神の目を模した人工物。力と引き換えに使い手を蝕む
ガイア·アルベリヒが「神の目」を手に入れたあの夜、モンドの空から大雨が降っていた。 この日の午後、クリプス·ラグヴィンドが無理やり邪な力を使用し、結局「邪眼」の反動に襲われた。父を苦しみから解放しようと、ディルック·ラグヴィンドは自らの手で父にとどめを刺した。 養子であるガイアは隣で見ていただけであった。養子の彼は親子の惨劇に溶け込めなかった。 あの夜、クリプスを弔うようにモンドの空から大雨が降っていた。 ガイアには人に知られていない一面がある——彼はカーンルイアがモンドに送り込んだスパイであった。この使命を果たすために、生みの父はガイアを異国に見捨てた。当時のガイアを引き取ったのはクリプスとモンドであった。 カーンルイアとモンドが戦争になったら、どっちにつく?自分を見捨てた生みの父と自分を引き取ってくれた養父、どっちを助ける? 長い間、ガイアはこの答えのない問題で苦しんでいた。本音を言わない彼にとって、忠誠と使命、真心と幸福は同時に手に入れない。 だがクリプスの死がこのバランスを崩した。苦しみから解放されたと同時にガイアは自分の利己的な気持ちを恥と思った。養子であった彼はクリプスを救うべきであったが、彼は間に合わなかった。義兄弟として彼はディルックと共に苦しみを分かち合うはずであったのに、彼はただ後ろに隠れて古い陰謀を考えていた。 罪悪感に追われて、ガイアはディルックの部屋のドアを叩いた。土砂降りの雨が嘘の匂いを洗い流し、ガイアの秘密は暴かれた。 ディルックが憤るのをガイアはもう予想した。兄弟二人が剣を抜き相手に向けた。嘘つきの報いだと、ガイアは心に思っていた。 だが戦いが始まると、ガイアは初めて身体中に迸る凄まじい元素力を感じた。今までディルックの影響で彼はずっと自分の実力を隠していた。全力を出して自分の兄と向き合ったのは今回で初めてであった。 冷たくて、脆い元素の力が剣先を経由しディルックの炎へと。赤と青の力がぶつかり、凄まじい嵐を形成した。そしてガイアの「神の目」はこの時に誕生した。 あの日から、ガイアと彼の義兄弟の間に少し変化が起こった。だが彼は一切口にしない、自分の「神の目」の由来を教えないように。 たとえそれが全力の一戦の記念、家族に本音を語った結果でも、ガイアはそれを自分への警告としか思っていない。そして嘘の重みを背負いながら生きていくと。
騎士の肩書きと「神の目」を捨てた後、ディルックはワイナリーの業務をメイド長に任せ、一人でモンドを出た。七国を巡る旅の中で、ディルックは自身の求める秘密に徐々に近づいた。 全ての手がかりは「ファデュイ」——巨獣のような大組織に繋がっている。彼らは「神の目」の模造品「邪眼」を密かに作り出した。それは、使い手を侵食するものであり、父親を殺した元凶でもある。 父がこんなものを探し求めたのは、正義を貫く力を手に入れたかったからだろうか? 今となっては、ディルックにそれを知るすべはない。しかし真実を全て知る前に、退きたくはなかった。 荒野で生きる鷹のように、ディルックは殺戮と狩りの旅を続けた。数え切れないほどの戦いの中で、体が傷だらけになっても、彼の気持ちが揺らぐことはなかった。そして、彼の実力も戦いの中で磨かれ続けた。 しかし「ファデュイ」の11人の執行官も只者ではない。ディルックが何度もファデュイの拠点を破壊した後、執行官が彼の元にやってきた。 生死の境をさまよった彼を、北大陸から来た地下情報網の観察者が助けた。観察者曰く、自分はディルックを長い間「観察」し、そのやり方を認めているとのことだ。 命拾いしたディルックは長い怒りから目覚め、自分のやり方を見直すことにした。その後、彼はその地下情報網に加入した。 騎士団に入った頃のように、ディルックは最も真剣な態度で全てに臨み、自身の天賦の才で情報網の上層部に近づいていった。 地下情報網では、自ら名誉や身分、名前すら捨てた戦士はいくらでもいる。彼らと長く過ごしたディルックは、父親の死で打ち砕かれた信念を取り戻すことはできるのか…?
