一次資料 / 書籍
水に浸かった日誌
この本、全部そのまま載せてあるぞ。写し間違いなんて無いからな!
巻
水に浸かった日誌
(テスト)このIDは既に使用されています。
…… 最高の仕事を見つけたわ! 前にも家庭教師の経験はあるけれど、ナド・クライのいわゆる「上流家庭」というのは…まあ、分かるでしょう?でもサルメお嬢様は全然違うの!立ち居振る舞いからも、本物の上流家庭の教養が感じられるのよ。双子の姉のサロメアお嬢様のほうは少しやんちゃだけれど、でも子供だもの、年相応にいたずらは好きよね。これからも和気あいあいと、お二人が完璧なレディに成長をするのを見届けられたらいいのに。そうしたら私、どれだけ誇らしいことか! さっきお嬢ちゃまたちをお布団でくるんであげたとき、二人して「羊の囲いの中のママ」を歌ってとせがんできたの。あの子守歌、私はちょっと苦手。なんだかおかしな歌詞だもの。でも二人が喜ぶならそれでいいわよね。 …… ゲーム内テキスト(329文字)
水に浸かった日誌
(テスト)このIDは既に使用されています。
…… 今朝熱が下がって本当によかった。もう少しでフォセグリーン号に乗れないところだったわ!お嬢ちゃまたち、私という家庭教師がついていなければ二人きりで遊学の旅になど出られないもの…でもどうして風邪なんかひいたのかしら?普段から子供たちにうつさないように、衛生面や体調管理には十分気をつけていたのに! サロメアお嬢様は今日一日ずっとむくれてたわ。理由を聞いても教えてくれないの。夜寝かしつけようとしたときも、「ふん」ってお布団を頭までかぶって背を向けるんだから。もしかして私に怒ってる?でも多分、慣れ親しんだ家を離れるのがちょっぴり不安なのかも?サルメお嬢様、あの愛くるしい子はなんて物分かりがいいのかしら。お姉様の代わりに、私に謝ってくれたわ。気を悪くしないでくださいねって。気など悪くするものですか。私の心はお嬢様たちへの愛でいっぱいだというのに! 扉を閉めようとしたとき、サルメお嬢様が小さな声で言ったの。「ヴィドラナ先生、ひとつお願いしてもいいですか?」って。もちろんよ!家やお父様と離れてたった二人で旅をする子供たちですもの。なんだってしてあげるわ! 「今から先生の船室に戻ってください。太陽が昇るまで、一歩も部屋から出ないと約束してください。」 あまりの感激で泣きそうになった私は、さっと部屋の扉を閉めたわ。サルメお嬢様は私の体を気遣ってくれたのね!だからこの日記を書き終えたら、お嬢様のお言いつけ通り朝までぐっすり眠るつもりよ。 …… ゲーム内テキスト(626文字)
水に浸かった日誌
(テスト)このIDは既に使用されています。
…… なんてこと!今日は信じられないほど恐ろしいことが起きた。乗客の一人が夕食のあとに襲われて、今なお生死不明なの… 私はすぐにお嬢様方を部屋にお連れして寝かしつけたあと、事件現場に様子を見に行ったわ。壊れた船室は応急処置がすんでいたけれど、床はまだ水浸しのままだった。一体何者が…舷壁に穴を開けて、乗客を連れ去ったのか…深夜になって、船長が食堂で小さな説明会を開いた——残念ながらその乗客の件は手の施しようがない、他の乗客の安全を確保するためにフォセグリーン号は迅速にこの海域を離れる、とのこと。私は自分の部屋に戻るついでに、お嬢様方の部屋に鍵が掛かっているか何度も確認したわ。幸い部屋は内側にあるから、お嬢様方が自分から部屋を出ない限りは安全なはずよ。 私は心配のあまり、うまく寝付けなかった。それで夜中に不安に駆られて、またお嬢様方の部屋を見に行くことにしたの。そうしたらなんと、お二人の姿がベッドになかったの!私の心は一気に谷底に突き落とされたようになったわ。