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用語

魔神戦争

無数の魔神が覇を争った戦い。勝ち残った七柱が執政となった

一次資料 5本 ゲーム内テキスト 36件

無数の魔神が覇を争った戦い。生き残った七柱が俗世の七執政となった。

今の七国の地形と国境は、この戦争の結果として引かれたものだ。璃月孤雲閣は岩神が海に沈めた戦いの跡だとされ、帰離原にはかつてそこにあった集落の記憶が残る。負けた魔神は塵に還り、その多くは名前すら伝わっていない。

勝ち残った側にも傷は残った。岩神モラクスの盟友だった塵の魔神帰終は戦いの中で命を落とし、塩の魔神ヘウリアは争いを嫌って戦わず、最後は自分の民に裏切られて滅んだ。璃月の書物にこの二柱の話が繰り返し出てくるのは、勝者の歴史の裏に何が埋まっているかを忘れないためだろう。

一次資料での用例

5
璃月風土誌/璃月風土誌·迎神
…その後、魔神戦争が終わり、璃月は徐々に栄えていく。璃月港を代表する商人である「七星」が、民衆と岩神を繋げる存在となった。そして、明確単純な形で市民に神の言葉を伝え、その年の方針を発表するのだ。…
珊瑚宮民間信仰に関する初調査/珊瑚宮民間信仰に関する初調査
…今から二千年前、稲妻はちょうど魔神戦争の末期であった。…
冒険者ロアルドの日誌/冒険者ロアルドの日誌·地中の塩
…遺跡の規模を見ると、数千年前のここは神殿と避難所だったはずだ。魔神戦争時に塩の魔神が建造したらしい。璃月の伝説によると、彼女は優しすぎる魔神だった。無慈悲な魔神たちの混戦の中、人類は微小すぎる存在だった。だが塩の魔神は冷酷な競争に参加せず、彼女は戦火で家を失った人々を連れて、ここで新たな町を建てたのだ。天地を覆すような世紀末、彼女は人々に慈愛と慰めを与え、魔神たちと元の平和に戻る方法を探していた。…
テイワット観光ガイド/テイワット観光ガイド·璃月編
…古い書物によると、魔神戦争以前、帰離原はとても栄えていた市場だったようだ。…
璃月風土誌/璃月風土誌·縁結びの毬
…この風習の起源に関しては、隣国「風の国」モンドのバドルドー祭の風習を受けた影響だという説があるが、魔神戦争より前、「塩の魔神」がまだ璃月の大地にいる頃にできた風習だという説もある。「塩の魔神」は璃月の神々のうちの一柱だが、優しすぎる故、自分の部下に殺され、残酷な魔神戦争であまりにも早い終幕を迎えた。…

この言葉が出てくる場面

12
ウェンティストーリー キャラクターストーリー3

今から約2600年前、魔神戦争はまだ続いており、世界は七神の統治下に置かれていなかった。 当時の「モンド」と呼ばれた都市は暴風に包まれ、鳥一羽も通さなかった。狂風は鳴り止まず、城内の土地と岩を水のように粉々にした。 高塔の上に君臨する風の君王は「竜巻の魔神」デカラビアン。狂風に吹かれ跪いている臣民を睥睨し、その光景を従順と捉えた彼は、満足していた。 当時のウェンティは、北境の大地で咆哮する千風のうちの一つであった。 後世に「バルバトス」と称される彼は、その時は魔でも神でもなく、風の中に流れる微小な元素精霊で、「小さな転機と希望をもたらす風」であった。 かつてのモンドで、ウェンティはある少年と出会った。少年はライアーが得意で、一番美しい詩を書くことを目標としていた。 「僕は、鳥が自由に空を飛ぶ姿が見たいな」 風の壁の中に生まれ、青空と鷹、緑の草原を見たことのない少年は言った。狂風の音は彼の声をほとんど覆い隠した。 「友よ、一緒に見に行かない?」