クリプスの人生には、2つの悔いが残っている。1つは騎士になれなかったこと。もう1つは「神の目」を授からなかったこと。 そのため、ディルックが「神の目」を手に入れた瞬間、彼は自分と父の理想がやっと神に認められたと思った——自分はやっと、父の期待に応えられた。 数年後、ディルックの父は暗い日に亡くなった。「神の目」の中に燃える期待と理想は、あの夜の大雨に消された。 善良な正直者でも、何の前触れもなく亡くなる。正義を守ることとは、所詮こんなものか? 「神の目」は騎士になることと同じだ。何の役にも立たず、大切なものも守れず、ただ見捨てられる。 自分の弱さに気づいた時、「神の目」は邪眼のような厄介物になった。 偽りの美名は必要ない。彼が欲しがったのは、全てを燃え尽くす炎と揺るぎない信念であった。信念だけが、真相を探究する人を呼び起こせる。炎だけが、正義を封印する氷を溶かせるからだ。 モンドに戻った後、「神の目」もディルックのそばに戻った。洗練されたディルックは、父の意志を継いだ英雄になった。毎晩、彼はモンドのために裏で戦っている。 彼は過去を語らないが、否定もしない。 人生の道に迷う人にとって、「神の目」は神から授かった導きの灯りかもしれない。 だが、強い信念を持つ人にとって、「神の目」は力の延長、意志の具現化、経歴の勲章と過去を振り返る標識である。
タルタリヤの「邪眼」は、過去の栄誉を象徴する勲章であり、現在の力の証でもある。 邪眼を授かり、ファトゥスになったあの日のことを、彼は未だにはっきりと覚えている。 冷酷かつ荘厳な神「氷の女皇」の前で、ファデュイ最初の執行官「道化」は、彼にこの勲章を授けた。 あれは恐るべし魔獣を討伐した褒美であり、無数の戦いを乗り越えてきた記念でもある。 だが、タルタリヤは特に喜びを感じなかった。あれは、戦士として当たり前の栄誉だったからだ。 新しい「仲間」の怪訝な顔も彼は無視した。他人の指摘や誹謗は、彼にとって無意味である。 「公子」になった少年が唯一尊敬する相手は、高台に鎮座する女皇のみである。 それは、女皇からより広い舞台と戦いの理由を授かったからだけでなく、彼女の睥睨の目付きも一因だ—— その目付きは、冷酷で純粋で傲慢で鋭かった。 彼女は尊い神であると同時に、真の戦士でもある。 こうして邪眼を授かった「公子」は、スネージナヤで唯一無二の女皇に忠誠を誓った。
ハハッ、強くなれるなら、「神の目」でも「邪眼」でも、アビスの罪人から学ぶことさえも厭わないさ…
リネットが神に選ばれて以来、果たすべき任務はますます難しく危険なものになっていった。 恐ろしい危険を伴う作戦やあまりにも過酷な隠密行動は神の目を持ったリネットにしか達成できず、次第に二人が別れて任務を遂行するケースも増えてきた。 リネがそれに順応できなかったのは、小さな頃からいつも二人で一緒に過ごしてきたからという理由だけではない。離れることに動揺しているのが、自分だけではないことを理解していたからだ。 これまでと同じように常にリネットの側にいて、できる限り助けてやりたい。それが彼の譲れない願いだった。 あるいは——心が純粋ではなくなったから、自分には神に見守られる資格が与えられないのだろうか…そうリネは考えた。二人の間にある大きな力の差は一向に埋まらない。ならば… リネは慎重に「お父様」と対面し、リネットと作戦を共にするために奇怪で危険をはらむ「邪眼」の力を手にしたいと提案した。 「お父様」はしばらく黙り込んだのち、リネに対して珍しく怒りの表情を見せた。身をすくませる斜めの十字架は、今にもリネの魂を射抜いてしまいそうだ。 「リネットはそれを望んでいるのか?」 短くも力強い質問は、リネの心に張り詰めていた糸を断ち切った。目まいの中で、妹の言葉が再び頭の中を巡った。 ——「エゴを満たすための思いやりを必要とする人なんていない。」 問うまでもなく、わかった。「邪眼」を使ってでも、妹と作戦を共にしたいという考えは許されることがないだろう。