すぐさま甲板に駆け戻り、一等航海士を捕まえて叫んだ。船長に知らせて、お嬢様方の姿が見えないって!彼は奇妙なものを見るような目で私を一瞥したわ。きっと頭がおかしいと思ったのでしょう。私はどう思われようと構わなかった。頭の中はお嬢様方のことでいっぱいだったから。 10分ほどして、船長がやって来た。彼はなだめるような口調で、すぐに当直の船員たちを呼んで捜索に当たると言ってくれたわ。それから、子供たちは好奇心から船の中を探険しているだけだろう、船の中にいればきっとすぐ見つかると保証してくれた。でも、この船には危険な野獣が徘徊しているかもしれないのよ!船長の対応に失望した私は、自分でなんとかしてお嬢様方を守るしかないと思ったの。そして船内をくまなく駆け回って、ようやく船底のコンテナのそばでサロメアお嬢様を見つけた。その時はどれほどうれしかったか! お嬢様は私の姿を見て、驚いたご様子だった。私はさっと彼女を抱きしめたの。かわいそうなサロメアお嬢様、薄い寝巻姿で、小さな手は氷のように冷たかった。私はコートを脱いでお嬢様をしっかりくるみ、こすり合わせた両手で頬を挟んで聞いたわ。サルメお嬢様はどこ?彼女はなんとも言えない表情で、黙ったまま私の背後、外から鍵のかかったコンテナを指差したの。 コンテナを開けたとき、私の心臓は間違いなく一瞬止まった——サルメお嬢様が体を丸めてそこに横たわっていたの。唇は紫色だった。きっと長時間コンテナの中にいて呼吸が苦しかったせいでしょう。震える手をお嬢様の鼻先に近づけると、かすかな息づかいを感じたわ…神様!あと少し遅れていたらどうなっていたことか! サルメお嬢様を船医のもとにお連れして治療を受けさせたあと、やっとのことでサロメアお嬢様をなだめた。その頃にはもう空は白み始めていた。でも私は少しも眠気を覚えなかった。ある疑問が脳裏を渦巻いていたから。一体誰なの?誰がサルメお嬢様をコンテナに?お嬢様方がどんな間違いを犯したというの?なぜこんな仕打ちを? …… ゲーム内テキスト(1286文字)
水に浸かった日誌
(テスト)このIDは既に使用されています。
…… 船医からサルメお嬢様の回復にはしばらく時間がかかると聞いて、私はサロメアお嬢様の部屋に戻った。そしてすでに目覚めていた彼女に、残酷な質問を投げかけたの。二人に何があったの、と。 その答えが私の心を引き裂いた。まさか、今でもまだ信じられない。今こうして書いていても体が震えるほどよ。だって!サロメアお嬢様、あの子が自分の手で妹を暗くて狭いコンテナに閉じ込めたというのだもの!そんなのいつものいたずらとは違う。絶対に!彼女は罰を受けるべきよ。何があっても、どんな理由があったにせよ、実の妹にあんな恐ろしいことをしては駄目なの! サロメアお嬢様は泣いて許しを乞うたわ。彼女は言った。こうでもしなければ妹は自分から離れていく、だってあの子は妖精の子だから。妖精の世界に帰ろうとしてたの。あの船の壁を突き破って乗客をさらった怪物がきっと妹の本当の家族なのよと。なんて荒唐無稽な想像でしょう!サルメお嬢様はどう見ても人間の子供、姉妹の顔もそっくりなのに…でも、もし姿を変えられる妖精だとしたら?恐ろしい疑念が私の胸に芽生えた。私は慌ててその忌まわしい推測を根本から振り払ったわ。きっとサロメアお嬢様はご自分にふさわしくない物語を読みすぎたのよ。だからあんなおかしな幻想を抱くようになった。あの「羊の囲いの中のママ」のように… 私は今でもまだ迷っているの。手紙を書き直して、サロメアお嬢様の悪行をお父様にご報告すべきか。それが彼女自身にどんな意味を持つのかはわからない。いずれにせよ、今日はもう書く時間がないわ。明日改めて考えることにしましょう。 …… ゲーム内テキスト(674文字)