ストーリー キャラクターストーリー1

魈は一体何と戦っているか? 真相を婉曲的に表現するのであれば、過去の憎しみ、実現できなかった願望、敗者の嘆きと言えるだろう。 直接的な言い方をすれば、七神制度が確立される前の「魔神戦争」の中で敗れた魔神の残滓だ。 それらはモラクスに敗れ、様々な盤石の下に鎮圧された。 しかし、魔神というのは不滅の体を持っている。その意識は消えども、力と憎しみは沈泥化し、その穢れが民の暮らしを徐々に侵すのだ。 「靖妖儺舞」——真実を知る璃月の実権者は、魈が経歴してきた幾千の戦いをそう呼ぶ。 それらの戦闘には勝者がいない、終わりもない。 魈の戦いに立ち会う人もいなければ、彼に感謝する人もいないのだ。

ストーリー キャラクターストーリー2

「魈」というのはこの夜叉の真名ではなく、安全のためにと、とある人が付けた偽りの名である。 かつて、若く何も知らなかった彼は魔神に弱点を突かれ、その支配下に置かれた後、あらゆる残虐な行為を強要させられてきた。 彼は数多の人を殺め、理想を踏みにじった——敗者の「夢」を無理やり飲み込むことさえあった。彼は苦しんでいた。しかし、体が思いどおりにならない彼は逃げる術がなかった。 やがて魔神戦争の戦場で、岩神モラクスが夜叉を支配する魔神と出会った。 歴史にはこの戦争の勝敗が記されている。 「岩王帝君」は夜叉を解放し、彼に「魈」という名を与えた。 「異邦の伝説で、魈というのは数多の苦難や試練を経験した鬼怪という意味だ。お前はまさにそのようである。今後、その名を使うと良い。」

鍾離ストーリー キャラクターストーリー5

七神で最も古い一柱として、「岩王帝君」はすでに長すぎる時間を過ごした。 「岩王帝君」は今でも、魔神戦争が終わったばかりのことを覚えている。最後の七人の魔神は、それぞれ「神」の座に登り、「魔神戦争」の時代を終わらせた。彼らの性格はそれぞれ異なり、互いとの距離も離れているが、どれも「人類を導く」という責任を背負っている。 時代が変わり、七神の世代交代も少なくなかった。今となっては、最初の七神の中で残っているのは二名だけだ。「岩王帝君」とあの自由で快活な風神。 七神の中で二番目に古いのが自由で快活な風神、バルバトスだ。 2000年前、バルバトスが初めて璃月を訪れた時、「岩王帝君」は最初、この同僚は困っている、自分の助けが必要なのだと思った。 そのため、バルバトスが風から降りる前、岩の神はすでに出迎えの用意を済ませて、彼が口を開けば力を貸せるようにした。 しかし、風の神は彼に酒を渡した。 「これはモンドの酒だけど、君も飲んでみる?」 ——酒を渡すために己の責務を放棄することは、岩の神には理解できないことだ。 しかしその後、風神は何度も訪れ、璃月港を巡り歩きながら、様々な質問を彼にぶつけた。この風神の好奇心は彼の手にある酒と同じで、終わりがないのだ。 その時から、あの時代の七神はよく璃月で集まるようになった。 今でも「岩王帝君」は、あの時の酒の味を覚えている。 世界は変わり続け、馴染みのあるものは徐々に消えていく。七神の世代交代も続き、酒の席にいた七人は二人になった。 最初七神の「人類を導く」という責務も、新たに就任した神に重視されなくなりつつある。 3000年余りの時間は、丈夫な岩をも削る。 風も、彼のそばを訪れなくなった。 ある小雨の日、古の帝君は璃月港を歩き、商人が部下を褒める言葉をたまたま耳にした。 「君は君の責務を果たした。今はゆっくりと休むがいい」 …… 賑やかな人の群れの中で「岩王帝君」はその足を止めた。 「俺の責務は…果たされたのだろうか?」 神はそう自分自身に問いかけた。