リネは、自分の考えがどれほどでたらめなものであったかを痛感した。 「お父様」は立ち去った。リネが力不足を感じたのはこれが初めてのことではなかったし、彼はもう答えを見つけていたのだと、「お父様」は気づかせてくれた。 リネは部屋に閉じこもって、「お父様」の言葉の意味を理解した——兄妹が街を放浪していた頃、リネが見つけた答えは「マジック」だった。ならば、今出せる答えは何だろう? リネは、リネットの最近の任務リストを見つけ出すと、各任務の計画フローを細かく分析して妹の取りうる行動を脳内でシミュレートした。 ターゲットに接近する時に、そこまで危険な谷を通る必要があるだろうか? 現場から離脱する時に、そこまで流れが急な川に飛び込む必要があるだろうか? ——否。神の目の光に覆われて、リネット自身が見えなくなっているだけだ。 リネは、リネットの行動について綿密な計画を組み立てた。妹に対する理解に基づいて最適なルートを決めるとともに、極めて実用的な道具を作り、最も適切な合流ポイントを定めた。 兄妹の信頼関係は変わらず、任務に行く時のリネットの目には、以前のような張り詰めた様子がなくなった。そして指定のポイントで合流できた時には、幸せそうに抱きしめ合った。 家族を守りたいという純粋な願いは、神に選ばれるかどうかによって変わるものではなかったのだ。 しかし完璧な計画だったとしても、想定外の状況をすべて予測するのは難しい。何十回も順調に任務をこなした頃、館の子供たちはある裏切りに巻き込まれ、リネットの足跡も露呈してしまった。 兄妹の目の前にあるのは、切り立った崖。すべてはリネットが神の目を手に入れたあの夜の再演のようだった——しかし今回は、リネが眼前の危機を逆転させる番だった。 緊急用のパラグライダーを開いて、リネットを抱えて飛び降りる。その瞬間、追っ手がやってきて続けざまに発砲した。 リネは懸命に方向をコントロールし、幾度も銃弾を避けたが、いくつかがパラグライダーに命中した。ついにパラグライダーはバランスを失い、二人は地面に向かって墜落していった… それでもリネは歯を食いしばり、諦めようとはしなかった。たとえ運命がやっと見つけた「家族を守る」という答えを否定したとしても、最後まで抗ってみせる。 この速度で落ちれば決して助からないことを知っていた追っ手たちは余裕の表情を浮かべた。しかしその時、突然上空で炎が燃え上がり、パラグライダーは近くにある流れが急な川のほうへと向かっていった。 炎の力は墜落方向を大きく変え、風の力が二人を衝撃から守った。月夜の下で絡み合って広がった二つの光は、フィナーレで沸き起こる拍手のように、ゆっくりと消えていった。 リネは手の平の中で輝く神の目を見つめていたが、その意味を推し測ろうとはしなかった。すでに彼にとって、それは重要なことではなかったからだ。
女皇に謁見し、邪眼とともに「アルレッキーノ」という名を受け継いだあと、若き「召使」はある人物との面会を許された—— 統括官「道化」の表情は、顔の半分を覆った仮面に隠されて見えなかった。 「貴様が未だ不満や疑念を抱いていることは知っている。貴様の質問に五つ…世界に関する、或いは貴様自身に関する疑問に答えてやろう。」 「我輩に何らかの保証を求めたり、ファデュイの規則や女皇陛下の理想について問うたりすることについては、この五つに含めない。包み隠さず答えると約束しよう。」 しかし「道化」の示した誠意を、彼女が完全に信じることはなかった。 「では私からも一つ——ごまかしや曖昧な返答、言葉遊びや嘘はやめてくれ。」 「慎重だな…では、貴様が抱いているであろう最初の質問に答えよう。なぜ貴様が選ばれたのか、そして、なぜ貴様が我々の選択を受け入れねばならぬのか——『未熟な者は理想のために死ぬが、成熟した者は成し遂げるために生きる。』——これが答えだ。」 …… 「三つ目の質問。私がよく夢で見る赤い月と私が持っている力は一体何だ?」 「我輩はかつて、地下にある古国の最後の王朝に仕えていた。