酒香ただよう手紙
書籍 / ★

酒香ただよう手紙

全 1 巻182 文字

酒香ただよう手紙 182 文字

ほのかにただよってくるお酒の香りからは、この手紙がどのような環境で書かれたか、想像がつく。手紙を出した男も、この手紙が届くとは期待していないようだ。

久しぶりだな、元気にしてたか? 二人は今、スメールを旅していると聞いた。 俺もちょうど仕事の都合でオルモス港に出張に来ているんだ。 ここ最近は、 午後になったらジャファータバーンで一杯飲むようにしてる。 もし俺が幸運に恵まれ…この手紙がお前のもとに届いたのなら、 俺のところに来て、昔話に花でも咲かせようぜ。 運命の定め、だと思ってな。 ——お前の忠実な親友ガイア