鍾離ストーリー 水産物

魔神戦争時、戦火がテイワットのあらゆるところに飛び火した。魔神たちの戦争に乗じて、無数の妖魔が自身の領地を拡張しようとしていた。 その中に、まだ七神になっていなかった「岩の魔神」を困らせていた魔物がいた。 これらの魔物は深海から来たもので、柔らかい皮と鱗、俊敏な手足を持ち、体の一部を切り落とされても生き延びることができる。さらにネバネバした液体を噴射することもできる… 以上の特性だけでも十分に気持ち悪いが、恐ろしいのはこれだけではない。 一番恐ろしいことは、ヤツらがとても小さく、しかも何処にでも存在することだ。 テーブルや椅子、ドアや窓、カーテンや服、さらに茶碗の中、書籍や筆立てからもヤツらの存在を発見できる。 手を伸ばすと、冷たくてネバネバとしたものに触れてしまう。そして、これらの魔物は手を登り、きらきらと光る痕跡を残す… 璃月の先民の願いに応え、モラクスはこの魔物の消滅を引き受けた。だが、人間社会に寄生する魔物を相手に、モラクスは過去のように戦場で無数の石槍を投げたり、大地もろとも砕いたりするようなマネはできない… しかし、彼は後世に「契約の神」と呼ばれるモラクスだ。彼が約束した願いは必ず叶う。 責任感に駆られた彼は、岩の檻を自由自在に操り、これらの魔物を無数の部屋から引きずり出した… 長い殲滅作戦が終わった時、モラクスは初めて「肩の荷が下りる」という言葉の意味を理解した。 面倒すぎた殲滅と水生魔物の異臭を放つ粘液は、彼の中に強い印象を残した。 人の姿に化身した鍾離は、港都市に住んでいるが、うごめく水産物からは距離を置くようにしている。 だが、見た目から原材料が判断できない海鮮豆腐はまだ食べられるのだ。

甘雨ストーリー キャラクターストーリー5

甘雨に仙獣「麒麟」の血が流れていることは、璃月港であまり知られていない。 緋雲の丘を通る時、彼女を初めてみる者は毎回、その長い髪から伸びている物について聞く。それに対し、彼女はいつも家に伝わる髪飾りだと誤魔化すのである。 「もし、みんなに本当のことを知られてしまったら、もっと距離を取られてしまいます…」 今まで、一度も璃月の民と親しくなったことなどないが、甘雨にとって心の距離を置かれることは悲しいことなのだ。 また、それとは別にもう一つ重要な理由がある。これが「麒麟の角」であることを正直に話してしまえば、好奇心から角を触る人が現れるかもしれないからだ。 ——心理的や生理的に関わらず、角にも感覚があるのだ。 また他にも、甘雨が用心深く隠している秘密がある、それが「体型の維持」だ。 麒麟は菜食主義者だが、璃月の料理はその名を天下に轟かせるほど美味であり、たとえ野菜料理であっても食欲を抑えるのは難しい。 そのため、町での生活に慣れた甘雨は、己の体型と体重を常に気にするようになった。 気付けば美味しいものに吸い寄せられていたなんてこともしばしあり、食欲をコントロールすることはドラゴンスパインで烈焔花を見つけるのに等しいくらい困難であると彼女は考えている。 だが、たとえ困難なことであっても、甘雨は努力を怠ったりはしない。 彼女は数千年前の魔神戦争中、毬のように丸々と太っており、その体型ゆえに巨獣の喉を詰まらせたことがあった。息の出来なくなった巨獣はいとも容易く降伏したという。 その恥ずべき過去を繰り返さぬよう、甘雨は何がなんでも体型を維持すると心に強く誓っているのである。

甘雨ストーリー 神の目

麒麟は仙獣の中の仁獣であり、甘露を飲み、嘉禾を食す。 生きた虫を踏まず、生きた草を折らず、群れず、旅をせず、罠に入らず、穏やかで寛大で、温厚で優雅な一族だ。 過去に海の中で巨獣が暴れまわり、足元の大地が脅かされた時、平穏という言葉は日常の中から消え去った。 三千年前、甘雨は岩神モラクスの召喚に応え、魔神戦争において彼に助力した。 戦争が終結すると、彼女は璃月に残り、人々がより完璧な国を作り上げるための手伝いを始めた。 初代の璃月七星が補佐を必要とした時、彼女はこの任を引き受けて七星の秘書となる。 そして彼女がこの決断を下した瞬間、腰元に「神の目」が現れたそうだ。それは彼女に卓越した肉体と、世界と共鳴する力を与えた。 その時、甘雨の心は平和と安堵に満たされていた。 どんなに強くなろうとも、「神の目」を使うことはないだろう。これは璃月を守る最後の手段である。 仙獣と人間の混血として、彼女は二つの種族の架け橋となることを選択した。そして「神の目」は、その新しい責任への証人である。

