華やかにするのである。 凝光にとって、「群玉閣」は彼女の権威と力の象徴であり、彼女のビジネスが良好な証でもある。 まるで「無限」を思わせるこの場所は、モラの次に凝光が愛するものだ。 いつか「群玉閣」の影は七国を覆うと彼女は信じている。
凝光は暇つぶしに棋戯ゲームを開発した。 璃月港の街の地形を元に作った棋盤に露店、茶館、商店、食堂と店舗があるほか、6面、10面、12面のサイコロがついている。プレイヤーはサイコロを振って進むマスを決める。止まったところによって様々なイベントが発生する。ゲーム終了時に所持チップで勝敗を決める。 凝光の機嫌によって、ルールは常に変わる。他人と遊ぶ時のルールは、凝光が持っている最新版を基準にしている。 機嫌が良い時はその場で紙を持ち出しルールを更新することもある。——今まで凝光に勝った者はいない。ちなみに最新バージョンはVer.32.6である。 市場に流通しているもののうち、凝光が最もわかりやすいと評価したのはVer8.0である。だが一般市民にとって、このルールは相変わらず複雑である。 でも棋の設計が極めて美しいため、買う人が後を絶たない。 実は、このような目的で購入した人は、実際に棋をプレイした人よりも多い。
近いうちに、閑雲さんを茶室に誘う予定なの。ちょうど、仕掛けのおもちゃをいくつか収集したばかりだから、彼女の考えを聞いてみたいと思って。もちろんこれを機に、仙人の璃月港における暮らしの逸話についても伺うつもりよ。それで、この招待状を私の代わりに届けてくれる人についてなのだけれど…あなたには心当たりがあるかしら?
現代の璃月にまた新しい仙人が加わることになるとはね。白馬の仙人は外出好きで、璃月港にはあまりいないのだけれど。夜蘭の言葉に笑っていたところなのにね…どんな言葉かって?ふふ…「仙人は静けさを好むというのに、璃月の仙人たちはみんな璃月港がお気に入りね」って言ってたのよ。
鍾離が餓死することはない。 富の損益は、鍾離が心配することではない。七国と世界こそが、彼が力を入れる領域である。 なぜなら、彼自身が富そのものだからだ。 璃月を統御する「岩王帝君」、七神の中の岩の神、モラクス。テイワット大陸の共通貨幣「モラ」の名はここから取られた。 夜が訪れ、賑やかな璃月港が眠りについた時、時折彼は岩山に立ち、自分の手で作ったこの都市を眺める。 璃月の人々にとって、「岩王帝君」は様々な偉業を成し遂げた存在だ。 神力を用いて璃月港に法律を作った時、彼は「契約の神」になった。 最初の1枚の「モラ」を作り、商業を礎に璃月港を大きく発展させた彼を、商人たちは「商業の神」として崇めるようになった。 無数の年月を経て、七神の最年長である彼を、歴史学者たちは「歴史の神」と呼ぶようになった。 数千年前、璃月港の先民たちが荒れ地を開拓した時、石で火を起こし、岩でかまどを作った時から、岩の神は「炉火の神」となった。 外国人は彼を「モラクス」と呼ぶが、璃月の人々は彼を「岩王帝君」と呼ぶ。 そして、芝居好きや子供たちにとって、数々の偉業の中でも、やっぱり魔神軍を一掃し、璃月を作り守る「武神」の彼が、一番人気がある。 「岩王帝君」が道に迷った時に出会ったグルメ、「岩王帝君」が書いた扁額、「岩王帝君」がエキストラとして出演した演劇…璃月のたくさんの文化や歴史を細かく分析すると、どんな時代もこの神が深く関わっていた。そして、璃月の人々はこの神と共にある歴史を誇りとしている。
璃月港の創建者として、この商業の城でモラクスが最も重視しているのは「契約」である。 単純な「金での売買」から、商人たちが結ぶ契約、璃月港創建時にモラクスが自ら制定した律法まで、「契約」はこの都市のあらゆるところに存在する。 商人たちにとっても、引渡しの時間、金額、場所などを定める「契約」は、最も重要な規準である。 良好で厳格な秩序だけが、商業活動を盛り上げられる。そして商業は璃月港の支えとなる。 そのため、モラクスの神託を守るだけでなく、璃月港が常に活力を維持できるよう、法律を違反した人を「璃月七星」は簡単には許さない。 数千年の歴史の中で、歴代の「璃月七星」は法律の解釈に力を注ぎ、様々な「補充条項」で法律をより完全なものにしてきた。気付かれていない法の抜け穴は、商人たちに「禁止されていないから」と黙認され、気付いた「璃月七星」によって、新たな補充条項が追加されるまで、大儲けの道具にされた。 こうしたやり取りの中で、璃月港の法律の解釈本である「補充条項」は、すでに279ページにも及んだ。 この本の改訂を担当する当代の「天権」——凝光は人々からこっそりと「璃月の裁縫師」と呼ばれている。 しかし、凡人たちの法律がいくら複雑に解釈されても、「岩王帝君」本人にとって、大事な法律はただ一つだけだ。 「契約を違えた者は厳罰されるべし」
