攻撃力+18%。
重撃の会心率+30%。
藍色の小花、花茎に誰かのリボンがついている。
旅をしてきた旅人は、その花を胸元に飾った。 自由に生きるため、旅人は故郷の贅沢な生活を捨てた。 異邦の碧く澄んだ湖で、彼は顔が曇った少女に出会った。 「旅人か…いいだろう、誰でも」 「琴師?じゃ、その美しい言葉と音楽で私を侮辱しないで」 「ただ、私を覚えてほしい、今の私を」 「『祭り』の生贄として捧げられる前の私を」 故郷を捨てた旅人は、その花を胸元に飾った。 自分以外にはだれも愛せなかったから、すべて捨てることができた。 そんな彼だったが、約束通りに少女を覚えて、自分を危険に晒した…
青い矢羽、その中に旅人の消えていった眷恋が宿っている。
希望は強権に引裂かれ、再会の約束は水の泡に変わった。 天地を流浪する旅人は、もう一度帰る場所を失った。 邪悪な笑顔が愛しい人を奪い、 終わりなき争いが心を滅ぼした。 優しい旋律も、楽しい旋律も、 すべて耳障りの音に変わった。 旧き友のために、最愛の人のために、二度と酒を交わすことができない杯のために。 自由のために、生命のために、笑顔を奪われた彼女のために。 覚悟を決めた旅人は最後の弦を響き、最後の矢を射た。 その命がだんだん異国の大地に沁みる時、旅人は空を仰いだ。 そうだ、この地の空も、故郷の空と繋いでいたんだ…
世の移り変わりを経験してきた日時計、永遠に静かに時の循環を記録している。
運命を追う旅人は、止まらぬ時の流れも追っていた。 貴族に立ち向かう楽団も、歴史の流れから永遠に消え去った。 長い旅の途中で、どんな時計でも機能を失ってしまうかもしれない。 永遠に回り続けるのは、月日の光に頼る日時計のみ。 形のない時間を捕むため、旅人は光と競争した。 貴族たちの華麗な屋敷も、暴政を敷くために家を失った楽団も、 同じ姿で時間の流れに挟まれ、幻滅へと落ちた。 月のない夜に、異邦人は闇に包まれて、疲れた顔の影が暗に映った。 「矢のような曲も尽きようとし、美しい合奏は終わりに近寄る」 「広場の冷たい高塔が倒れる時、あなたの笑顔を見てみたい」
素朴な白い磁器の酒盃、かつては歓喜のお酒に満ちていた。
琴には四つの弦がある。 「楽団」の仲間たちと飲み交わした日々が、旅の中での一番楽しい時だったでしょう。 初めは「指揮」と出会った。そして見えない運命の弦が、 剣を笛にする少女と、あの「クロイツリード」を旅人の前に連れてきた。 笑い声が止まらない酒場で、琴師が歌と舞を通じて偶然に出会った少女を仲間に紹介した。 ほろ酔いの旅人は琴を撫でて歌った。 彼らがいて、もう二度と独りの旅をしなくてもいい… このまま彼らと、旅の終点まで行こう。
春の気配が漂う柳の冠。
立ち去る旅人は、柳の冠を最後の記念として、 そよ風にのった蒲公英のように、離れ離れになった恋人を心に留めた。 旅人は大陸を流浪する琴師、酒の国の少女はお金持ちの虜だった。 何らかの理由で、流浪人の琴声にはその心が溢れてきた。 「僕が惚れたのは…君の笑顔だ」 「君に出会って以来、まだ見たことがない」 「僕がその鎖をちぎってやる」 「その時は、笑顔を見せてくれ」 「ええ、ありがとう。上手くいけるといいなぁ」 その約束は甘く聞こえるが、琴師の言葉は果たして信じられるものだろうか…