閑雲ストーリー キャラクターストーリー3

歴史学者の間で主流となっている見解は、以下のようなものである。「太古より物あり。天地の上下八方に極尽あり、宇宙の四方に伸ぶ川に始終あり。六合の間に、仙人は神の誕生を待たずして生まれ、陰陽に頼らずして形を成し、草木を潤わせ、金石に融ける。此れ即ち自然と言うべし。其の始まりを知らず、終わり料り難し。」分かりやすく言えば、天地には境界があるが、神の造物でない仙人にはそれがない…ということだ。 璃月という言葉がまだ存在しなかった昔、仙人たちはすでに山野を往来していた。世を守り、人を救うことを己の責務とする者もいれば、人を害する者もいた。清斎広録には、この時期に関する記録が一部ではあるが残されている。 「旱魃猛威を振るい、赤野焼ゆるが如し。人心燻る中、誰をか恃まん。瘴気災いと化し、疫病蔓延す。人心焼焦せし中、誰か我を救ふ者あらん」 「仙人来たり、留雲蓬々。仙人来たり、借風堂々。にわかに雲が集いて、猛然と雨が降る。干ばつを払い、病を遠ざけ、民の窮地を救いたり。」 のちに「留雲借風真君」と尊敬を込めて呼ばれるようになったこの仙人は、干ばつを鎮め、危機から民を救った。当時、その恩恵にあずかった民が、感謝の意を込めてこのような記録を残したのである。 その後、魔神戦争が勃発した。人々を憐れんだ契約の神·モラクスは、留雲借風真君をはじめとする諸仙人と志を共にした。仙人たちは命に従って四方へ征戦した末に、ついに天下を平定し、世に再び晴天が訪れた。 英雄と仙人が活躍したその時代は、感慨深い想いとともに後世に語り継がれた。歴史に刻まれた仙人たちの雄姿は、無数の伝説となって璃月人が成長する過程で親しまれるようになった。しかし、人が仙人について語っていても——特に、彼女自身に関する部分を語る時——閑雲は殆ど何の感情も表に出さない。 かつて奏楽が響き渡っていた絶雲の間は次第にもの寂しさに包まれる地となり、かつて共に笑っていた友人たちは、幾人も戦争で逝ってしまった。それを思うたび、閑雲は虚しくなるのだ。旧友たちは世を守るために進んで身を戦地へ投じた。しかし友がいなくなっても尚、この無念が消えることはない。 とはいえ、誓いは必ず守る…皆、かつてそう岩王帝君と約束した。その契約にこそ、皆の信念と願いが刻まれているのだ。誓いを破り去ろうなどという考えが、閑雲の中に浮かんだことは一度たりともない。なにせ彼女は、仲間との友情を何よりも大事に思っているのだから。皆の願いを見守るためにも、絶対に璃月を見捨てることはしない。 悲しみと決意は心に渦巻き、様々な想いが胸に押し寄せては、次第に静まっていく。人の語る伝説に静かに耳を傾けていた閑雲は、最後に一言だけ口にした。 「ふむ、実にいい話だ。」