七神で最も古い一柱として、「岩王帝君」はすでに長すぎる時間を過ごした。 「岩王帝君」は今でも、魔神戦争が終わったばかりのことを覚えている。最後の七人の魔神は、それぞれ「神」の座に登り、「魔神戦争」の時代を終わらせた。彼らの性格はそれぞれ異なり、互いとの距離も離れているが、どれも「人類を導く」という責任を背負っている。 時代が変わり、七神の世代交代も少なくなかった。今となっては、最初の七神の中で残っているのは二名だけだ。「岩王帝君」とあの自由で快活な風神。 七神の中で二番目に古いのが自由で快活な風神、バルバトスだ。 2000年前、バルバトスが初めて璃月を訪れた時、「岩王帝君」は最初、この同僚は困っている、自分の助けが必要なのだと思った。 そのため、バルバトスが風から降りる前、岩の神はすでに出迎えの用意を済ませて、彼が口を開けば力を貸せるようにした。 しかし、風の神は彼に酒を渡した。 「これはモンドの酒だけど、君も飲んでみる?」 ——酒を渡すために己の責務を放棄することは、岩の神には理解できないことだ。 しかしその後、風神は何度も訪れ、璃月港を巡り歩きながら、様々な質問を彼にぶつけた。この風神の好奇心は彼の手にある酒と同じで、終わりがないのだ。 その時から、あの時代の七神はよく璃月で集まるようになった。 今でも「岩王帝君」は、あの時の酒の味を覚えている。 世界は変わり続け、馴染みのあるものは徐々に消えていく。七神の世代交代も続き、酒の席にいた七人は二人になった。 最初七神の「人類を導く」という責務も、新たに就任した神に重視されなくなりつつある。 3000年余りの時間は、丈夫な岩をも削る。 風も、彼のそばを訪れなくなった。 ある小雨の日、古の帝君は璃月港を歩き、商人が部下を褒める言葉をたまたま耳にした。 「君は君の責務を果たした。今はゆっくりと休むがいい」 …… 賑やかな人の群れの中で「岩王帝君」はその足を止めた。 「俺の責務は…果たされたのだろうか?」 神はそう自分自身に問いかけた。
「ファデュイ」の「淑女」が彼の目の前に現れた。 事前に結んだ「契約」により、彼女は岩神モラクスの「神の心」を貰いに来たのだ。 旅人と二人の「ファトゥス」の目の前で、鍾離は自分と「氷の神」との契約を明らかにした。 彼曰く、これは最後の時に結んだ「全ての契約を終わらせる契約」だ。 しかし、今まで璃月港を守ってきた神の力までも失うのは、どう考えても、この取引における岩の神の代償は大きすぎた… 人間同士の契約においても「等価交換」が鉄則だ。 数千年に渡り、無数の「契約」を結んできた岩神が、今回のような重要な契約を結んだのは、きっと利があるからこその行動だろう。 岩の神は、自らの「神の心」を取引の天秤に掛けた。 氷の神は、一体どんなモノを天秤のもう片方に掛けて、均衡を保っているだろう。
「愛しい妹ちゃんへ、家族のみんなは元気?オヤジの頭痛は治ったか? オヤジとオフクロ、それと兄貴や姉貴によろしく伝えといて。 璃月港から頭痛の特効薬を送ったんだ。これで少しはオヤジも楽になるだろう。薬は数日で届くはずだ。 もちろん、君たちへのプレゼントも用意したぞ。 手紙と璃月の凧2つ、でんでん太鼓1つ、稲妻産の磁器人形2つと色々なお菓子詰め合わせを送った。 後アントンに、璃月港の人々は石でできた人じゃなくて、俺たちと同じく人間だって教えてあげてくれ。 やつらは石は食べない。つまらないよな。 トーニャ、焦る必要はない、家でいい子にしてろよ。 俺はもうすぐ帰るよ。前に言ってたように、璃月の7つの星を手に入れ、女皇陛下に捧げる願いが叶ったらすぐ帰る。俺は約束は守るからな。 あなたの忠誠な騎士より」
歴史の長い璃月港では、魑魅魍魎に関する異聞も少なくなかった。真相はどうあれ、解決をする誰かが必要だ。 重雲は有名な妖魔退治の家に生まれ、幼い頃から妖魔に恐れられる「純陽の体」を持っている。ただその場に座っているだけで、戦わずとも妖魔は恐れて逃げてしまう。 しかしその体質に対して重雲はとても困っている——魔除けに関しては百戦錬磨だが、未だに彼は妖魔自体を見たことがないのだ。 きちんとした方士なら、桃符と剣術で妖魔を退治するべきだ。特殊体質に頼るのはどうかと彼は思っている。 そのため、特殊体質がなくとも、方士として一人前であることを証明すべく、重雲は方術と武芸の修行に励む一方で、妖魔が出る場所を探し回っている。 しかし…その体質の効果がなくなることはこの先あるのだろうか?
