一次資料 / 書籍
ボロボロな布の袋に残されたメッセージ
この本、全部そのまま載せてあるぞ。写し間違いなんて無いからな!
巻
ボロボロな布の袋に残されたメッセージ
「ヴェルーリヤ·ミラージュ」の伝統アトラクション「千奇旋水」で、お宝の埋蔵地から掘り出したメメント。このメメントを収納したお宝は一つ目のヒントに対応したものだ——「甘い霧が漂う中、灯を見つめながら、呼吸を忘れていた。やがて、幼き頃の思い出に導かれ、安らかな心で机の前に座った…」
「お宝」を見つけた旅人さんへ。これを読んでくれているということは、あなたもイディアさんに、大事なお客さんとして迎え入れられたのだろう。 宝箱に入っているこの袋は、私が昔、肌身離さず持ち歩いた食料袋だ。山を登る時も、峠を越える時も、砂漠を横断する時も…十数年間、私を支えてくれた相棒だ。 これを通して、戦士としての敬意と祝福をあなたに捧げたい——この先あなたの辿る道のりが、順風満帆でありますように。 私は元々普通の傭兵だったが、組織を離れてからは、単独行動をすることがほとんどだった。私がこの危険な職業に就いた動機は極めて単純で――賊どもへの復讐を果たすためだった。 私がまだ小さかった頃、うちのキャラバンが強盗に遭い、キャラバンに同行していた両親も帰らぬ人となった。 それから私は傭兵の道を歩んだ。強欲と略奪を根絶やしにするために、そういった罪が人々にもたらす苦痛を消し去るために、悪事を働く悪者を一人たりとも逃がしはしないと誓った。やり方があまりにも過激だったためか、猛獣のような者が多くいる傭兵団の中でさえ、理解を得ることは出来なかった。 いつかこの世に賊が一人残らずいなくなるまで、もしくは私自身がいなくなるまで、私は貫き続けるべきだった。 しかし予想外とは、いつもこういう時に起こるものだ。ある時、私は賊の一味の後をつけ、彼らの拠点にたどり着いた。この作業自体は慣れたものだった。 いつもと違ったのは、その賊の群れには面識のある少年がいたことだ。数年前、私は当時まだ幼かったこの少年を救ったのだが、彼の両親は賊に命を奪われた。賊のことを心底恨んでいるのかと思いきや、その少年はなんと、賊と行動を共にしていた。 少年は乱れた長髪を揺らして私の足元に跪き、許しを乞うた。私に顔を覚えられていると知ると安堵の表情を浮かべて、経験したことを話してくれた。 そして私の驚き呆ける隙を狙って、少年は私を刺して傷を負わせたのだ。彼は、そのまま夜の闇に消えて行った。 もしイディアさんに助けられていなければ、砂漠の中にはまた死体が一つ増えていたところだったろう… 私が今までやってきたことには、本当に意味があったのだろうか?どうして賊に傷つけられた人でさえ、賊になってしまうのだろう? 蜃境の中、炎の光に包まれ、涙に顔を歪ませながら、彼が私に語った過去――野良犬の如く野外に追い出され、頼れる人など誰一人いない時間というのは、私も味わった。しかし私は、燃え盛る憎しみと、両親が残してくれた余財があったために、彼のようにはならなかった。 「フタがダメなら、底から試してみますか…」イディアさんが缶詰に手こずっていた時の一言で、私は悟った。 根本から解決しないと、現状を変えられない問題もある。賊になった者たちが一体どんなことを経験してきたのか、私より詳しい人はいない。私ならきっと彼らを更生させられると信じているし、彼らが道を踏み外すことがないよう、何かしてあげられるかもしれない。 きっと、それはまた戦闘とはまた違った価値のある戦いで…より直接的でなく、より困難で、より頭を使う必要のある道だ。しかし、きっともっと多くの人を助けられると、そう私は信じている。 だからきっと、戦闘中に使っていたこの食料袋は私にはもう必要ないはずだ。 ここに残して、私が新たな道を進むための決意の証にしようと思う。 ゲーム内テキスト(1397文字)
漂流瓶の中の紙切れ
(瓶の中にはメモが乱雑に入れられている。二人の人物のやり取りのようだ。一人の筆跡は少し乱れていて、もう一人の筆跡は落ち着いている。) … (乱雑な筆跡)「愛しの友よ!家族がうるさいから、釣り具はお前に預ける。次はちゃんと時間を決めよう。理由をつけてこっそり抜け出すからさ。くれぐれも玄関口で俺を呼ぶようなことはしないでくれよ。」 (落ち着いた筆跡)「分かった。」 … (乱雑な筆跡)「明日の午前中、いつもの場所で。餌は準備してある。」 (落ち着いた筆跡)「分かった。」 … (乱雑な筆跡)「愛しの友よ!年のせいか目が悪くて、昨日は家に帰る道すら分からなくなってしまった。わざわざ『黄金の夕暮れ』まで迎えに来てもらってすまない。何せ、釣りのことは家族にバレたらまずいからな。はぁ、とうとう俺もボケたかな…」 (落ち着いた筆跡)「本当に道が分からなくなったのであって、釣れた大魚を見せるためじゃなかったんだね?」 … (落ち着いた筆跡)「本当に、道が分からなくなったんだね?」 … (その後の手紙は水で滲んでいて、全く読めなくなっている…) ゲーム内テキスト(468文字)