オロルンストーリー キャラクターストーリー4

もしも凄まじい根性と時間的余裕があって、「謎煙の主」の古書やウォーベンを読破したことがある者がいれば、その内容の幅広さに驚くだろう。 数百年前に連載が途絶えた稲妻の娯楽小説など、一体誰が読むと言うのだろう? 「紙が燃えた後の灰の三百六十種の形についての分析とその予言の応用記録」——こういった資料を、一体誰が整理しているのだろうか。 これら文献の出所はさておき…残念ながら、これらの資料を閲覧し、整理する者は今やオロルンくらいしかいない。 最初は、不完全な魂が過去に現れた記録がないか調べるために手を出したのだが、地脈や夜神、幽霊などの言葉が押し寄せてきたと思ったら、続いてドキュメンタリー文学やファンタジー小説の波に見舞われ…最終的にショコアトゥルの種のごとく積み上げられた資料の海に吞み込まれてしまったのである。そうしてボランティアの図書館司書となったオロルンは、当初の目的とは関係のない知識の海に溺れる羽目となった。 「もともとそこまで興味があるわけでもないのに…」さすがに少し疲れてきたオロルンは考えた。しかしすぐに、「まぁ、他にやることもないし。」と考え直した。それに、大量の時間を費やしてきたが、まったく収穫がなかったわけではない。 現時点で最も合理的な説明は、意外なことに表紙の擦り切れた怪談集から見つかった——はるか昔の魔神戦争の時代、一部の魔神は戦いで勝つために、獣の血脈と人間の血脈を融合させ、人を超えた力を持つ戦士を育てようと試みたという話があったのである。実験はほとんどが失敗に終わったが、一部の成功例が現代にまで残っているという… 「筋は通っているが、あくまで物語だろう…」そうオロルンは考えた。 「いや、物語とはいえ、あり得なくもないか…」とも考えた。 しかし、二十歳そこそこの頭で真相を突き止めるというのは、現実的でなかった。考えに考えても、結論は出せそうにない。たまには、己の無知と無能さを認め、受け入れなければならない時だってある。あるいは、面白い物語でも作って自分を納得させるのも手だ。 資料に引き続き目を通す気が失せたオロルンは、数分かけて、最も簡潔で分かりやすい理屈を導き出した—— パズルで、場違いのピースを無理に組み入れようとすると、必ずぶつかったり歪んだりして、ピースが破損してしまう。二十数年前のあの日、まさにその破損したピースだった僕は、たまたま冷たい石の上に落ちていたのだ。

イネファストーリー キャラクターストーリー4

「花燭と矢羽根の司祭」は、かつて自身の領地を完全に閉ざされた避難所に変え、理想の国を築こうとした。彼女はその計画を「シバルバー」と名付けた。これは当時、人類の伝説に登場した冥府の名である。 しかし、理由は謎だが「シバルバー」は完成後も運用されず、彼女が処刑された数十年後に、彼女が育てた人間の娘によって使われた。それも、別の領主を何千年も閉じ込めるための牢獄として。 「曙光の鏡」が分裂した際、「領主」はその力の大部分を引き継いだ。封印されているとはいえ、その存在は十分脅威である。 完全に滅ぼすとなれば、至高なる領主は死に際に激しく抵抗し、広範囲にわたって被害を及ぼすだろう。だが封印によって力を削ぎ、いずれ消滅するのを待つとしても、どれほどの歳月が必要となるかは見当もつかない。ましてや、その間に当時「矛盾」と呼ばれていた存在が——イネファが「領主」の影響を受けないとも言い切れない。 至高なる領主の力は謎に満ちている。最も簡単かつ安全な方法は、イネファを遥か向こう岸へと送り、同じ起源を持つ二つの意志を果てしなく広がる海によって隔てることだろう。 また、これはある意味でチャンスとも言える。当時すでにナタは人と龍の血に染まって長かった。イネファの境遇を考えると、海の向こう側に渡ることが、新たな居場所を見つける近道になるかもしれない。 そんな期待を胸に、イネファはナタを去った。かつて王女が龍の巣を去った時と同じように。 こうして彼女は、海と時間の波に揉まれながら、一人孤独に「居場所探し」の旅に出た。 彼女は魔神戦争直後の世界をその目で見ている。雪原からやってきた人々は暖かい場所を求めて、未知の土地に足を踏み入れ、大地を耕して村を築いた。 それから開拓時代の輝きも実見した。機械の轟音が響く中、雄大な都市国家が築き上げられ、冒険者の笑い声と金貨のぶつかり合う音がなんとも小気味よく響いた。 さらには厄災に蝕まれた荒野も目にした。「ワイルドハント」あるいは「アビス」と呼ばれるその災いは、大地を隅々まで蹂躙し、人々の心を絶望の色に染めた。 その後、途方もなく広がる闇を見た彼女は、死よりも静かな眠りに落ちた。 すべては一瞬にして時間の奔流に呑まれた。雨に溶ける涙のように、跡形もなく… 歩んできた道のりを振り返れば、無数の記憶が地面に敷き詰められている。だが、その始まりも終わりも見ることはできない。