その王朝の名は『黒日』。それより前の王朝は『赤月』だった。貴様が生まれる前の秘密について知りたければ…『恋に落ちたレオブラント』という書籍を求めて読むがいい。我輩が学術に励んでいた頃、その類の本はあまり読まなかったものだが、偶然読む機会に恵まれたのだ。物語自体は虚実入り混じるものだったが、重要な細部においては抜けも誤りもなかった。」 …… 「五つ目の質問。すべてが終わったら、私と壁炉の家の子供たちはどうなる?」 「正直に言えば、我輩の理想の中には貴様らの誰も存在しない。我輩はただ『愚者の道義』を実践するのみだ。だがその後については…女皇陛下はきっとすべての者を愛する神に戻ってくださることを保証しよう。彼女の理想のもと、すべての者の願いが叶うだろう。」 「愚者の道義」は曖昧な言葉でごまかしているようにも感じられたが、アルレッキーノはそれらの答えを受け入れることにした。愚者への五つの質問を終えて、視界を覆っていた霧は徐々に晴れていった。 「アルレッキーノ。」 踵を返して立ち去ろうとしたところを「道化」に呼び止められ、アルレッキーノは振り返った。 「世界の真相を究明するよりも、世界がどこへ向かうべきかを考えるべきだ。」 再び背を向けて、歩み始める。響く足音が、返答の代わりであった。
アルレッキーノの力は様々なところに由来する。 彼女の体内で燃え盛る古の凶月血炎。その高貴な血筋は呪いであると同時に、天賦の才でもある——これが、彼女に与えられた最初の力だ。 また、慈悲深き女皇が彼女の母殺しの罪を赦し、授けた邪眼——女皇に認められた証でもあるこれは、彼女に与えられた三つ目の力だ。 そして一つ目と三つ目の間、まだ彼女が「ペルヴェーレ」という名だった頃に、彼女は神の目を授かった。 クリーヴがまだ生きていた頃、ペルヴェーレは彼女に「お母様」を暗殺する計画を持ちかけたことがある。しかし、自信がなかったのか、或いは肉親の情に縛られてか、クリーヴは応じなかった。 冷たい刃に身体を貫かれ、クリーヴの運命は終わりを迎えた。しかし少なくとも死を迎えるその瞬間、自由を手に入れた彼女は幸せだった。 一方、生き残ったペルヴェーレの運命の歯車は、動き始めたばかりであった。 「王」を選抜する実験は終わったが、「お母様」の野心は留まる気配がなかった。 ペルヴェーレは、一度投げ出された計画を独り完遂すると決めた。 その日から、彼女は粛々と「お母様」との力の差を計算し始めた。彼女の武術は「お母様」から教わったもので、その血筋に宿る力も「お母様」はすべて把握していた。 子供の中では抜きん出た「王」とはいえ、大人からすればただの雛鳥に過ぎなかったはずだ。 しかし、どんな逆境も彼女を諦めさせることはなかった。 度重なる戦いで満身創痍になっても、まだ完全に制御できない凶月血炎が腕を真っ黒に染めても、彼女はただひたすら実力を磨き続けた。 そんなある日、冴えた月明かりが差し込む夜…何の前触れもなく、目の前に神の目が現れた。 真円の神の目は月とぴったり重なって、玉のごとく透き通ったそれは眩しい月を赤く染めた—— それは彼女の願いに応えたのだろうか?それとも、夜もなく昼もなく、何百回と考え続けてきたことがついに実を結んだに過ぎないのだろうか? どのみち答えは得られまいし、その問いに彼女自身も、さしてこだわる気はなかった。 アルレッキーノはただ、静かに神の目を心臓に一番近いところに隠し、「お母様」に小さな「サプライズ」を用意した。 ファデュイ執行官、アルレッキーノは、如何なる神にも頭を垂れることはないが、七神制度を象徴するこの神の目だけは大切に保管している。 それは彼女が運命に抗い、自らの未来を切り開いた証だからである。
…る古の凶月血炎。その高貴な血筋は呪いであると同時に、天賦の才でもある——これが、彼女に与えられた最初の力だ。 また、慈悲深き女皇が彼女の母殺しの罪を赦し、授けた邪眼——女皇に認められた証でもあるこれは、彼女に与えられた三つ目の力だ。 そして一つ目と三つ目の間、まだ彼女が「ペルヴェーレ」という名だった頃に、彼女は神の目を授かった。 クリーヴがまだ生きていた頃、ペルヴェーレは彼女に「お母様」を暗殺する計画…
