一次資料 / 書籍
職人のメモ・2
この本、全部そのまま載せてあるぞ。写し間違いなんて無いからな!
巻
職人のメモ・2
職人のメモ
…サヤーニが死んだ。それが今日のことなのか、昨日だったのかは分からない。暗くて生きているのかどうかの判断ができなかった…モコモコ駄獣の飼育小屋のようなここで、地を背にして横たわっている。吐き気を催すような悪臭漂うこの場所で… …誰も彼女を埋葬してやる気力がないのなら、いっそのこと水路へ… …罵倒の言葉ばかりが耳に入る…だが、一体誰を恨めばいい?彼らにだって分からないというのに… …彼らが言ったように、誰もが自分のために、そして連盟の兄弟姉妹のため働いているのだ。過去に我々を奴隷扱いにしてきた悪龍のために働いているわけではない…自身を責めるわけにもいかない… …とにかく手を動かさなければ…あと五日でこの水路を掘らないと、物資が絶たれてしまう…そうなればみんな死ぬ。吸い上げポンプ担当の彼らのように… …水の下にはいったい何があるのだろうか?分からないが、少なくともそこに我々の活路は無いだろう。 ゲーム内テキスト(405文字)
職人のメモ・2
職人のメモ
…導水と排水に使う水路の掘削工事がようやく終わった…工事が始まったばかりの時は二三十人ほどいたのが、今では十五人ほどになってしまっている… …吸い上げポンプさえ稼働させれば、すべて報われるはずだ…連盟のために全てを捧げてきた人たちも、きっと英雄として連盟の記憶に刻まれる…誰もがアホブやイキ、それこそ…ユパンキのようになれるんだ。少なくとも、彼らからはそう聞かされている。 ゲーム内テキスト(187文字)
職人のメモ・2
職人のメモ
願わくば(…)の呪いが僭主オチカンの血筋に降り注がんことを。かの一族が穢れた荒れ地に葬られ、彼の作物が腐り落ちんことを。弔われぬ死体のように水にもすすぎ落されぬ悪臭の放たれんことを願おう。また、かの名が永遠に炎に焼かれ、幾度も幾度も焼き尽くされることを願う。この呪いは(…)の職人マンクが書き下ろした。第十九周目の四百年が終わりを迎えようとも、この呪いが消えることなきよう願いを込めて。 奴は我々を(…)へ追いやっただけでなく、(…)を封鎖した。(…)へ通ずる道を隠すため、秘源機兵の奥秘を知る労働者を皆、ここで焼き殺すつもりなのだ。 (…)を讃えよう。俺は穢れた炎のうちで死なずに済んだのだ。俺は… (この後の内容は意図的に消されていて、ほとんど読めない。) ゲーム内テキスト(333文字)
職人のメモ・2
職人のメモ
俺はここで五度目の目覚めを迎えた。 (…)を敷き詰めた後、火傷はほぼ治り、感染症のリスクもほとんど無くなった。あと二回ほど睡眠をとれば、両足も元どおり動かせるようになるだろう。 俺は、俺が目にした全てを記録すべきなのかが分からない。文字や論理ですら、俺の経験したことを説明することができないのだから。しかし、この記憶を消すこともできないため、記録したいという自らの願望を抑えきれない。だから、ここに書き記し、誰の目にも触れぬよう、(…)に祈る。 あの時、巨大かつ醜悪なあの巨大な彫像の下、オチカンの炎の中にいた俺の目に、うら若き女性の姿が飛び込んできた。 彼女は悠然と俺のほうへ近づいてきた——炎など温かな春風にすぎないと言わんばかりだった。彼女の姿…俺はあんな容姿を今までに見たことがない。その肌は、どれだけ澄み切った水晶にも再現できず、どれだけ清らかなターコイズを彫ったとしても彼女の瞳には敵わなかった。だが、美しいと言うべき容姿はなぜか、吐き気を催させた。 彼女が何者なのか、人間かどうかすら分からなかった。俺は口を開いて彼女に救いを求めたが、すでに炎に爛れた俺の唇では、彼女に一文字すら伝えられなかった。 しかし彼女は笑みを浮かべた。ある種の残忍さと傲慢さという毒を含んだ笑顔だった。彼女が俺の頭を抱きかかえると、そのターコイズの瞳から黄金色の涙がにじみ出た。それは俺の目に滴り落ちた。 すると、見えた—— 連綿と続く山々よりも巨大な創造物が——黒曜石よりもまばゆい輝きを放つそれは、火山から噴き出る黒雲のように遥か上空に漂っている。金属の巨鳥がそれに群がり、貪婪にその黒い血を啜っていた。そしてあの炎に揺れる影——遥かな地平線から天高く登る月によじ登ったそれは、黄金と白銅の弦で瞬く間に戦慄と嘆息を予想よりもはるか遠くへ響かせた。彼女が耳元でクスクスと笑っている。人が今まで成し遂げてきた全てが、まるでちっぽけなアリの戯れ——空の下を這いずり回り、身体を縮こませながら、自らの色褪せた墓を求めているかのようだった。そしてそんなアリどもが抗っているのは、一つの世界にも比肩する強大な敵だったのだ。恐怖すら感じるほどのターコイズに似た瞳に見えたのは、底の見えない果てしない暗闇と虚無だけだった。あれはどんな言葉をもってしても言い表すことなどできない空間で、数十年という短い生涯のなかで見てきたものには似ても似つかなかった。ぞっとした俺は大きな叫び声を上げて、よろめきながら小道へと逃げた。しかしその叫びも彼女の笑い声にかき消されてしまった。 目覚めた時、その場に倒れていたのは俺だけだった。しかし、振り向くことはできなかった。何人たりとて知るべきではない、あの穢れた禁忌に追い付かれて、バラバラに引き裂かれる気がしたのだ。他の者たちはすでに息を引き取ったのだろう、オチカンの炎の中で。 彼女の涙はおそらく、あの目から出たものではなく、彼女の背後に聳え立っていた巨大で醜悪なあの像から滴り落ちた水だったのだろう。炎の中には最初から何もなく、彼女は死の淵にいた俺が生み出した幻覚とも考えられるが、そんなことはどうでもいい。俺は今も生きている。それだけで十分だった。 オチカンは、もはや宮殿の秘密通路は人々の記憶から消え失せ、自らの支配が千年も続くと思っているだろう。だが、それは違う、奴の支配は続いてせいぜい千週だ。 ゲーム内テキスト(1420文字)
職人のメモ・2
職人のメモ
…火傷ももう治った、そろそろここを離れるとしよう… …だが、どこへ?分からない。今となっては花翼の集も絶対に安全とは言えない。彼らのリーダーの後継者は明らかにオチカンに忠誠を誓っている… …ユパンキの庇護を求めに行ってもいいかもしれない…老将軍はいつも一人で行動し、見張りどころか側近さえもそばには置かない… …古代の龍族の職人によって掘られた地下道網に彼が興味を持てば、オチカンに告げ口されないことが保証されるだろう… …どうするにせよ、職人マンクの名を、この呪われた遺跡とともに、忘却の彼方へ捨て去ってしまおう… ゲーム内テキスト(262文字)