兹白ストーリー キャラクター詳細

璃月の伝説では、かつて謎めいた白馬の仙人が存在したとされている。 その痕跡は様々な書籍や民話に残されているが、彼女がどのような人物であったかは、言い伝えごとにまったく異なっている。 彼女が白馬の姿を取って、魔神戦争で岩王がこの世の大権を握る手助けをしたという説… 琥珀色の瞳を持ち、果てしない時の流れを見通す力があったという説… また、実は月に住んでおり、人々の願いに耳を傾けながら、世の繁栄を見守っているという説など。 この仙人については多くのことが語られているが、彼女の姿を明確に描写できる者は誰一人としていない。 お茶の間の世間話も、長々と書き記された考証も、全貌を把握する手がかりには成り得なかった。 しかし、「神獣の残せし一本の羽、鳥の残せし雪上の足跡の如く」という言葉があるように、 彼女の過去は、この世に確かな足跡を残した。そして彼女の物語もいつか、誰かによって掘り起こされる日が来るだろう。

兹白ストーリー キャラクターストーリー4

璃月の仙話に登場する白馬の仙人は、実はほとんどが兹白の切り離した下尸神「兹蹻」である。 軽策荘の老人たちが語る「岩王帝君と共に戦った白馬」とは彼女のことだ。 沈玉の谷の民が語る「時の娘」も… 「八奇煉桃都」にある「金目乗黄月駒」も… 盧氏の族譜に記された「五百年もの時の隙間を飛び越えた」白馬の仙人も、彼女のことである。 魔神戦争の時代、彼女はすでに岩神によって「詹諸呑月」の絹絵の真跡から解放され、共に戦うという契約を交わしていた。 ただ、彼女の身に刻まれた時間の痕跡は、古き岩神に不思議な影響を及ぼし続けた。 そのため魔神戦争の後、自身が脅威となることを知った兹蹻は山林に身を隠し、それ以来、人前に姿を現すことはなかった。 だが、彼女は自由気ままな性格で、人前で神通力を披露するのが好きだった。人の寿命は百年にも満たないため、時間の痕跡による摩耗を受けることはほとんどない。 そのため彼女は時折、助けを必要とする人の前に姿を現した。彼らを救いながら、天地が崩れ去る前の物語をそっと伝えていきたいという密かな思いを抱いて。 だが、たとえ後世の人々が書き記した物語が彼女の意に沿うものでなかったとしても、彼女はちらりと目を通すだけで気に留めはしないだろう。 彼女はいわば人気のない荒野を自由奔放に駆ける野馬のような存在。誰も彼女の自由な足取りを縛ることなどできないのだ。 彼女は兹白の消滅から生まれたが、兹白や誰かの手綱に繋がれるべきだとは一度も思わなかった。 いつでも時の果てへと颯爽と飛び込み、「ポン」と音を立てて金色に輝く塵となって消える覚悟はできていた。

そのほかのゲーム内テキスト

36

この遺跡は古城だったけど、魔神戦争の前にすでに荒れ果てていたと思う。

安心して、本気で戦ってください——「魔神戦争」の時も、私はこうしました。

…に、イネファはナタを去った。かつて王女が龍の巣を去った時と同じように。 こうして彼女は、海と時間の波に揉まれながら、一人孤独に「居場所探し」の旅に出た。 彼女は魔神戦争直後の世界をその目で見ている。雪原からやってきた人々は暖かい場所を求めて、未知の土地に足を踏み入れ、大地を耕して村を築いた。 それから開拓時代の輝きも実見した。機械の轟音が響く中、雄大な都市国家が築き上げられ、冒険者の笑い声と金貨のぶつかり…

魔神戦争の時期は、死体の山、おびただしい数の霊、蔓延する疫病、すなわち「死」が私たち生者の世界を蝕んでいた。

七神で最も古い一柱として、「岩王帝君」はすでに長すぎる時間を過ごした。 「岩王帝君」は今でも、魔神戦争が終わったばかりのことを覚えている。最後の七人の魔神は、それぞれ「神」の座に登り、「魔神戦争」の時代を終わらせた。彼らの性格はそれぞれ異なり、互いとの距離も離れているが、どれも「人類を導く」という責任を背負っている。 時代が変わり、七神の世…