「邪眼」は女皇陛下自ら与えてくださった宝物だ。強い力があって、それがあれば、信仰も「神の目」も、所詮子供騙しだよ。
…か…そうリネは考えた。二人の間にある大きな力の差は一向に埋まらない。ならば… リネは慎重に「お父様」と対面し、リネットと作戦を共にするために奇怪で危険をはらむ「邪眼」の力を手にしたいと提案した。 「お父様」はしばらく黙り込んだのち、リネに対して珍しく怒りの表情を見せた。身をすくませる斜めの十字架は、今にもリネの魂を射抜いてしまいそうだ。 「リネットはそれを望んでいるのか?」 短くも力強い質問は、リネの…
タルタリヤの「邪眼」は、過去の栄誉を象徴する勲章であり、現在の力の証でもある。 邪眼を授かり、ファトゥスになったあの日のことを、彼は未だにはっきりと覚えている。 冷酷かつ荘厳な神「氷の女皇」の前で、ファデュイ最初の執行官「道化」は、彼にこの勲章を授けた。 あ…
それでも、俺様みたいな一般人にとって、神にもらった「神の目」よりも、「邪眼」のほうが実感があるんだ。
邪眼の力を解放した「公子」に勝利した後、手に入れた武器の欠片。 かつて、抗えぬ暗闇の地に捕らわれ、その国の闇を目の当たりにした少年は、この世界に存在してはならない暗黒に染まってしまった。 「邪眼」の力とは関係がないが、持ち物は主人に似るのだ…
ファデュイの執行官第十一位、「公子」タルタリヤ。 不吉な「邪眼」から力を吸い取り、暗闇の地で習得した武術で戦う。 無限の戦闘欲を持つ純粋な戦士。 血まみれの争い、生と死の挑戦は、彼にとって喜びの試練に過ぎない。 若い「公子」の戦績は広く知られている。 だが、彼自身にとってはどうでもいい話だ。 何故なら…
えっ?でも、邪眼を使ったやつはすごい早さで老化するはずだろ。万葉はそんな風になってないぞ…
今の話を知ってもなお、お姉さんが邪眼を使ってたことをキリヤは人のせいにするはずだ。アウグストゥスの花を育てるよう無理強いされてた…とか言って。
かつて、抗えぬ暗闇の地に捕らわれ、その国の闇を目の当たりにした少年は、この世界に存在してはならない暗黒に染まってしまった。 「邪眼」の力とは関係がないが、持ち物は主人に似るのだ…
ファトゥス第八位の「淑女」。 邪眼の権能を行使する他のファデュイとは違い、邪眼は全てを飲み込む烈火を抑制するものである。殺し合いの兵器と呼ぶより、拘束の道具と呼んだ方がより適切だ。 それは長きに渡る年月の間、積み重なった余燼が邪眼の霜の封印を破った後、彼女に塗った歪んだメイ…
邪眼を配る黒幕を見つける。
まあいい、「邪眼」のことを教えてやる。そうだな…
僕のために姉さんは邪眼を使い続けてた。僕のために姉さんは花畑を燃やした!
ちょっと待てよ。この場所も多分、邪眼の影響を受けてる…今は軽い体調不良にしか感じられないとしても、油断しちゃだめだ。
邪眼の力を解放した「公子」に勝利した後、手に入れた水鯨の角。 伝説によると、命ノ星座は人の気質を表している。漆黒の夜空を泳ぐ星の鯨は、恐らくすべてを粉砕し丸飲みする狂気的な理念を表していたのだろう… これを受け入れた彼は、世界を破滅させる水の鯨を呼び出し、戦いを挑んでくるだろう。
フォンテーヌに来てからも邪眼を使って「アウグストゥス」を育て続けてた…あいつの体はますます衰弱していき、ひどいときには動くことすらままならなかった。
アウグストゥスの花は…「邪眼」の力を利用し、捻じ曲げ、変異させて生まれた花なのだ。
「邪眼」を利用して戦い、「神の目」の力を再現する。 しかし、何かを得るためにはそれなりの代価が必要になる。
ただマレショーセ·ファントムがイェレーナの花畑を…アウグストゥスの花を調べれば…邪眼のこともファデュイのことも、何もかもがバレちまう!