重雲が駆け出しだった頃、ちょうど璃月港である怪談が流行っていた。 被害者は七星と直接話せる程の地位を持つ貴婦人だった。 いつからか彼女は毎晩奇妙な音で悩んでいるという。夜になるとその音が勝手に出てくる。音の出所に近づこうとすると、音は急に後ろに接近し耳に近づいてくる。 その怖さは言葉にできないほどあった。貴婦人はその影響で飲食もちゃんとできず、日に日に痩せている。 貴婦人はたくさんの退治専門家を自宅に呼んだが、全員失敗に終わった。そしてその音はなくなるどころか日々激しくなっていく。 退治は無理かと貴婦人が諦めかけた時、重雲が彼女の屋敷を訪れた。 「すまない、ここ数日は日差しが強くて、出掛けられなかった…ここに頑固な妖魔がいると聞いたが、任せてもらえないか?」 重雲は椅子を借り、屋敷の中央にしばらく座り、そのまま何もせず帰った。 その日の夜、貴婦人を困らせていた音は一切聞こえなくなった。 久しぶりによく眠れた貴婦人は翌朝、数箱の金や宝石を持って重雲の屋敷にお礼をしに行った。 重雲は相変わらず仏頂面のまま、数箱の金や宝石から通常報酬の数百モラしか受け取らなかった。 この事件の後、重雲の名声が一気に高まり、その「行動スタイル」が璃月人に気に入られている。さらにある書生が彼に題字を書いた——盤石のような心と氷霜のような顔。
甘雨に仙獣「麒麟」の血が流れていることは、璃月港であまり知られていない。 緋雲の丘を通る時、彼女を初めてみる者は毎回、その長い髪から伸びている物について聞く。それに対し、彼女はいつも家に伝わる髪飾りだと誤魔化すのである。 「もし、みんなに本当のことを知られてしまったら、もっと距離を取られてしまいます…」 今まで、一度も璃月の民と親しくなったことなどないが、甘雨にとって心の距離を置かれることは悲しいことなのだ。 また、それとは別にもう一つ重要な理由がある。これが「麒麟の角」であることを正直に話してしまえば、好奇心から角を触る人が現れるかもしれないからだ。 ——心理的や生理的に関わらず、角にも感覚があるのだ。 また他にも、甘雨が用心深く隠している秘密がある、それが「体型の維持」だ。 麒麟は菜食主義者だが、璃月の料理はその名を天下に轟かせるほど美味であり、たとえ野菜料理であっても食欲を抑えるのは難しい。 そのため、町での生活に慣れた甘雨は、己の体型と体重を常に気にするようになった。 気付けば美味しいものに吸い寄せられていたなんてこともしばしあり、食欲をコントロールすることはドラゴンスパインで烈焔花を見つけるのに等しいくらい困難であると彼女は考えている。 だが、たとえ困難なことであっても、甘雨は努力を怠ったりはしない。 彼女は数千年前の魔神戦争中、毬のように丸々と太っており、その体型ゆえに巨獣の喉を詰まらせたことがあった。息の出来なくなった巨獣はいとも容易く降伏したという。 その恥ずべき過去を繰り返さぬよう、甘雨は何がなんでも体型を維持すると心に強く誓っているのである。
仙獣の末裔でありながら、私には人間の血も流れています。この数年間、璃月港の人間の暮らしにちゃんと溶け込んだかどうかわかりません…たぶん、私は地面に入る草スライムのように、自分をデータや報告表に埋めて逃げているのでしょう。
そのほかのゲーム内テキスト
40ええ。ここの民家は璃月港のものと違い、自然に寄り添うように建てられている。造りも繊細で独特な趣がある。
「群玉閣」にいた秘書、侍女、護衛は全員無事でございます。今はもう璃月港内にいるでしょう。
おぉ、祭儀が終わって、璃月港も賑わってきたな!