…の谷の民が語る「時の娘」も… 「八奇煉桃都」にある「金目乗黄月駒」も… 盧氏の族譜に記された「五百年もの時の隙間を飛び越えた」白馬の仙人も、彼女のことである。 魔神戦争の時代、彼女はすでに岩神によって「詹諸呑月」の絹絵の真跡から解放され、共に戦うという契約を交わしていた。 ただ、彼女の身に刻まれた時間の痕跡は、古き岩神に不思議な影響を及ぼし続けた。 そのため魔神戦争の後、自身が脅威となることを知った兹蹻は…

昔の魔神戦争と比べたら、龍災なんて子供騙しみたいなもんだよ。それに、怪我人もそんなにいなかっただろう。

主は決して悪逆非道な者ではない。かつてあの方は多くの夢をもたらしてくれた。本当の悪とは、まさに「魔神戦争」を指すのじゃろう…聡明なおぬしらのことじゃ、我が説明するまでもなかろう。

…したとされている。 その痕跡は様々な書籍や民話に残されているが、彼女がどのような人物であったかは、言い伝えごとにまったく異なっている。 彼女が白馬の姿を取って、魔神戦争で岩王がこの世の大権を握る手助けをしたという説… 琥珀色の瞳を持ち、果てしない時の流れを見通す力があったという説… また、実は月に住んでおり、人々の願いに耳を傾けながら、世の繁栄を見守っているという説など。 この仙人については多くのことが語…

…めて呼ばれるようになったこの仙人は、干ばつを鎮め、危機から民を救った。当時、その恩恵にあずかった民が、感謝の意を込めてこのような記録を残したのである。 その後、魔神戦争が勃発した。人々を憐れんだ契約の神·モラクスは、留雲借風真君をはじめとする諸仙人と志を共にした。仙人たちは命に従って四方へ征戦した末に、ついに天下を平定し、世に再び晴天が訪れた。 英雄と仙人が活躍したその時代は、感慨深い想いとともに後世に語…

魔神戦争時、戦火がテイワットのあらゆるところに飛び火した。魔神たちの戦争に乗じて、無数の妖魔が自身の領地を拡張しようとしていた。 その中に、まだ七神になっていなかった「岩の魔神」を困らせていた魔物がいた。 これらの魔物は深海から来たもので、柔らかい…

海祇の民にとって、魔神戦争に関する伝説は苦いものである。千年にも渡って歌われている島唄の中で、「曚雲」という巫女が、巨大な海獣に乗り、大蛇と戦った。そして、悲壮な名を残した。

魔神戦争は残酷だ。敗れた苦痛を味わわせるよりも、彼らは彼女を自由にしたかった。

…で優雅な一族だ。 過去に海の中で巨獣が暴れまわり、足元の大地が脅かされた時、平穏という言葉は日常の中から消え去った。 三千年前、甘雨は岩神モラクスの召喚に応え、魔神戦争において彼に助力した。 戦争が終結すると、彼女は璃月に残り、人々がより完璧な国を作り上げるための手伝いを始めた。 初代の璃月七星が補佐を必要とした時、彼女はこの任を引き受けて七星の秘書となる。 そして彼女がこの決断を下した瞬間、腰元に「神の…

それって魔神戦争のことか?

…もので、まるで幾千もの自然界の妙音を具現化したような音色を持つ。繊細な音を一つ一つ復元することで美しい調べを再現し、旋律を風と共に洞天の隅々まで漂わせる。 遠く魔神戦争よりも前から、音楽は人々の生活に欠かせないものであった。労働の際には明るい歌が歌われ、重要な儀式では厳粛な音楽が奏でられ、出陣の前には鼓が打ち鳴らされる…ある仙人は、璃月各地の音楽を記録し、洞天でゆっくりと楽しむ。また、時には仲の良い客人が…