ファデュイ、邪眼、「アウグストゥス」…マレショーセ·ファントムが捜査を続ければ、これらの証拠であなた方を一生メロピデ要塞に閉じ込めておけるでしょうね。
「邪眼」から生まれた「アウグストゥス」には、変異した元素力が秘められている…長年接触し続ければ、人体に害を及ぼすのだ…ゴホッ、ゴホッ!
見たことのない種ですね…邪眼のせいで変異したものでしょう。
でも…「邪眼」は俺ら「ファデュイ」の宝物だし、少し紹介するくらいなら、できなくはないが。
邪眼がなくても彼らは死んでいただろう。少なくとも、邪眼は彼らの「願い」を叶える機会を授けたんだ。
ガイア·アルベリヒが「神の目」を手に入れたあの夜、モンドの空から大雨が降っていた。 この日の午後、クリプス·ラグヴィンドが無理やり邪な力を使用し、結局「邪眼」の反動に襲われた。父を苦しみから解放しようと、ディルック·ラグヴィンドは自らの手で父にとどめを刺した。 養子であるガイアは隣で見ていただけであった。養子の彼は親子の惨劇に溶け込めなかった。 あの夜、クリプスを弔うようにモンドの空から大雨が…
「邪眼」が稲妻で恣意的に流通するのを放っておいてはいけない。 「邪眼」がこれ以上の被害を出すのを見て見ぬふりはできない。
タルタリヤは判決の結果に不服のようだ。彼は審判の手続きに協力することを拒否したが、警備ロボはすでに集まってきている。タルタリヤは邪眼の力で迎え撃つ——警備ロボは明らかに彼の敵ではなかった。「魔王武装」が発動する直前、最高審判官のヌヴィレットが動き、茶番を強制的に終わらせた。
その上、邪眼まで使った。
…そうです。そうしなければあなたは邪眼を使って最後の賭けに出るか、「パラハァム」と「アウグストゥス」を利用して混乱を招いていたかもしれないと思いました…
あいつらが亡命することになった原因の一つは、イェレーナが邪眼を使いすぎて、体が持たなくなってたからだ…彼女は自分が死んだ後、弟に同じ轍を踏ませたくなかったのさ。
…国を巡る旅の中で、ディルックは自身の求める秘密に徐々に近づいた。 全ての手がかりは「ファデュイ」——巨獣のような大組織に繋がっている。彼らは「神の目」の模造品「邪眼」を密かに作り出した。それは、使い手を侵食するものであり、父親を殺した元凶でもある。 父がこんなものを探し求めたのは、正義を貫く力を手に入れたかったからだろうか? 今となっては、ディルックにそれを知るすべはない。しかし真実を全て知る前に、退…
邪眼の性能の違いが戦力の決定的差ではない
ファデュイに邪眼…「アウグストゥス」の背後にそこまでの秘密が隠されていたなんて…
…まあ、「邪眼」の話はここまでだ。西風騎士団はこういうのに敏感だから、多くは言いたくないんだ。
でも、誰もが「邪眼」を持ってるわけじゃない。「ファデュイ」では11人の「執行官」以外、「邪眼」を手に入れた者はそう多くないんだ。
これが邪眼を作る材料か?晶化骨髄がこんなに…どうりで見覚えあると思ったぜ…
邪眼の力を解放した「公子」に勝利した後、手に入れた力。 無数の戦いを経験した気迫と戦意が、全力の交戦中に解き放たれ物質化したもの。 もし運命が実在しているなら、彼の運命は捻じ曲げられてしまったのだろう。そうでなければ、いつも闘争の中心にいるはずがないのだ。
…こととは、所詮こんなものか? 「神の目」は騎士になることと同じだ。何の役にも立たず、大切なものも守れず、ただ見捨てられる。 自分の弱さに気づいた時、「神の目」は邪眼のような厄介物になった。 偽りの美名は必要ない。彼が欲しがったのは、全てを燃え尽くす炎と揺るぎない信念であった。信念だけが、真相を探究する人を呼び起こせる。炎だけが、正義を封印する氷を溶かせるからだ。 モンドに戻った後、「神の目」もディルッ…
「邪眼」を埋め込んだ装飾品。ファデュイ従者の元素力の源である。 しかし、それなくしても、長年の厳しい訓練と実戦経験で培った従者の身体能力は常人のそれを遥かにしのぐ。彼女たちは、自分の過去、現在、そして未来がファデュイの理想郷のために捧げられている…