…合いが多くなるにつれ、嘉明の厚意が本心から来るものだと気づくのだ。彼は時々、雑用係の篤勤に仕事を紹介したり、忙しい知貴氏の手伝いをしたり、鏢局の仲間たちのために璃月港から薬をもらってきたりする。さらに、会ったことのない子供に猊獣のおもちゃを贈ったこともあった。贈った理由は、獣舞劇を見るのが好きだと迭躍が言っていたからだ… 清き水のような友情だが、真心が大切である。だから、皆もこの熱心な少年に対して、同じ…
でもこうして璃月港の後ろに立つのは、なんだか守護者になった気分だぞ!
…隊「南十字」の頭領、人呼んで姉貴。情に厚く、豪快な人柄だ。 数々の偉業を成し遂げた彼女は、人々から尊敬されている。船員たちは彼女の下で航海することを誇りに思い、璃月港の子供たちは彼女の経験を歌にしている。そのように、北斗はとても名の高い人物なのだ。 しかし、高い名声には噂やがつきものだ。北斗の話になると、人々は山を開拓したり、海を断ち切ったりという、大げさなことになっしまう。 これらの噂どこまでが真実な…
あなたとパイモンは璃月港の外に来て、冒険に出かけようとしたその時…
璃月港の大事件が終わってから、みんなここに歴史本を買いに来るようになったのよ…
「息子は体が丈夫で性格は優しい、料理も得意。璃月港で店も家も持っていて、武器の鍛冶職人として働いている。」
でも静かすぎるせいか、若者はみんな璃月港か別のところに行ってしまったゆえ、少し人手が足りなくてのう。
「璃月-璃月港」のワープポイントを開放する
岩王帝君が璃月港に繁盛をもたらし、世を治めた彼の威名は演義として言い伝えられている。だが最も神に近い人間の一人——刻晴は最も敬畏の心を持っていない者だ。 「はあ、言い方が悪いかもしれないけど、彼って本当に何でも知ってるの?」 璃月七星が常に港での一切を見守…
遺瓏埠の人員の異動は璃月港ほど早くはないが、駐屯する兵力は限られているから、我々にとっては大きな試練だ。
からくり械画-「璃月港口」
霊矩関で発見した無名の宝物、表面には謎の飾り紋がついている。璃月港の骨董屋に鑑定してもらうのも良い方法かもしれない…
ここは七国最大の貿易港、璃月港。各地の商人がここに集まる、富に恵まれた栄えた港都市です。
俺はな、たとえ何千年何万年過ぎて、この璃月港と七国が消えても、岩王帝君だけは生きてるって思ってたんだ。
…い。むしろ、故郷の地で根を下ろし、枝葉を広げ、日々姿を変えながら今日まで受け継がれてきたのだ。 かの旧友も言っていた。かつて存在した琅玕の宝玉の一つが、今日ある璃月港の礎でないというのなら、どうしてこの地は「岩間の琉璃」や「雲間の月」と呼ばれているのか。 今、彼女に不満なことなど何もない。かつての抑えきれぬ怒りさえも、姿を潜めている。 彼女の努力はすべて報われ、故郷にも帰ってこられた。それだけで十分だ。…
ピンク色の霞を身に纏ったようなマント。「アランナラ木彫り」の組み立てに使える。 璃月港のとある名を馳せた役者の衣装をモデルにして作られた。スメールの童話、ないしスメール物語には歌が入っていることが一つ大きな特徴である。故に童話作家たちも大体美しい歌声の持ち主である。ソロに秀でいる者もいれば、コーラスを組むものもいる。歌声が交わり、古から伝承されたメロディーを歌う。
海灯祭期間中、総務司は璃月港の各地に、吉語銭の入った「吉兆の宝樹」をたくさん設置しました。通常攻撃で「吉兆の宝樹」を剪定できます。剪定が完了すると、宝樹から吉語銭を獲得できます。
こんにちは。お前さんも月逐い祭を楽しむために璃月港に来たのか?
