氷の女皇
氷神ツァリツァ。ファデュイを率いる
スネージナヤを統べる氷神。ツァリツァの名で呼ばれ、Ver.7.0でアナスターシャという名が明かされた。
七神の中で唯一、天理に反旗を翻すことを明言している。ファデュイを各国に送り込み、神の心を集めているのはそのためだ。
分かっていないことが多い神でもある。スネージナヤの理念は公式に発表されていないし、なぜ天理に背くのかも語られていない。ただ、他の神々が彼女について語るとき、そこには敵意より哀れみに近い響きがある。かつての女皇は今と違ったのだ、という含みを、複数のキャラクターが別々の場面で漏らしている。
一次資料での用例
1この言葉が出てくる場面
3故郷に戻った後、少年には少し変化があった。 臆病や躊躇いを捨て、軽薄で自信に満ちた姿になった。 まるで、彼こそがこの世界の中心であり、戦いそのものは彼のために存在するようだった。 闘争は常に変化をもたらす。予測不能の変化は、万華鏡のようにアヤックスを吸い込んだ。 父親から見れば、元々やんちゃだった三男が、さらに暴れん坊になり、平和なモレペソク、別名「海屑町」に数々のトラブルを引き起こした。 というよりも、彼が闘争の中心になり、彼が行くところでは必ず争いが起きる。——そして、彼自身もそれを楽しんでいる。 ついにある日、危うく死人を出しかけた喧嘩の後、父は仕方なく、愛する息子をファデュイ徴兵団に送り込んだ。 ファデュイの厳しいルールによって、息子の性格が改善されるだろうというのが父親の願いだったが、実際目にしたのは、完全武装したファデュイが一人のガキにボコボコにされ、逃げ出した光景だった。 この件で、父親は大いに失望したが、ファトゥス第五位「プルチネッラ」は、タルタリヤの存在に興味を持つようになった。 彼はアヤックスの戦闘力に驚き、その闘争の中心にいる己を楽しむ性格に、興味を持つようになった… 「プルチネッラ」は処罰という名目で、アヤックスをファデュイの傘下に入れた。下っ端として働いてもらい、「氷の女皇」のために戦うことを命じた。 こうして、ファデュイの戦闘は、少年の限りなき征服の欲望を満たし、彼の膨れ上がった自我も、強敵に勝った快感で満たされていった… そして、ついにアヤックスは、ファデュイの「執行官」として抜擢された。「公子」タルタリヤの名を手に入れ、スネージナヤで最も権力を持つ人間の一人になった。 しかし、タルタリヤになったことは終点ではなく、世界を征服する野望の一小節にすぎない。
タルタリヤの「邪眼」は、過去の栄誉を象徴する勲章であり、現在の力の証でもある。 邪眼を授かり、ファトゥスになったあの日のことを、彼は未だにはっきりと覚えている。 冷酷かつ荘厳な神「氷の女皇」の前で、ファデュイ最初の執行官「道化」は、彼にこの勲章を授けた。 あれは恐るべし魔獣を討伐した褒美であり、無数の戦いを乗り越えてきた記念でもある。 だが、タルタリヤは特に喜びを感じなかった。あれは、戦士として当たり前の栄誉だったからだ。 新しい「仲間」の怪訝な顔も彼は無視した。他人の指摘や誹謗は、彼にとって無意味である。 「公子」になった少年が唯一尊敬する相手は、高台に鎮座する女皇のみである。 それは、女皇からより広い舞台と戦いの理由を授かったからだけでなく、彼女の睥睨の目付きも一因だ—— その目付きは、冷酷で純粋で傲慢で鋭かった。 彼女は尊い神であると同時に、真の戦士でもある。 こうして邪眼を授かった「公子」は、スネージナヤで唯一無二の女皇に忠誠を誓った。
もし誰かが好奇心に駆られてこの一部始終を見ていたなら、きっとこう思ったに違いない——フリンズの言っていることは本当なのか?答えはノーだ。だが同時に、彼が嘘をついているのかと問われれば、それも違う。彼の物語は嘘というよりも、むしろ控えめに語られた伝説と呼ぶべきものだ。そして、その伝説に登場する主人公が——たとえ不思議に満ちていようと偉大であろうと——必ずしも名を残すとは限らない。 ツァーリ・ベールイの時代を振り返り、あのパーティーに焦点を当ててみよう。パーティーに興味を示さず、最後には賭けに敗れたという口実で他人に宝石を渡したフェイの貴族——キリル・チュードミロヴィッチ・フリンズ。その宝石を受け取ったのは、スネージナヤ南部出身のソコロフ姓を持つ、無名の人物であった。長い年月を経て、その子孫は冒険者協会のメンバーとなった。その無関係に思える二者の間で、唯一の接点となったのが「北の涙」である。伝承によれば、それはスネージナヤの軍人が北方で示した勇気から生まれ、持つ者を守る力を秘めているという。キリルはツァーリが多くの貴族に恩賜を与えていた時代にそれを手に入れた。後にそれを手放すと同時に、彼もまた消息を絶った。 その地で語り継がれる話では、姿を消した貴族——蒼炎のキリルは元々氷原で亡き魂を導く、一筋の青い炎だったという。ただ火はいつか必ず燃え尽きるもの。氷の女皇がツァーリ・ベールイから皇位を継承した頃にはまだ宮廷にいたが、長く留まることはなかった。彼が去った理由については、いくつかの憶測が語られている。皇帝への不満か、あるいは女皇への不満か、それとも口にしてはならない言葉を漏らし粛清されたのか。ある説では、キリルの消失は政局とは無関係で、ただ一筋の炎が寿命を迎えたことにより自然と燃え尽きただけとも言われている。