魔神戦争時代、魔神たちはテイワット大陸を奪い合い、力と知恵を尽くし戦った。

「…この遺跡は、魔神戦争時代の古い建築と似ている。もう少し研究する必要があるな…」

ああ。魔神戦争中は、その姿の留雲真君とよく肩を並べて戦っていた。

アタシたちの祖先は、かつて魔神戦争中に「塩の魔神」に守られた民だった。

…に、大量の時間を費やしてきたが、まったく収穫がなかったわけではない。 現時点で最も合理的な説明は、意外なことに表紙の擦り切れた怪談集から見つかった——はるか昔の魔神戦争の時代、一部の魔神は戦いで勝つために、獣の血脈と人間の血脈を融合させ、人を超えた力を持つ戦士を育てようと試みたという話があったのである。実験はほとんどが失敗に終わったが、一部の成功例が現代にまで残っているという… 「筋は通っているが、あくま…

へえ、そうなのか?魔神戦争のときのこいつって、どんな感じだったんだ?

…人を殺め、理想を踏みにじった——敗者の「夢」を無理やり飲み込むことさえあった。彼は苦しんでいた。しかし、体が思いどおりにならない彼は逃げる術がなかった。 やがて魔神戦争の戦場で、岩神モラクスが夜叉を支配する魔神と出会った。 歴史にはこの戦争の勝敗が記されている。 「岩王帝君」は夜叉を解放し、彼に「魈」という名を与えた。 「異邦の伝説で、魈というのは数多の苦難や試練を経験した鬼怪という意味だ。お前はまさにそ…

…ているか? 真相を婉曲的に表現するのであれば、過去の憎しみ、実現できなかった願望、敗者の嘆きと言えるだろう。 直接的な言い方をすれば、七神制度が確立される前の「魔神戦争」の中で敗れた魔神の残滓だ。 それらはモラクスに敗れ、様々な盤石の下に鎮圧された。 しかし、魔神というのは不滅の体を持っている。その意識は消えども、力と憎しみは沈泥化し、その穢れが民の暮らしを徐々に侵すのだ。 「靖妖儺舞」——真実を知る璃月…

今から約2600年前、魔神戦争はまだ続いており、世界は七神の統治下に置かれていなかった。 当時の「モンド」と呼ばれた都市は暴風に包まれ、鳥一羽も通さなかった。狂風は鳴り止まず、城内の土地と岩を水のように粉々にした。 高塔の上に君臨する風の君王は「竜巻の魔神」デカラビアン…

私の小説はまだ書き終わっていないのだ。魔神戦争時代、仙術が人間界に広まって、三つの流派の術がそれぞれ発展した…という話なのだが。

…ゴンスパインで烈焔花を見つけるのに等しいくらい困難であると彼女は考えている。 だが、たとえ困難なことであっても、甘雨は努力を怠ったりはしない。 彼女は数千年前の魔神戦争中、毬のように丸々と太っており、その体型ゆえに巨獣の喉を詰まらせたことがあった。息の出来なくなった巨獣はいとも容易く降伏したという。 その恥ずべき過去を繰り返さぬよう、甘雨は何がなんでも体型を維持すると心に強く誓っているのである。

何しろ、妾も魔神戦争に関わった身。中には妾があの時「打ち砕いた」者もいたかもしれぬからな。

魔神戦争の時代、善悪を判断する基準は今とは違う。

本に書いてあるのは、「魔神戦争」時期に敗れた魔神の怨嗟が、疫病や怪異や変異を生み出すとかなんとか…

我々千岩軍の前身は千年前の魔神戦争で活躍した「千岩団」だ。

ここは孤雲閣。魔神、もしくは魔神戦争の歴史を研究したければ、ここが最高の場所になる。

そしてヒントは、魔神戦争に関する文章の中にある。

帰終が世を去ってから魔神戦争はより熾烈さを増し、我は留雲真君と共に凄惨な戦いに幾度となく身を投じた。当時の留雲真君は寡黙で口数が少なく、言葉を発するのは呪符を使うときぐらいだった。

うん、今君が踏んでる土地は数千年前の魔神戦争の戦場だ。

あなたも知ってますよね!魔神戦争で死んだ伝説の魔神が、この世に苦痛をもたらす呪いをかけたっていう。

一緒に語られる言葉

6

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