璃月港の東の海に散らばっている群玉閣の収蔵品。近くの宝盗団がすでに動き始めているようだ。「ウェーブボート」に乗り、宝盗団を撃退して群玉閣の収蔵品を取り返そう!
誰かの日誌·その4·璃月港
誰かが荒野に落とした日誌、その人が璃月港での冒険史が記録されている
#たちの地上の仲間が璃月港を攻撃した。
年に一度開催される海灯祭は、当然ながら璃月港に住むすべての人が参加する佳節。こんな盛大な祭りを一人で仕切れるはずもないでしょ…?
璃月港に行って閑雲を探す
…て、史籍に記録されている。璃月史に興味があるならば、璃月の隅々を探訪するだけでなく、史料の精読にも励むべきである。その過程において、蔵書家は重要な役割を果たす。璃月港には「東明居士」を自号する博識な学者がいるが、これはまさにそうした蔵書家の一人である。 東明居士は往生堂の客卿·鍾離と親交があり、よく彼に古書の真贋鑑定を依頼している。ある時、鍾離が所用で向かえず、代わりに友人に鑑定を頼んだことがあった。 …
護送がない時は、よく璃月港の道端で獣舞劇を披露するんだけど、見に来ないか?モラなんかいらないさ、ダチや近所のみんなが喜んでくれれば、それでいい。
璃月港は辛炎にとって、しっくり来ない場所であった。「ロック」と遭遇した日、彼女は己の帰る場所を見つけたのだ。 だが、彼女が生まれ育った場所には、ロックの文化はない。ここにいる人達に自分の音楽を受け入れてもらうには、人の注目を集めるしかない。 彼女…
すべてが明らかになったことだし、もう璃月港に戻った方がいいな。
初めて璃月港に来たみたいだし、それに常識も…ちょっとないだろ?仙人だったとしたら、納得できるんだけど。
…てしまった。そして、その日の夜のうちに、凝光の近侍が彼の部屋を訪れ、彼を「群玉閣」へと誘ったらしい。 あの巨大な空中宮殿「群玉閣」には凝光の魔法がかかっており、璃月港にいる人々の言葉をすべて集め、一つ一つ凝光に聞かせているという噂もある。 しかし、凝光の本当の「耳」は、璃月港の街で無邪気に遊ぶ子供たちである。 見知らぬ人の来訪、秘密の会話などは全て子供たちに見られている。そして子供たちが「凝光お姉さん」…
天衡山の山頂にしよう。あそこなら璃月港を一望できる…
…自身が富そのものだからだ。 璃月を統御する「岩王帝君」、七神の中の岩の神、モラクス。テイワット大陸の共通貨幣「モラ」の名はここから取られた。 夜が訪れ、賑やかな璃月港が眠りについた時、時折彼は岩山に立ち、自分の手で作ったこの都市を眺める。 璃月の人々にとって、「岩王帝君」は様々な偉業を成し遂げた存在だ。 神力を用いて璃月港に法律を作った時、彼は「契約の神」になった。 最初の1枚の「モラ」を作り、商業を礎…
兹白の衣装。主な素材は絹と麻。数千年前の古国「琅玕」は極めて精巧な紡織技術を有していたと伝わる。それは、高天の使者、兹白が人間界にもたらしたものだと言われている。数えきれない歳月の中で、古の国も悠久の歴史も時の流れに押し流され、水面に映る月のように儚く、実体が見えない。しかし不思議なことに、絹を紡ぎ麻を織る技だけはこの世に残り続け、今なお璃月港のあらゆる糸車の車輪と木枠の間で息づいている。
ふぅ、なんだか色々あったな。気分転換に璃月港にでも行ってみようぜ。
藍硯は確かな腕前を持つ、謙虚な人よ。今後、総務司が民間工芸を広めるための企画をやるとなったら、彼女のような手工芸の達人に助けてもらわないといけないでしょうね。えっ…仕事の話は置いといて?もちろん仕事抜きでも、ぜひ璃月港に遊びに来てほしいわ。彼女とは話が合いそうだもの。
オーナーは華奢ですが、手段や仕事の腕に関しては、璃月港トップクラスでして…
第一印象が大事ってよく言うでしょ。私、万民堂で璃月港での初めてご飯を食べた時、すっごく後悔したんだよね。もっと早く璃月港に来ていれば…香菱ともっと早く知り合えたのにって!私の地元の山には珍しい食材が沢山あるよって言ったらあの子、すぐに沈玉の谷に来る計画を立てはじめたんだよ。香菱が来たら、山盛りの食材を持たせてあげないとね。