この考えを支持する者はこう主張する——すべての物事を政局に結びつける必要はない。宮廷の内情など、誰に分かるというのか、と。 キリル・チュードミロヴィッチ・フリンズの家紋と姓は、今もなおスネージナヤの貴族名簿に残っている。彼は確かに宮廷に籍を置いていたが、従者を抱えることはなかった。やがて時代の移ろいと共に、スネージナヤの炎は完全に赤へと取って代わり、かつて青い炎を崇めていた地域も次第に衰微していった。人々は最終的に、まるで新政権を受け入れるかのように、赤い炎が氷原の隅々にまで燃え広がることを受け入れたのである。 これまでのキリルにまつわる話は、「ライトキーパー」 のフリンズも耳にしたことがある。彼はそれを称えて拍手し、伝説というものは常にどこか神秘的に語られるものであると褒めそやした。そしてまた、その興味深い逸話こそが古銭や宝石を集める動機の一つであると言った。フリンズは収蔵品を人に見せることを惜しまない。「ライトキーパー」のトップであるニキータも、実際にその収蔵庫を訪れ鑑賞する機会に恵まれたという。フリンズはしばしこう口にする——収集という趣味は、決してお金のかかるものではないと。人々が大金を要すると考えるのは、目に見えて高価な宝石にばかり意識を向けるからであり、世に知られる宝石などほんの一握りにすぎないという。大半の宝石は高値で取引されないそうだ。 例えば、物語に登場する「北の涙」は今、偶然にもフリンズの手元にある。透き通って美しい石ではあるが、付加価値に乏しく、より伝説性を帯びた宝石には遠く及ばなかった。かつてそれを受け取ったソコロフも、売却を考えたことはあったものの、思うような値はつかなかったという。結局、その宝石は何代にもわたって受け継がれ、ようやくまともな値段で手放されることとなったのだ。 物語の中で幾度も言及されるキリルについてだが、もし本当にそのような貴族が存在したのなら、おおかたスネージナヤの政変に不満を持って去ったのだろう。彼がその後どこへ向かったかは、世間の人々にとって取るに足らぬことであった。当時のスネージナヤ人の心の中で、絶対に欠かせない人物はツァーリと女皇のみ。もしキリルが誰かと政治的な観点ですれ違いを起こしていたのなら、早々に姿を消すことこそが最善の策だったに違いない。
そのほかのゲーム内テキスト
7…は、過去の栄誉を象徴する勲章であり、現在の力の証でもある。 邪眼を授かり、ファトゥスになったあの日のことを、彼は未だにはっきりと覚えている。 冷酷かつ荘厳な神「氷の女皇」の前で、ファデュイ最初の執行官「道化」は、彼にこの勲章を授けた。 あれは恐るべし魔獣を討伐した褒美であり、無数の戦いを乗り越えてきた記念でもある。 だが、タルタリヤは特に喜びを感じなかった。あれは、戦士として当たり前の栄誉だったからだ。 …
…人類と人類以外の双方から脅威を受けていた。 人類以外の脅威というのは、非人類によって結成された「アビス教団」のこと。 人類内部の脅威とは、スネージナヤの神である氷の女皇の野望。 アビス教団は風神の眷属——モンドの「四風守護」の東風の龍を腐敗させた。 スネージナヤの使節団は口実をつけて、モンドに圧力をかけた。 内外の危機に直面する時、モンド神が戻ってきた。風の神は吟遊詩人と化し、あなたと共に巨龍を救い出すこ…
…消息を絶った。 その地で語り継がれる話では、姿を消した貴族——蒼炎のキリルは元々氷原で亡き魂を導く、一筋の青い炎だったという。ただ火はいつか必ず燃え尽きるもの。氷の女皇がツァーリ・ベールイから皇位を継承した頃にはまだ宮廷にいたが、長く留まることはなかった。彼が去った理由については、いくつかの憶測が語られている。皇帝への不満か、あるいは女皇への不満か、それとも口にしてはならない言葉を漏らし粛清されたのか。あ…
#:岩神と氷神が「契約」を交わしたとは知らなかった。 :契約の内容は、一体どんなものだったんだろう… パイモン:どんなにすごい人でも、「氷の女皇」と取引するのは安全じゃないとオイラは思うぞ! :それはそうだけど… :モラクスは全ての神の中で、「契約」の本質を最も理解してる神だから… :彼がそれについて考えてないはずがないと思う。 パイモン:おう、モラクス本人は自信あるみたいで、「全…
…争の中心にいる己を楽しむ性格に、興味を持つようになった… 「プルチネッラ」は処罰という名目で、アヤックスをファデュイの傘下に入れた。下っ端として働いてもらい、「氷の女皇」のために戦うことを命じた。 こうして、ファデュイの戦闘は、少年の限りなき征服の欲望を満たし、彼の膨れ上がった自我も、強敵に勝った快感で満たされていった… そして、ついにアヤックスは、ファデュイの「執行官」として抜擢された。「公子」タルタリ…
#:岩神と氷神が「契約」を交わしてたなんて知らなかった。 :契約の内容、一体どんなものだろう… パイモン:どんなにすごい人でも、「氷の女皇」と取引するのは安全じゃないとオイラは思うぞ! :それはそうだけど… :モラクスは全ての神の中で、「契約」の本質を最も理解している神だから… :彼がそれについて考えてないはずがないと思うの。 パイモン:おう、モラクス本人は自信あるみたいで、…
スネージナヤの組織、「氷の女皇」に忠誠を尽くしている。 その執行官が今、「神の心」を集めている。